新叡王など

またまた間が空いてしまいました。

先週は新潟の高島屋で行われた棋聖戦に理事として同行し、前夜祭に出席し、大盤解説にもすこし出演しました。
初めて出会ってから35年以上になる同郷の兄弟子が40代にして、若きスーパースターに挑む姿を間近にするのは、さすがに感慨深いものがありました。

偶然通りがかった同郷の弟弟子と一緒に大盤解説をするというのもまた、広島以外では極めて珍しく、印象深い出張になりました。
書いていて改めて思い出しましたが、自分、なかなか大変な境遇の中間子ですよね。
これからもなんとか生き抜いていきたいものです。

将棋は第1局よりは挑戦者の持ち味が出た感じで、熱戦になったものの王者の指し回しが完璧すぎた。といった印象でした。

ただそれに続く叡王戦では、王者にもごくわずかなミスが出て、ついに八冠の一角が崩れるという大きな出来事がありました。
研究で差がついたりとか、大きな逆転があったりとかではなく、長く続く難解な終盤戦で競り勝った伊藤匠新叡王は本当に見事だったと思いました。

この結果を受けて、いろいろな報道や街の声がありましたが、中でも「七冠に後退」と「これでまた八冠を目指せる」は思いもしないパワーワード、なるほどそうかという感じで、印象に残りました。

以下はまだ目を通せていない話題なのですが。
日曜日のNHK杯では西山さんが木村九段を破る殊勲の星を挙げ、次の相手は藤井聡太さんとのこと。なんともすごいことになりました。

そのNHK杯では4年にわたり将棋講座テキストで予選の記事を付録で書かせていただいていましたが、さすがに理事職との両立は難しく、今年は高野秀行六段が担当されることになったそうです。
正直言ってかなり大変な仕事だったので、新たな書き手が見つかって良かったなあと。高野さんならきっとこれまでとはまた違った、良い形に仕上げて下さっていると思います。

以上、久々に最近の将棋界の話題でした。
自分自身は直近の対局は決まらず、この時期としては珍しいのですが次も順位戦になる見込みです。

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