観戦の一日

昨日はゆっくりと将棋観戦の一日。
負けが込んでいても、将棋自体は面白いと思えているのは自分にとっての救いです。

リコー杯は西山女王の先勝。軽い逆転勝ちと思います。
近年の女流タイトル戦は挑戦者が星を先行すれば盛り上がる、という状況が続いています。
西山さんはいま現在で里見さん相手に逆転勝ちを収めたり、あるいは3タテしたりという可能性のある唯一の女性だと思うので、これで盛り上がるというよりはすこしリードした感じもします。
今日が移動日で明日が女流王将戦の最終局、というのはすごいスケジュールで、その明日はかなりの大勝負ですね。

竜王戦、佐藤和俊さんが1組昇級で七段昇段。これは大変な快挙です。
実は近年、六段→七段の昇段が大流行(?)していて、昨年と今年で数えてみると自分を含めて実に15人目でした。
さすがに過去に例のない数字ではないかと思います。

特に同世代が多く、昇段順に(敬称略)千葉・宮田・西尾・横山・村中・佐藤和、あと数勝なのが村田智・佐々木慎、自分はこの全員と三段リーグでの対戦があります。
棋士になって15年が経つのですが、よもやこんなことが起きるとはちょっとびっくりです。

B2順位戦は丸山九段が唯一の全勝を守り、1敗も軒並み星を伸ばす展開に。
最後に残った2局の飯塚ー藤井戦・中田ー飯島戦はいずれも詰む、詰まないの超難解な攻防で、詰ましきったお二人が見事でした。
秒読みの最終盤は観戦していて一番面白い場面ですが、対局者自身が正確に指すのは技術と精神力が必要で、本当に大変なことです。

今日はB1の順位戦など。

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