自宅仕事など

先週の大阪対局あたりからずっと自分にしては忙しく、珍しいぐらい家にいなくて、昨日・今日は久々に家から出る用事のない2日間。
棋士にとってはこちらのほうが日常です。

ただ昨日は、できるだけのんびりしようと思っていたのですがいろいろと仕事がたまっていて、こなしていたらいつの間にか夜でした。
自分の場合、家にいてもちょっとした用事とはっきりした仕事、あるいは勉強と趣味の境目は常に微妙なわけですが、最近はなにがしか出張の予定とか、原稿を抱えていることが多いこともあり、仕事している感が以前よりは強いです。
ただ時間的に自由なので、そこが棋士の良いところですね。

実はいま、とある入門書の監修を引き受けているところで、仕事もだいぶ終盤に差し掛かってきました。
もうしばらくしたら告知できると思います。
さっきようやくその仕事が一段落したので、今日の午後はのんびりとたまった棋譜でも並べて過ごそうかなと思っています。

 

また今月は指導のお仕事を多くいただいていますが明日も小中学生の大会(文部科学大臣杯の東日本大会)での指導対局、あさっては近所の中学校での指導日、と続きます。
指導対局にも面数や下手の棋力・学年(年齢)などでさまざまなバリエーションがあるので、その都度今日はどんな感じで指そうかなと考えるのはなかなか楽しいことでもあります。

最近よく思うのはこちらが楽しんでこそ、相手にも楽しさが伝わるという側面もあると思うので、まずはこちらが楽しく指して相手にも楽しく指してもらえるように、その上でできれば強くなってもらえるようにという順番で心がけています。
そのためには何気ないことかもしれませんが日々の暮らしが充実していること、あとその仕事に向けてきちんと心と体の準備をしておくこと、が大切なのかなと思っています。

よく弟子にも言っていますが棋士はほとんどの時間が自由なので日々の過ごし方が大切です。

 

王位戦は角道を止めた向飛車に進みましたがこれはなかなかに意外な戦型。
そして2日目に入ってからもすでに意外な手がいくつか出ていて、善悪は分かりませんが奥深さを感じさせます。

こういう展開は人間同士だと最後はなんだかんだで居飛穴が勝つ、というのがこれまでの雑な定説なので、個人的にはそれを覆す結果を期待したいですが、どうなるでしょうか。

 

新記録

将棋のことではなく、気温の話です。

暑い、暑いと言っていたら、昨日は日本新と東京新がそろって出たとか。
あんまりおめでたくはないですね。。。

40度、って体温より暑いのでもはや本気で外出を控えないといけないレベルですよ。
冷房の温度って設定できる最高が30度になってることが多いと思うんですが、これでも外気より10度低いって計算ですからね。ちょっと尋常じゃないです。

ここ数日とても忙しかったのですが今日明日はお休みなので、なるべく家で過ごそうと思います。

ブログも毎日つらつらと書き続けてきましたが、今日は夏休みモードということでこれだけにします。

自由研究

気がつけばもう、夏休みの季節ですね。
毎日暑くて夜中に目が覚めたりもしていますが、この3日ほどは朝が早く、この時間帯だけはさすがにすこし涼しい気がします。

プロ棋士による「小学生対象 夏休み自由研究ワークショップ2018」
将棋に注目が集まっている昨今ですが、こういう形で自由研究のテーマのひとつになるというのもまた、将棋界にとって大切なことのひとつと思います。

将棋はゲーム自体が伝統文化であり歴史があると同時に、所作とか、道具とか、いろんなものを含めてひとつの世界ができあがっています。
そういったことを多くの人たちに知ってもらうことで、将棋というひとつの世界が続いていくのだと思います。

また最近将棋界では読み物系で話題作が相次いでいて、自分もすでに目を通したものがあり、読みかけのものもあり、まだのものもあり。
もちろん将棋ファンの方には夏~秋の夜長に手に取ってほしいと思いますし、子どもたちの読書感想文にも良いかもしれません。
最近ちょっと忙しくて余裕がないのですが、時間ができたら紹介などもしたいと思っています。
(できるかな・・・)

今日は練習将棋の日で、午後からはいろいろと用事があって連盟にも行く予定。
夕方には香港の学生さんの取材を受けます。
日本の将棋が、外国の学生さんにとっても研究テーマになっているのだとしたら、こんなにうれしいことはないですね。

ただこうした機会には必ず「将棋会館見学」ということで可能なら対局室、ほかにスタジオや道場などを見ていただくことになり、そうするとやっぱり老朽化が目立つんですよね。
いま、再び新会館の議論がスタートしたのはそういった背景もあります。
大変な困難が予想されますが、ぜひ実現させたいものです。

では、今日ももう出る時間なのでこのあたりで。

こども教室

昨日・今日は学習塾の四谷大塚で単発の入門教室を受け持っています。
四谷大塚 こども将棋教室

なんと10校舎で開催していただいているとのことで、ありがたい限りです。
将棋ブームの真っただ中、数少ない棋士たちは皆で手分けして、頑張っています。

この手の教室を受け持つのは実はけっこう久々なんですが、以前は連盟内の教室・近所の小学校・都内各地の児童館等々、けっこういろいろなところで教えていました。
昨日は久々に現場に立ってみて、若い頃の経験がいまになって生きていることを実感しました。
いろいろとやらせておいていただいて、本当に良かったと思います。

過去の自分の体感としては、たとえば連盟の子どもスクールのように、同じ生徒を長く受け持って強くなってもらうよりも、2~3回程度の限られた時間での体験教室のほうが、僕には合っている気がします。
その後、みんなが続けてくれるようにと願いを込めて、授業をしています。

逆に最近行くようになった、中学校の将棋部というのは自分にとっては初めての経験で、こちらはこちらで今後が楽しみでもあります。
夏に入ってから指導対局の機会が増えていることもあって、自分なりの指導法について再びいろいろと考えているところです。
勉強法と同じで、指導方法も基本を押さえた上での自分に合ったやり方で、生徒に楽しんでもらうことが大事かなと思います。

では、今日も元気に、行ってきます。

 

竜王戦ほか

対局前夜だったので、後になって読んだのですが豊島新棋聖のインタビュー、非常に印象深いものでした。
記者会見(棋聖戦中継ブログ)

万感の思いが伝わってきますし、また、終局直後の会見としてはわりと長いほうではないかと思います。
自分も、プロの世界は勝てそうで勝てないときとか、結果が出そうで出ないときというのが一番大変なことを知っているので、タイトルに手が届きそうで届かないのが、いかに大変かは分かる気がします。
実力的にまだ遠いと感じていたり、ミスが多くて結果が出ないときは、(それはそれで大変ですが)苦しさはそこまでではないと思うのですね。

自分を信じて、余人にはなかなかマネできないレベルの努力を続けてきたことが、彼のすごいところだと心から思います。
ずっと将来を嘱望されてきた彼のような棋士でも、タイトルを取れるとはじめから決まっているわけではないし、実際にここまで苦労しました。
改めて、すごい世界だなと思います。

昨日はその豊島棋聖の初対局でしたが、結果は死闘の末深浦九段の勝ち。
最後のほうはなんだか善悪を超えた世界が広がっていたような感じで、すごい将棋でした。
竜王戦はこれでベスト4が出そろいました。
(※朝、誤ったことを書いてしまったようで、修正しました)

七番勝負はまだすこし先ですが、将棋界ではおなじみのつるの剛士さんと、高島礼子さんがスペシャルサポーターになってくださったということで、このところネットで対談記事が出ています。
なんだか将棋界がどんどんいままでにない方向に進んでいるようで、これもまたすごいですね。

今日はJT杯が静岡から開幕。例年よりすこし遅めでしょうか。
順位戦にもようやく目を通すことができたので、その話はまた後日か、もしくは今夜twitterででも。
空調故障の関西将棋会館、今週をなんとか無事乗り切ったので、連休中になんとか復旧してくれると良いのですが。

この土日は朝が早いです。7時前に起きると、まだ多少は涼しくて良いですね。
将棋イベントいろいろ盛りだくさんですが、暑さ対策に十分気をつけて、お出かけください。

では。