負け

昨日は両者1分将棋になる熱戦の末、大逆転負け。
基本的には有利な時間が長く、お互いの良いところも悪いところもたくさん出た内容で、最後の最後に大ポカをやらかしました。
対局前に「自分の力を出し切れるように」と予約投稿したのが、まあその心がけ自体は良いと思うのですが、なんとも見事なフラグになってしまいました。

奨励会同期の佐々木君には、なぜか公式戦で一度も勝てたことがなく、自分の棋士人生における大きな課題の一つです。
こないだ連盟でバッタリ会ったときに「もしかして今度、(一度も俺に勝ったことないのに)上座に座ろうとしてるの?」とあまり類を見なそうな挑発を受けたりして、今度こそはと期するものはありました。

ちょっと先に昇段したぐらいで、って気持ちはまあ分かるけど、上座・下座は対戦成績ではなく段位で決まるものだから、それは仕方ない。
だいたい僕は上座より白星が欲しかった。
まあ、この年になっても張り合える気持ちがあるのは良いことと言えます。

それにしても最終盤はあまりに弱かった。
昨年本戦に進むことができた棋王戦での予選敗退は非常に残念です。
まあでも弱いのは前から知ってました。腐らずまた次頑張ります。

王位リーグ開幕とか

昨日は練習将棋、いわゆるVSの日でした。
最近は実戦・観戦・棋譜並べ・検討・詰将棋と、まずまずバランス良くトレーニングできている気がします。
なかなか棋力を伸ばすことは難しいですが、棋力も気力も衰えないようにすることと、日常に新しい発見が多くあるように心がけています。

昨日の中継では、王位戦の千田ー谷川戦が見ごたえある終盤戦でした。
昨年末は王位リーグ入りならず残念な思いをしたわけですが、こういう将棋を見せられると、やはりレベルが違うなと思わされるものがあります。
と同時に、自分もこういう面白い終盤戦をお見せできるようにしたいと改めて思いますね。

そういえば、けっこうタイトルが分かれている状況にも関わらず、今期の王位リーグにはタイトルホルダーがいないのですね。
これはけっこう珍しい状況のような気がしますが、どうなんでしょう。

世間に目を向けると、インフルエンザの猛威はどうやら去って花粉の季節でしょうか。
この冬は将棋界でも対局の延期が多くあり、手合課は大変そうでした。
幸い自分は元気ですが、引き続き気をつけつつ、対局を頑張ります。

王将戦とか

沖縄で行われていた王将戦第4局は、渡辺棋王が勝って4-0のストレート決着。
振り飛車受難の時代を象徴するかのような結果でした。

第4局は先手番の藤井システム調vs後手番のミレニアムで、これは居飛車党からすると数ある作戦のうちの一つという感じなので、これでノーチャンスだったとなると振り飛車はつらいですね。
近年の振り飛車は先手中飛車に頼り切りな感じになっているので、他にも有力な作戦が多く出てくる必要があると感じます。

半年ほど前には八冠を8人で分け合っていた状況から、2人の二冠誕生で今年度を終えることが決まりました。
また渡辺さんが現タイトルホルダーの中で最年長ということになったのですね。
これはたぶん初めてのことだと思いますし、過去・未来を含めても34歳で最年長というのはかなり若い気がします。

一方NHK杯では「羽生世代の同窓会みたい」ということで話題になっているようで、たしかに。
全員がかつての達人戦の出場資格を満たしてもいるとか。すごい話です。

平成時代の30年間は、間違いなくこの世代が将棋界の中心でした。
次の時代がどうなるか、はもちろん分かりませんが、この世代交代したような、そうでもないような感じは、長く戦いが続いていく将棋界特有の面白いところという気がするので今後もそうであってほしいなと思います。

詰将棋(2)

今日紹介する本は、厳密にはそもそも「詰将棋」ではないのですが、一般にはそう呼ばれる可能性が高いと思うのでそこはご了承を。
実はこういうものがあると良いのでは、と以前自分も同じようなことを考えたことがあったので、やっぱり似たようなことを考えている人はいるものだなあと思いました。

詰将棋は棋力向上のためにやる人が多いと思うんですが、実際にきれいに玉を詰まして勝つことは稀なんですよね。
(だからそれほど役には立たないという人もいるぐらいで・・そんなことはないと思いますけどね。)
だから詰将棋のようにピッタリ詰ますよりも、よく見かける囲いなどで、こうなれば詰む、と知っていることのほうが大事、という側面はたしかにあります。

特に「並べ詰み」やそれに近いものは重要です。
例を挙げると45・82・98など。

そしてもうひとつ言うと、この形は詰む、と分かると「詰めろ」をかけることができるようになります。
この一連の流れで終盤力の向上が実感できると思うので、ぜひ実戦で実践していただきたいところです。

本書は難易度も高くなりすぎないように練られている印象で、初段以下の方にもかなりオススメの一冊です。