昨日のB2は熱戦が多く、しかも早い時間に戦いが起きてそこからが長いという将棋が多かったので、観戦していて特に面白い一日でした。
夕方からずっと目を離せない将棋が多く、今期も始まったな、の思いを新たにしました。
C1が才気煥発な若者の多いクラスとすれば、B2はとにかく球が重く、腰が重い。粘り強い中堅棋士の多いクラス。とよく言われるように、「しぶとい」と思わせる将棋が多かったように思います。
昨日、第78期順位戦が開幕しました。結果は以下の通り(左が勝ち。数字は順位)
■A級
5佐藤康-6久保
■B級2組
4村山-1橋本
25飯島-2野月
3横山-19畠山成
11窪田-5中村太
10藤井猛-6佐々慎
16田村-7大石
14北浜-8飯塚
9丸山-20中田宏
24鈴木-12澤田
23中村修-13中川
18戸辺-15井上
22杉本昌-17阿部隆— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) 2019年6月12日
主催紙のこのツイートを見て、順位が下の棋士がほとんど勝っているなと、ふと気づきました。(10勝2敗)
偶然でしょうし、そう珍しいことでもないのかもしれませんが、もともとの実力が特に拮抗しているからこその事象という気はします。
あと昨日は対抗形では振り飛車側が全勝でした。
それぞれの勝ち方を見ていると、やっぱり粘り強く、それと丁寧に指すことで振り飛車の良さが出るのだなと勉強になる一日でした。
なおA級も振り飛車(久保九段)の会心譜になりそうに見えていましたが、朝起きて続きを見てみると結果は逆でした。
穴熊から出てきてからがしぶとく、こちらは居飛穴側(佐藤九段)の粘り強さが発揮された一局でした。
今日はB1が6局とC2の半分(12局)で都合18局、それと女流王位戦の第4局も行われます。