5/16 棋聖戦(1)

今日明日は先月指した対局の振り返りです。

ヒューリック杯棋聖戦は、一次予選は持ち時間1時間で、1日2局を指すこともあるという方式です。
この日もそうで、午前は新四段の山本君との初対戦でした。

相手は当然の初手7八飛。こちらは左美濃で対抗して、振り穴vs銀冠のじっくりした将棋になりました。
そういえば振り穴を相手にするのはずいぶんと久々です。

中盤の折衝で相手にミスが出て、すこし指せる流れになりました。
図の局面ではなんと飛車得です。
ただ「5三のと金」が大きな存在で、油断はできない局面と思っていました。

 ▲4六歩と桂取りに突き出した局面

実戦はここから△5七桂成▲4五歩△3五銀▲3六歩△5六角と進んで勝ち筋に入りました。以下▲3五歩に△7九飛(次は△3八角成)で攻め合い一手勝ちが見込めます。
手順中4四でなく3五で銀を取らせるのがポイントで、駒を取りながら玉に迫られるのを防いでいます。

途中の▲3六歩では▲3三銀成△同金▲4四歩△同銀▲5四と、のように攻めるのが正しく、それなら難しい形勢でした。
4筋の歩が切れることで▲4九歩の受けが生じるのも大きいです。

戻って図の局面をソフトにかけると△3七角!!という派手な手を指摘してくれるんですが、これはちょっと現実的ではないですね。よほど鋭い人なら浮かぶのかもしれませんが、秒読みの中でこの手を見つけられなかったのは、実戦的にはむしろ良かったかなと思います。

図で4五にいる桂はもともと2一にいた囲いの駒が相手の左銀を取った名残なのですが、こういうふうに囲いの桂だけが跳ねて、攻めの桂が(8一に)取り残される展開は駒得でもだいたい大変です。
もちろんそれは百も承知の上で仕掛けたわけですが、実際に飛車得でも大変という展開になり、やはりセオリーというのは正しいのだなと身をもって理解しました。

ミスもいろいろとあり、満足できる内容ではなかったですが久々の白星でホッとしました。
また本局は新四段の対局ということで観戦記もつけていただきました。
掲載はいま行われている五番勝負の終了後なのでかなり先になるかと思いますが、ぜひご覧ください。

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