王位戦開幕

昨日から、名古屋で第1局が行われています。
今回ほど、挑戦者への声援の多いタイトル戦は珍しいかもしれません。
それがどの程度か、具体的には分かりませんが棋士の自分がそう感じるのですから、ファンの期待が相当なものなのは間違いないでしょう。
第1局は王位の地元にも関わらず、なので次局以降はさらにその空気感が高まりそうな気がします。

このところネット上にも木村九段に関する記事がたくさん掲載されており、興味深くまたうなずきながら読んでいます。
本局は初日からかなり苦しい形勢になっていますが、この先も「苦しみ抜く」のは間違いないでしょう。
苦しい局面や状況で最善を尽くすというのは本当に大変なことで、木村さんの粘りは後輩棋士たちのお手本や目標にもなっています。

 

昨日はC1の他の対局に目を通すなどして、のんびり過ごしました。
順位戦の翌日はかなり消耗していて、特に一昨日のように帰宅が遅くなると、疲れが抜けるのにも時間を要します。

振り返ってみると一昨日は全体的に、振り飛車が粘り強く指して良い結果を出した将棋が多かったようで、自分も偶然その中に入れたみたいです。
兄弟子の安用寺さんや、前期昇級の佐藤和俊さんなど、先輩が自分より遅い時間まで指して勝っているのを見て、自分も毎局こうやって頑張らないといけないと改めて思いました。

今日もA級1局とC2の半分、毎日いろいろあってファンの方々も忙しい毎日と思いますが、上記のお2人の将棋は一見の価値ありと思うので、オススメしておきます。

では今日はこのへんで。

勝ち

昨日の対局は、終局が23時を回る熱戦の末、ちょうど150手で勝ち。
久々に良い内容の将棋が指せました。
自分なりに納得のいく将棋で結果を残せたのは、たぶん半年以上ぶりのことで、本当にホッとしました。
ここから巻き返していきたいと思います。

最近の自分の傾向として、勝つときは終局が遅く、負けるときは早いことが多いです。
ようするに形勢が良いときには粘られて簡単に勝ち切れず、悪いときにはあっさりと土俵を割っているということだと思います。
これを逆にしたいとはいつも思っていて、なかなか難しいのが実情ですが、心がけていきたいです。

昨日の将棋は、振り飛車党の参考になるような指し方ができたと思うので、ぜひ中継(名人戦棋譜速報)で並べていただきたいです。
居飛車には居飛車、振り飛車には振り飛車の良さがあるので、これからもその良さをうまく発揮してあげられるような駒運び、指し回しができるよう頑張っていきたいと思います。

7月

早いもので今日からもう7月ですか。今年の半分が終わった計算ですね。
今年の前半はいろいろな面で、あまり良い結果を残すことができませんでした。
後半は盤上でもそれ以外でも、頑張って巻き返していきたいと思います。
ブログもとりあえず1000日は連続更新を目指していきます。
(あと200日ぐらい?)

 

一昨日の棋聖戦第3局は渡辺二冠の完勝で奪取に王手。
第1局で矢倉、こないだの王座戦では角換わり、ときてここでまた矢倉、という戦型選択は興味深いところです。
本局は前例の少ない将棋ではあっても最近よくある「カオス」な感じはなくて、ここがもしかしたら相掛かり系と矢倉系の違いかもしれません。
矢倉の将棋も昔とは様変わりしているとはいえ、他の相居飛車力戦に比べると多少、昭和~平成の感覚を引き継いでいるところがある気がします。

あと前夜祭の記事で青野先生が「三冠対二冠というより2.5冠同士」(で3つ目を争っているような状態)と挨拶された、という旨のことが書かれていたのは目を引きました。なるほどですね。
頂上決戦、次も楽しみです。

 

女流棋士会役員のお知らせ
総会が終わってから10日以上もお知らせが出てなかったので、気にしてました。
こんなに間が空くのは例もないだろうし良いことではないと思いますが、何かあったんでしょうか。

先日のパーティーは盛況で何よりでした。ご来場いただいた皆様には、ありがとうございました。
これから50周年に向けて、また力を合わせて頑張ってほしいと思います。

プロアマ戦

昨日は午前、午後と朝日杯の一斉対局をリアルタイム観戦。
40分60秒という持ち時間は指していると本当に早いですが、5局同時だと見ていてもけっこうあっという間ですね。

最近どうも第一感に浮かぶ手や、形勢判断が良くないと感じているので、いつもより真剣に(というつもりで)指し手や結果を予想しながら観戦してみました。
何かすこしでも浮上のきっかけがほしい、30代後半です。

5-5という結果はアマ善戦というか、プロだらしないというべきか、といった成績だと思いますが、期待値7割ぐらいとすれば時々起こり得る範囲の事象とは言えます。
内容的にも、押し切りも競り勝ちも逆転勝ちも、プロアマどちらから見てもすべてあったような印象で、観戦側としては面白い一日でした。

 

この一斉対局は毎年恒例のイベントで、新四段にとっては洗礼を受けるようなところがあると思うのですが、近年は対局環境の変化により、たとえば自分が指していた頃と比べるとちょっとプロ側に負担が増しているかなという印象はあります。
盤側での観戦や、移動しながらのカメラの撮影は、かなり緊張するのと、プロアマ戦だとそれでいっそう「燃える」という感じにはなりにくくて「負けられない」感が高まりそうです。
だからこその通過儀礼という側面もありそうですが。(正直分かりません)

あと昨日は実績・経験豊富なアマトップや元奨励会も多い中で、いままで公式戦の活躍のなかった方が多く勝ち名乗りを挙げているのも目を引きました。
先日のアマ竜王戦もそうだったように、最近は全国大会初出場やそれに近いような方がけっこう活躍されたり、本当に強いなと思わせるような将棋を指しておられることが多いです。
「高速道路理論」はいまはアマ強豪の世界により色濃く反映されているのかもしれませんね。