フルセット

王将戦第6局、既報の通り渡辺王将が競り勝ち、これで最終第7局へ。
先手勝ちの流れが続いていたところから第5・6局と後手番ブレイクが続いてのフルセット、という展開はシビれますね。

本局は封じ手の段階で挑戦者ペースの評判が多かったようで、自分もどちらかと言えば先手持ちかなとは思ったのですが、その後の進行を見る限りではもともとが難しい将棋だったのではないかと考えを改めました。
少なくとも2日目を見ていて逆転、という感じには見えなかったので。

強い人が開き直って指すとこういう感じになるのか、という印象で勝負将棋における第一人者らしい勝ち方だったと思います。
最終局は結果も内容も大注目の一戦になりました。

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昨日の東京、雪が降ったのには驚きましたね。
3月中旬の雪はものすごく珍しいわけではないとはいえ、前日はかなり暖かったし、今年は暖冬でほとんど見てなかっただけに。


できるだけ外食しますとは言ったもののさすがに昨日は家から出ませんでした。
今日はうって変わって快晴なので昼からすこし出かけてきます。

では今日はこのあたりで。

お祝い

昨日は谷合新四段と将棋を指して、その後ちょっとしたお祝いの席を設けてきました。
他に大学の先輩と後輩が1人ずつで計4人。世代が離れても棋力に差があっても同じ目線で話ができるのは、将棋の良いところです。

話は自然と三段リーグの話になるわけですが、ずっとあと一歩だった、という話題のときに「11勝以上が11回あった」と聞かされたのには驚きました。
これはたぶん最多記録だろうし、おそらく過去の三段リーグで最多勝ではないでかと思います。(誰か知ってたら教えてください)

もちろんこれは残念ながら、学歴以上に役に立たない記録、勝ち星です。
ただ棋士になれば、この先いくらでも将棋を指す機会も勝つチャンスもあるわけで、これから頑張って活躍してもらいたいです。

ここ数年はさすがに上がるだろう、と思っているうちにタイムリミットがやってきたような状況で、それだけにこれからも変わらず彼と将棋を指せることは本当に良かったです。
かつて自分が四段になったときも、これからも将棋を指せるんだな、将棋を指して生きていけるんだな、ということを何よりも嬉しく思ったものです。
その気持ちは今後も現役棋士である限り、大切にしたいと思います。

おめでとう。

順位差

昨日のB1順位戦最終日は、一番早い終局が23時という長い一日でした。
当然ながら熱戦ぞろいで、山あり谷ありの将棋ばかりだったと思います。
残留の懸かった屋敷ー山崎戦、次点の懸かった千田ー行方戦は終盤での逆転だったように見えました。

下位は3-9が3人並んで順位差で山崎八段が残留という結末。兄弟子幸運でした。
谷川先生との1枚差は、実に3期前の成績によるものなのですね。
(前期・前々期の成績が同じ)
あくまで結果論とはいえ、珍しいことと思いますし、言うまでもなくどの1局もおろそかにできないことを教えられる結果でした。

これで今期の順位戦はすべて終了。
全体的に見ると、やはり若い世代が強く、一世代上の40代半ば~自分たちの世代の苦戦が目立ちました。
次の開幕まで、もっと将棋体力をつけて臨まなくてはと思います。
あと来期はオリンピック(そもそも開催されるのかどうか)とも関連して日程をどうするか、いま検討中と思いますが難しい判断になりそうです。

今日明日は王将戦第6局、舞台は佐賀。
戦型は角換わり腰掛け銀に進んでいますが早くも先手が1筋を詰めているのは目を引きます。

また他にも今日は竜王戦と王位リーグで計5局、タイトルホルダーが2人いて師弟そろい踏みだったり兄弟弟子対決だったり、豪華で見どころの多い一日です。

エリート

昨日のB2順位戦最終日は、キャンセル待ちだった近藤六段が勝ち、競争相手の横山七段が敗れたため逆転でB1昇級、七段昇段。
順位戦参加から4期、23歳でのB1到達は過去に数えるほどしかないスピード記録です。
藤井七段に先んじて昇級を重ねているという点も大きく、周囲も一目置くエリート出世になりました。

この世代だと他にもいち早くプロ入りした増田六段や、颯爽とタイトル戦に登場した本田五段など注目すべき若手が多いですが、そういう中で誰よりも早くここまで来た実績はやはり大きいと思います。
同世代の中で抜けた存在になるということがこの世界ではまず大事で、それに続く者がどれだけいるかで世代の厚みが変わってきます。

自分の世代にとっては厳しく残念な一日でした。
奨励会入会年度で見ると同期の出世頭は松尾八段で、横山七段がこの年でそれに続けば本当にすごいことと思いましたが。
ただエリート人生とは無縁でも、苦労を重ねつつも四段になれた数は多く、しぶとい世代でもあります。
これからも頑張りましょう。

今日はB1最終日、今期の順位戦はこれでフィナーレを迎えます。

3・11

相変わらずコロナ関連のニュースに目を奪われる日々が続いていますが、今日はあの震災の日です。もう9年になるのですね。
ウイルスとの戦いがいつどういう形で終息できるかまだ分からない状況ですが、自分自身は長期化も覚悟していて、もちろんウイルスから身を守ることは大事ですが今、より大切なことは、他のことでダメージを受けないことかなと考えています。

当面の間は体力を落とさないようにするとか、気が滅入ったりしないようにして日々を過ごすことが特に大事になりそうです。
防災もその一つで、買いだめするなら紙類とかを不必要に求めるのでなく、いざというときの備えに必要なものを買っておくようにしたいものと思います。

あと、しばらくの間はできるだけ外食したいと思っています。
人混みを避けつつ、騒ぐこともなく静かに食事してお酒を楽しむことも可能だと思うので。
あとはもちろん将棋で世の中を明るくすることができたら最高ですね。

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最近の好局紹介など。

先週あたりからすこし振り飛車の景気が良い印象を受けています。
昨日の中継は4局中3局が先手四間飛車で、2勝1敗。
あとの1局は相振り飛車で、室谷さんあわや逆転勝ちで惜しい将棋でした。
心機一転、これから頑張ってもらいたいです。

一昨日は西山さんの快勝の他、鈴木ー本田戦(王位リーグ)がまたも見事な居飛穴退治。
金曜日は竜王戦3組で杉本八段が勝ち上がり、逆山からの藤井七段との師弟対決が一歩近づきました。
一週前になりますが水曜日は純粋振り飛車党の戸辺七段、佐々木六段がそれぞれトップ棋士の森内九段、三浦九段を破りました。(王座戦)
振り飛車ファンの方々にぜひ並べてほしい将棋ばかりです。

あと金曜日は羽生ー佐藤戦(竜王戦)が久々に「羽生マジック」と呼びたくなるような終盤でした。この将棋も必見です。

今日はB2順位戦の最終一斉対局など。