本日対局

棋王戦で中川アマとの対戦。

公式戦でアマチュアの方と対戦するのは、たしか瀬川さんがプロ入りする直前に当たって以来ではないかと思います。
かなり久々のことなので、楽しみにしています。
モバイル中継もありますので、良い将棋をお見せできるよう、頑張ります。

あとそういえば今年はうるう年、ということで今日、2月29日があるわけですがこの日に対局するのは初めてのことのような気がします。
もしかしたら最初で最後になるかもしれないので、楽しんできたいと思います。

僕のところは対アマ戦ということもあって久々の休日(土曜日)対局なんですが、今日は東西とも他にも対局がついているようで、中継も豪華なラインナップになっています。
世の中が大変な状況ですが、良かったら、ご自宅でゆっくりとお楽しみください。

では行ってきます。

一番長い日

昨日はA級順位戦最終日、通称「将棋界の一番長い日」。
今年も静岡での開催でしたが、昨今の社会情勢によりイベント等は大幅に縮小して行われたようです。
関係者の方々は対応にさぞ苦労されたと思いますし、そういった状況の中でも来て下さる参加者の方々はありがたい限りですね。

対局自体は通常通り行われ、今年もいろいろとドラマがありました。

降級がらみの3局は全員が勝って、順位下位の木村王位が降級。


終わってから再度星取りを見ると、4-5で6人が並んでいます。
あくまで結果論ですが最終戦の木村ー広瀬戦は順位が1枚も変動しない勝負で、ラス前の木村ー羽生戦が残留を決める大一番だったということになります。
また5-4で2位になったのはおそらくA級順位戦史上初めてのことではないでしょうか。

渡辺三冠は早々に勝って全勝を達成。
順位戦の2期連続全勝は史上初とのことで、ましてそれがA級とB1とは驚かされます。

最後に残ったのは羽生ー佐藤戦で、ここは佐藤会長が延々と苦しい将棋を粘り続け、最後の最後に逆転。すごい豪腕でした。
どうやら詰まないか、というところまで観て、力尽きて寝てしまったのですが、感想戦コメントによるとなんとそこから詰みがあったそうで、今朝見てびっくりしました。
超乱戦の出だしで始まった将棋が、あんな典型的な対抗形の大熱戦になるというのもびっくりでした。

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昨夜は観戦中、学校を一斉に休みにする(という方針)とのニュース。
社会に不安や混乱が広がっていますが、自分自身にできることは何もなく、淡々と日々を過ごすのみです。

ただ、どうしても世の中がこういう空気だと、気分が落ち込んでしまいがちです。気分が落ち込むと、たぶん体にも影響してきます。
そうならないよう、なるべく引きこもりつつも、毎日散歩には出かけることにしています。
あとはなるべく面白いもの、楽しいと思えるものを目にして過ごすように心がけています。将棋観戦はその最たるものの一つです。

まずは心の健康を第一に、その上で体にも十分に気をつけて、この危機を乗り切りたいと思います。

プロ試験考

昨日も触れたプロ試験(正式には「棋士編入試験」)についてですが、いままでにも何度か書いている通り、かつて瀬川さんのプロ入りを受けて、正式に制度化することになった際に自分も委員を務めていました。

その後、今泉さんと今回の折田さん、2人の挑戦者・合格者が出たことになり、どうやら今後も数年に一人は挑戦する人が現れそうな感じです。
受験資格を得た(が受験しなかった)方も、他にこれまで2人いました。
誰も挑戦できないような試験にしてしまっては新たに制度化する意味はないので、このような経過をたどったことは、将棋界にとっても良いことだったと思います。

言うまでもなくプロ試験の合格はかなり高いハードルであり、これは「三段リーグより楽な試験だと思われてはいけない」という要請によるものですが、結果としては(まだ2分の2とはいえ)受験者はいずれも合格しており、決して高すぎるハードルでもないということも示された、と言えると思います。
制度ができた当時は、これでも三段リーグに比べたら甘すぎる、という声も内部では耳にしたこともありました。
ただ実際に過去2度の試験を見ている限りでは(あくまで自分には)そうとは思えず、合格したお二人は本当にお見事だったと思います。

折田四段はこれからフリークラス脱出が当面の目標になると思います。
これほどの実績を挙げておきながらフリークラスからのスタートというのは厳しい、という見方もあると思いますが、一方でフリークラスを抜けられない棋士を新たな制度で増やしてしまうのも将棋界にとっては考えもので、これは難しいところです。
折田四段はこれまでのyoutuberとしての役割の他に、普通の棋士としての活動があり、加えて普通の棋士ではできない役割も担う中で上を目指して戦っていくことになると思うので、人生の時間配分に気を遣いながら頑張ってほしいと思います。

今回のプロ試験では制度化当時には想定していなかったことが2つあって、一つは試験官がタイトル戦挑戦中だったこと。
本田五段の活躍は過去に例のないものであり、想定外はやむを得ないところかと思います。
また、折田さんがクラウドファンディングで受験料を募ったことも、当然ながらかつては想像もできないことでした。
結果としてこれは多くのファンの声援を集める結果にもつながり、本当に良かったと思います。
ある意味、棋士になる前から、新しい時代のプロ棋士像を示してくれたのではないでしょうか。

そして現在、次の受験資格獲得に一番近い位置にいるのは里見さんですが、(本人の意向はさておき、一般論として)女流棋士の挑戦は、想定の範囲内ではありました。
ただ他の受験者と時期が重なる可能性については、想定していなかったように記憶しています。
制度化当時はかなり議論を尽くしたことには間違いないですが、それでも想定外のことはいろいろと起きているなというのが現在の実感です。
ただそうではあっても、将棋界が当時と比較してより開かれた世界になり、その結果として良い方向に注目を集めていると思うので、まずまず良い制度になっていると言えるのではないかと思います。

負け、プロ試験

昨日の対局は、最近結果が出ていない先手中飛車。
序盤はうまく対応できて、ペースを握っているつもりでいたのですが中盤で一手ミスが出て、そこまで積み上げてきたものが瓦解。
あとは堤防が決壊するかのごとく押し流されてしまいました。
竜王戦5組には期するものがあり、阿部光瑠君にも過去に勝ったことがないので気合を入れて臨んだのですが、残念です。

途中で自分の消費時間が3時間に対して相手はまだ30分ぐらい、という状況になり、それでいて相手はよく読んでいて、才能の違いを感じました。
ただ自分自身だけで見れば普通というか、振り返ってみてそこまでおかしい時間の使い方はしていなかったと思うので、仕方ない気がします。

今週はもう1局あり、直後に順位戦最終局で、自分にとってはかなり間隔が詰まっている状況です。
気を取り直してまた頑張ります。

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夕休前に吹っ飛ばされたおかげで、というのはプロとして情けないことではありますが、帰りの電車で、棋士編入試験の最終盤をリアルタイムで観戦することができました。
折田アマが優勢に進めているようでしたが本田五段も必死に粘っており、時間差もあり、プレッシャーもありでどう転んでもおかしくない状況が1時間くらい続きました。
控えめに言って、感動しました。
夢を乗せた将棋というのは、こういうものなんだなと思いました。
また背景のない純粋な一局の将棋として見ても、控えめに言ってかなりの好局だったと思います。

信じられない、と本人も直後のインタビューで言ってましたが、たしかに信じられない出来事のようにも見えました。
折田四段、本当におめでとう。

今日は対局

竜王戦で阿部光瑠六段と。
今日は対局が多い日のようで、中継も多数、自分のところは残念ながらないようですが、良い将棋が指せるよう頑張ります。

また今夜は銀河戦の金井六段戦が放映されます。
久々の、というかもしかしたら初めてかもしれないダブルヘッダー(?)です。
良かったらご覧ください。

昨日の叡王戦挑決最終第3局、頂上決戦は豊島竜王名人が渡辺三冠を下し、永瀬叡王との七番勝負へ。
一筋縄ではいかない感じで混戦の様相を呈しつつも、全体としては先手のリードしている時間が長かったように見えました。
渡辺三冠は年始頃までは年度最高勝率さえうかがう勢いでしたがここにきて急ブレーキで、やはりトップの争いは紙一重なのだなと改めて思わされますね。

では、行ってきます。