王座戦は3-0のストレート決着という結果でした。
3局とも終盤で斎藤王座が時間を使い切り、その後に差がつくという展開で秒読みが明暗を分けたシリーズだったかなと思います。
今期から持ち時間計測方法が変わったことも結果的にかなり大きかったかもしれません。
最近のタイトル戦を見ていて思うのはとにかく一つ取るのも大変ということ、防衛するのもやはり大変ということ、そしてタイトル戦というのは晴れ舞台であると同時に失うものも大きい勝負だということ、等。
大きな舞台に上がることでコンディションが変化するほうが普通な中で、いままでと何も変わらない(ように見える)新二冠はやはり独特の才能の持ち主でそれが叡王戦・王座戦の結果につながったのではないかと思いました。
また永瀬王座は叡王に続く戴冠で一気に八段ですか。そして少なくともどちらかを防衛すれば九段と。
来年の2つの防衛戦は本人にとっても将棋界全体にとっても大きな勝負になりそうです。
8人8冠の少し前から、タイトル移動が目まぐるしい状況は相変わらずですが、そんな中でも星が集まるべきところに集まりつつある雰囲気になってきました。
東西のタイトル数も一時4-4だったのが再び7-1と差がつき、次は豊島名人の竜王挑戦と名人防衛戦に注目が集まります。