モンテネグロ(観光)

大会期間中は基本的にホテルの中か周辺で過ごすことがほとんどなのですが、途中に2回、観光に出かけました。
ホテルのフロントで声をかけると、観光サービスをあっせんしてくれます。
行きたい場所を伝えると、所要時間と費用を教えてくれて、それでこちらがOKなら商談成立という感じで、即席の個人旅行ができます。もちろん送迎だけでなく簡単な案内もしてくれるし、何か所か立ち寄ってくれるので効率も良いです。

最初に行ったのはコトルという、ブドヴァの隣町でした。
お昼すぎに出かけて5時間ほどで戻ってきて、100ユーロでした。2人で割って50ユーロ、3人だともっと安くなるので悪くないでしょう。
ここはモンテネグロ国内では一番有名な観光地のようでした。

コトル湾。海と山が同居する美しい風景。

この国の国土の大半は山なので、たぶん産業のかなりの割合を観光が占めているはずです。
オフシーズンと思われるこの季節、会場のホテルの周囲は人はまばら(ホテルはたくさんあるけどどこも閑散としていた)でしたが、コトルにはそれなりの数の観光客が訪れているようでした。

城壁の街を高台へ。このあと、さらに山頂へと上るルートもありました。

観光コースとしては、いわゆる旧市街で観光タイムのほか、湾の周囲をぐるりと一周する途中にフォトスポットが何度か。
ただ、これだと帰りは道のりが長いばかりでちょっとつまらないな~と思っていたら、なんと帰りは船でした。
この渡し船自体が観光ルートになっていて、かなり大型のバスもたくさん乗り込んでいました。地図で見て、ここに橋がないのは不便なのではと思っていたのですが、うまく考えられているものです。

事実上、車専用の渡し船。客席のない船に乗ったのは初めてでした。

もう一回は隣国、クロアチアのドブロブニクへ。
モンテネグロは日本ではかなりマイナーですが、こちらは日本からの観光客も多く有名ですね。むしろクロアチアに行ったついでに、コトルにも立ち寄る、というケースが多いようです。
国境を超えるので、ということでこちらは半日で160ユーロでした。

陸路(車)で国境を通過するのは初めての経験でした。当然、パスポートが必要で、ドライバーが全員の分を集めて係員に渡してくれます。
写真は禁止なのでありませんが、入国と出国、両方のゲートがちゃんとあります。そしてその途中に1kmぐらいの何もない道があるんですが、そこを通過している間は、飛行機や船の上みたいな感じで、無国籍状態なんでしょうか。

もしモンテネグロもEU(シェンゲン協定)に加盟すれば、この手間はなくなります。昨今、イギリスのEU離脱が大きな話題ですが、せっかく知恵を出し合って便利になったのに、時計の針を逆戻りさせるのはいかがなものかと、一旅行者としては思うばかりです。

この日はあいにくの雨でした。それもかなりの大雨でした。ちょっとついてない。

有名な角度からの写真。雨に煙るとはこのことですか。

国境を越えてから旧市街までが思ったより距離があり、ブドヴァからは2時間半近くかかりました。
途中にティヴァットとドブロブニク、2つの空港を通過。車で空港を2つ通過するってなかなかないような。
ドブロブニクでも大会があるそうですし、クロアチアには機会を改めてまた行きたいと思っています。

あと、モンテネグロはイタリアの対岸だけあって、食事はヨーロッパの中でもおいしいほうだと思います。
やはり南欧は野菜も肉も海産物も充実してますね。
これが北欧だと冬が厳しいためどうしても品目が限られてしまいます。
食事は基本的に朝晩ホテルのバイキングだったんですが、メニューにはけっこう入れ替わりがあり、満足できました。

おまけ:コトルは猫の街なのだそうです。野良猫が街じゅうにいます

ドブロブニクまで行ってくれたほうのドライバーによると、アドリア海を望む3大ビューティフルタウンはヴェネチア、ドブロブニク、コトルなのだそうです。
今回、期せずしてこの3つを制覇することができて、とても良かったです。

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