昨日は本当にすごい一日でした。
昼間は練習将棋を指していたのですが、夕方帰ってきてからは、中継にくぎ付けになりました。
終わりそうでなかなか終わらない戦いが延々と続いて中断するタイミングもなく、食卓にまでタブレットとスマホを持ち込んでしまいました。
棋聖戦第1局は、渡辺挑戦者の有利な時間が長かったように見えましたが、終盤の逆転。最後の詰むや詰まざるやはまさに手に汗握りました。
駒を捨てていってギリギリ詰まない、という流れはだいたい負けとしたものですが感想戦コメントによればその先に(先手に)勝ち筋があったようで、最後は指運としか言いようがないでしょうね。
タイトル戦の渡辺さんはああいう流れで勝ちを引き寄せる場面を何度も目にしているだけに、豊島棋聖の充実ぶりを感じました。
羽生九段は最多勝の新記録達成、NHKをはじめニュース速報もたくさん入り、その後の報道量もすごかったですね。
そして将棋の内容が素晴らしかったと思います。
どうしても、すごいものを目にすると語彙が貧困になってしまいますが本当にすごかった。すごい記録です。すごい。
最後に残った木村ー菅井戦はまさに死闘でした。
こちらは延々と形勢のよくわからない長い戦いが続いているように見えましたが、基本的にはずっと後手が押している流れだったようです。
100手以上も延々と苦しい局面を粘り続けて最後にチャンスをモノにする、まさに百折不撓の逆転劇でした。
将棋はすこし不利なほうが良い粘りをすると、簡単には決着がつかず見ていてハラハラするような展開が続きます。
振り返ってみて、やはり3局ともそういう将棋だったのだと思いますね。
昨日の将棋のうち1局は来春の名局賞に選ばれる可能性が高そうですが、どうなるでしょうか。
控えめに言って、とてつもない1日でしたね。
— Daisuke Katagami (@shogidaichan) 2019年6月4日
今日一日だけで名局賞が選びきれない件。
— Daisuke Katagami (@shogidaichan) 2019年6月4日