良いお年を

2019年もあと半日ほどになりました。
今年も例年通り、この時間は一人で過ごして、夜は妻の実家に移動して年を越す予定です。
積み残しも多少はありますが一応年内の片づけは終わり、ホッとしているところです。
幸い体調も回復しました。今日また無事、ありがたいことです。

年明けからの予定が出たものがあるのでひとまずお知らせを。
近づいたら改めてご紹介したいと思います。

棋楽 イベント案内
先崎九段主宰のイベントに初めてお邪魔します。
記録の想い出は本当にたくさんあります。これまでに書いたり話したりしたものもありますがその10倍ぐらいは話せそうなのでどのネタをどう使おうかと考えているところです。
あと飯野愛さんの新婚話を聞きだしたいと思います。

とちぎ将棋まつり
棋王戦の挑戦者決定に伴い、来春の棋王戦・まつりの案内が出ました。
前夜祭・指定席等も含め、お問い合わせ・お申込みをお待ちしています。

両会場には個人的にサイン本も多少用意していこうと思っています。

東京は昼間、季節外れの温かさになるみたいですね。
あとでちょっと散歩に出かけてきます。

ではでは、皆さまもどうぞ良いお年をお迎えください。

2019年の振り返り(2)

今年の公式戦対局を振り返ってみると、未放映の銀河戦本戦と、NHK予選の不戦勝ひとつを除いて13-15、2つ負け越しでパッとしない成績でした。

成績が落ち込んでしまった原因として、一番大きいと思われるのは先手中飛車で苦戦したことです。
ここ数年の自分は先後で成績の差が大きかったのですが、今年は先手番での完敗が多すぎました。
その分後手番で多少粘ったので、結果としてこの程度の負け越しで済んだとも言えます。
来年は先手番を活かしての押し切り勝ちを増やせるように、というのを一つの目標にしたいと思います。

それと、負けた将棋の中にはノーチャンスの完敗もあった一方で、とんでもない逆転負けもありました。
特に2月の佐々木戦と5月の金井戦はひどかったです。
これはなかなか治らない病気みたいなものですが、来年こそはこういうことのないようにしたいものです。
逆に年末は信じられないような逆転勝ちもありました。
年の終わりに順位戦と竜王戦を勝てたのは、厳しい状況の中で幸運な出来事だったので、来年はこの星を活かし、伸ばしていけるようにしたいと思います。

また、今年は何度か体調を崩してしまいました。
これが何よりの反省で、もちろん誰しも風邪を引いたりするのは仕方のないことではあれど、それが対局に影響するようではプロとしていけないので、もっと気をつけなくてはと思いました。

体調にも将棋の調子にもそれ以外にも、物事には必ず波があると思うのですが、1年を通して振り返ってみるとやはり気が張っているときは体調も良く、それなりの将棋を指せていて、そうでないときに不甲斐ない負け方をしています。
なので良い波を長く、悪い波を短くすることが、月並みながら大事なことなのかなと思います。

1つ勝つことがこんなに大変なこととは、プロになったときには気がつかなかったですが考えてみれば当たり前のことではあります。
新しい年を前にして思うこと、来年も一生懸命指して、一つでも多く勝ちたい。その一心です。
そして、自分の将棋を多くの人に見て、知ってもらえるように、自分なりに頑張っていきたいと思います。

最後に、「新手白書」を居飛車編と振り飛車編、2冊出せたのはとても良かったです。
執筆活動に関しては、来年以降もできる限り頑張って続けていきたいと思っています。

以上、今年の振り返りでした。

2019年の振り返り(1)

昨日は大掃除(の手伝い)でした。これで気持ちよく年を越せます。
眩しい陽を浴びながら窓を拭いていると、ああ、今日晴れて良かったなと心から思いました。
年の瀬の、何でもないような幸せな一日でした。

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今年をざっと振り返ってみると、これまで以上にあちこち行けて良かったなあという印象が強いです。
妻と2人で出かけた先を思い出してみると、

春が祝賀会の足で奈良・和歌山。
夏がモスクワとサンクトペテルブルク。
秋が函館・大間・三沢。
冬が近場で群馬。

中でも日本三大霊場のうちの2つ(高野山と恐山)に同じ年のうちに行けたのはなかなかないことで、良い思い出になりました。
何度か書いてますが当面の目標は47都道府県制覇、あと年に一度は海外にも出かけること。せっかくなので霊場残る1つ(比叡山)も近いうちに行きたいと思っています。

将棋のお仕事では地元の広島・ほぼホームの栃木の他に、札幌・青森・新潟に行かせてもらいました。
また個人的に四国に行ったときにも、以前からお世話になっている将棋ファンの方に歓迎していただきました。
将棋を通じていただいた良いご縁に感謝して、来年もたくさんの良い出会いがあることを願っています。

その他、ギャモンでは大阪・モンテネグロ・高知と遠征しました。
昨年秋に王位を取ってからはあまり良い成績は残せていないのですが、最近すこし上達が感じられるようになってきたので、来年は何か大きな結果が出せたらと思っているところです。

本業のほうの話はまた明日に。

快挙

既報の通り、昨日の棋王挑決は本田四段の勝ち。
またしても、とてつもない記録が誕生しました。
本田四段が棋王挑戦へ(連盟HP・見出し後略)

屋敷九段の最短記録にわずかに及ばず第2位、とのことですがこれは当時の棋聖戦が年2期制だったことや日程の理由で、参加1期目での挑戦は史上初の記録とのこと。
史上初でなく2位のほうを見出しにした理由はよく分からないですが、いずれにせよすごい快挙なのは間違いないでしょう。
こんなことが起こるとは、すこし前までは想像もできませんでした。

ということで、いま三段リーグを戦っている若者たちが、再来年の今頃にタイトルを争っていたとしても我々は驚くべきではないのかもしれません。
心の準備をしておきたいと思います。

ところで、本田君はこの快挙で五段に上がるそうですが、それではちょっと不釣り合いなような。過去のことはさておき。
基本は実績とキャリアに応じて上がっていくのが原則の中に段が「一つ上がる」という規定がいくつか混在しているのが原因なので、いずれはスッキリさせてほしいと以前から思っています。

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昨日は他にも上位棋士の対局が多数行われていました。
中でも注目の王位リーグ入りの一番は藤井七段の勝ち。
これまた史上最年少記録とのことで、もはやこのぐらいでは普段以上のニュースにはならない(いつも通りにはたくさん報じられてはいましたが)というのが現状のようです。
昨日の将棋はどちらかと言えば苦しそうかなと見ていましたがその見立てはおかしかったようです。終盤は▲3四歩~▲3五桂がちょっと浮かびづらい組み立てでさすがと思いました。

ここ数日の大きな対局に目を向けると、A級は渡辺三冠が首位攻防戦を制して独走状態に。これは静岡までに決まってしまいそうな感じになってきました。

叡王戦の豊島ー藤井戦は見ごたえのある内容でした。振り飛車会心のさばき、にも見えたのですが竜王・名人はさすがに磐石の強さでしたね。
今年は29日まで公式戦対局が行われるようで、そこでやや進行の遅れていたベスト8最後の1枠が決まるようです。

世間は今日から年末年始のお休みという方が多いでしょうか。
今週は忙しかったという方も多いと思うので、後からゆっくり最近の対局に目を通されるのも良いと思います。

では今日はこのへんで。

記事紹介とか

年賀状は昨日、ぶじ投函してきました。
部屋の片づけもボチボチやっていて、ようやく年を越せそうになってきました。

ただ本はまだ、だいぶたまっています。将棋世界は2月号がもう出てるみたいですが、新年号のサロンが1問詰んでなくて、大ピンチです。
詰将棋を解く能力が低下すると、勉強時間はかけてるけど何も進んでない、という状況に陥ってしまうのが最近の悩みです。

「将棋と自分の間にできた空間」(タイトル後略)
ローソンのインタビューシリーズ、いままで後輩の女流棋士が多かったですが今回の甲斐さんとは同世代なので、なんというか、共感を持って読みました。
良質のインタビュー記事は読む側によっても違った見え方がするものだと思います。
「将棋はただ将棋としてあるだけ」というフレーズは心に響きました。

あと、この世界に長くいると「ここじゃない感」はよく感じることがあります。
(自分の場合、今がまさにそうです)
ではどこなのか、僕自身はその問いに答えがほしいとは特に思っていないのですが、ここじゃない、としてだとすれば自分はどうすべきなのか、というのはよく考えていることです。

第8回将棋文化振興議員連盟総会 開催報告
こちら将棋世界新年号にも内容は出ていましたが、提言書を出したのが最近ということで、そちらも踏まえて今回のお知らせになったのでしょう。
HPのほうには書かれていませんが将棋世界には以下のような記述がありました。

将棋が教育において役立つという学術的データの不足が、導入の決め手に欠けているという。このために日本将棋連盟は研究者へ論文作成を依頼し、将棋の効能に関する学術的データの取得のための経費補助及び、そのための教育現場での協力を求めることを目標とした。

今後の展開に注目したいと思います。

今日は棋王戦の挑戦者決定戦、年内最後の大一番に注目です。