竜王戦第2局、羽生竜王が攻め切って勝ち。
後手番ブレイクで連勝スタートは相当大きい印象です。
封じ手の局面、羽生竜王の側の評判があまり良くなかったのが自分には意外でした。
なんとなく、昔の感覚だと多少切れっぽくても攻めがつながる感じなのと、羽生竜王の信用というのもありそうなので。
局面の評価が正確になってきているのと、あとソフトの評価値が背後にあるのもやはり大きいのかなと思いました。
結果としてはゴチャゴチャと攻めがつながったということで、昔の感覚のほうが正しかったような気がしないでもなく。
実戦的に、という言葉を使うまでもなく、自分の感覚としては先手がリードしている印象はあまりなかったです。
感想戦コメントにあった▲8二銀~▲7一銀成というのはなんともやりにくい手で、これしかなかったのであればやはり元々が難しかったのではと思います。
それにしても、正直なところ今回ばかりはさすがに無冠のピンチかと思っていましたが。いやはや。
角換わりシリーズが続きそうですが、その中でどんな工夫が見られるか、次も楽しみです。
日付戻ってリコー杯の第1局も大熱戦でした。
混戦だったので二転三転はあったと思うものの、はっきりしない局面が続いていてさすがでした。
ちょうど昨日読み初めた「超越の棋士 羽生善治の対話」に出てくる羽生竜王の言葉の中に「微妙な均衡が保たれている将棋」が良い将棋である、というのがあるんですが、秒読みで長手数続く熱戦にもたしかにそういう部分があるように思います。
一昨日、昨日と続けてあった順位戦のことはまた明日に。