名局の一日

名人戦は期待に違わぬ大熱戦になりました。
見立てはある程度正しかったようで、基本的には豊島名人ペースの時間が長かったと思います。
ただ昨日2日目、夜戦に入ってからの渡辺三冠の追い上げは見ごたえがありました。
終局前後の場面を生で見ていたのですが、読み切れない様子や、終局からすこし時間が経ってもなかなか言葉が出てこない感じなど、激闘の余韻が伝わってくるようでした。

本局の結果を受けて、今期名人戦の決着は8月に入ることが決まりました。
両者とも並行して別のタイトル戦もこなしながらの日程で、大変そうですが1局でも多く名局を魅せていただきたいです。

また昨日は他の中継局も熱戦ぞろい。
佐々木大地ー石田戦、▲2三飛成は目にも鮮やかな妙手でした。
終盤は難解でお互いいろいろあったと思いますが、最後両者1分将棋でああいう手が出せるあたりはさすが勝率の高い若手という感じがします。

松尾ー久保戦は飛車をうまく取らせる技が光りました。▲4四銀に△3一飛、この呼吸を見習いたい。
振り飛車党が何度も並べ返したい一局です。
黒田君の局後解説も良かったです。

リコー杯は自動記録(リコー棋録)で初の中継が行われ、無事うまくいったようで良かったです。
前回は記録のみ、今回は棋譜中継のみ、と順調に来ており、次に時間も含めた中継ができれば万全といった感じでしょうか。
引き続き、進捗が楽しみです。
将棋のほうも、こちらもアマチュアの方に参考になりそうな面白い将棋でした。

今日は竜王戦3組決勝、師弟対決が大注目の一戦です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です