おカネ考

帰国した日にチラっとだけ書きましたが、先日の旅で、トラベラーズチェック(T/C)がなかなか換金できないという出来事がありました。
最終的には事なきを得た(?)んですが、なかなかない体験だったのでここに書き残しておきます。

一緒にいてくれた友人が「トラベラーズチェックを換金するには」って動画を上げてyoutuberになるべきですよ、元を取りましょう!と言ってくれたのですが、残念ながら僕にその能力はありません。
台本書いてカメラ回してくれる人がいたらやりますけど(笑)

ちなみにTCの現状については、このサイトなんかが参考になりますが、実体験としては状況はこれよりだいぶ悪くなっていると思います。

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そもそもTCを作ったのはずいぶん前のことでした。
現金を持ち歩くよりずっと安全で、当時はホテルやカジノなどですぐ換金できたので便利だなと思っていたのですが、いまは現金自体を持ち歩かなくなってるので、発行が終了したのも自然なことでしょうね。
ただ、その当時はいまのような状況は自分には想像がつかなかったので、社会の変化に驚いています。
サポートが終わって使いにくくなっているのも知っていたのですが、この数年はまったくドル圏に出かけてなかったので、けっこうな金額をほったらかしてしまっていました。

最初に成田の両替所に行って軽く情報収集。
予想通り、現地で換えたほうが良いですよ、と言われました。
ホテルとか空港の両替所なら大丈夫でしょう、とも。

現地に到着して、泊まるホテルで聞いてみたら、うちでは扱ってない、と言われました。
そこまでの格のホテルでもないので、仕方ないかなと思いました。
もっともホテルの格は、たぶん関係なかったといまにしてみれば思います。

次にすぐそばにあるシェラトンに行ったのですが、そこもダメでした。
空港の両替所に行くとやってくれるよ、と言われました。
そういえば到着したときに行っておこうと思っていたのですが、出発空港を間違えた疲れとかがあって、忘れていました。
この時点ではまだ、そこまで大変とは思っていませんでした。

翌朝になって、街まで出る足で、空港の両替所に行きました。
そうしたら、これが超ノータイムの門前払いでした。
ここでようやく、ちょっと面倒なことになったな、と気が付きました。
シカゴと言えばもちろん大都市で、空港の両替所といえばそれなりのことはしてくれそうなものなので、ここでダメとなると、簡単にはいかなそうです。
もうすこし食い下がって、なんとかならないかと言ったのですが、昔は扱ってたのだけど、と言われてしまいました。

信用が下がる、というのはもしかしたらこういうことなのかもしれない、とそのとき思いました。
日本という国は、お金を偽造しようという人はまずいないし、図書券や商品券とかでも現金と同じように使うことができるし、金券ショップに行けばすぐ換金することもできます。

しかしけっこう多くの国で、大きな額のお札が使えない(断られる)ことはわりとよくあります。偽造のリスクが怖いからかもしれません。
いま自分の持っているTCは、間違いなくそこに書かれている額面の価値があるものなのだけど、信用されないので、使うことができない。
あるいは、流動性がない、という表現のほうが正しいのでしょうか。
よく分かりませんが、こういうことを実体験できる機会はそうそうないので、大変でしたがある意味貴重な経験でした。

街に出たら、そこはBank of Amerikaとか、City bankとか大銀行の密集地帯でした。
さすがに大丈夫かと思ったのですが、しかしどこもダメでした。
下調べしてここなら大丈夫、とサイトに書いてあったり、あそこならできるよと言われたところでも、行ってみるとダメでした。
中には、ウチの口座を持ってれば、という答えもありましたが、んな無茶な。
amexのTCがこんなにも換金できないとは、さすがに思いませんでした。

そして不思議なもので(?)彼らは必ず「〇〇に行けば良い」と別の場所を教えてくれます。
それを日本語では「たらいまわし」と言うんだよ、と思いましたが言われた通りにする以外の方法がありません。
そして何か所か銀行を回り、駅にある両替所にも行ったりするうちに、ついに親切なお兄さんが現れました。

それまでの人は「うちではやってない」「〇〇に行け」以上の情報はくれなかったのに、その人は真摯に考えたり、同僚に尋ねたりしてくれました。
その結果、World’s Money Exchangeというところを紹介してくれました。
名前から言っても、なんとかしてくれそうな感じがします。
歩くこと約1時間、ようやく換金に成功しました。

ちなみに3%の手数料を取られました。
TCを作ったときにはもちろんそんなものはかからないという触れ込みでしたが、まあこれだけ断られるほどのやっかい者、それぐらいは仕方ないでしょう。
もっとも店からすると、一瞬でそれだけの収入になるのだから、引き受けないのはもったいような気もします。

ちなみに換金したドルは、全部きれいに使い切ってきました。
(ギャモンの大会は参加費が高いのです)
次行くときは手持ちの円を両替するしか手段がないので、それまでに1ドル50円ぐらいになってくれませんかね。

青森

この土日はギャモンの青森オープンに行ってきます。

聞くところによると総勢40人以上とか?
こないだのシカゴに日本人が10人以上も集まったのもすごいことでしたが、青森に数十人というのも相当な数字で、故人の人徳とスタッフのおかげですね。感謝です。

みんなでののさんを偲んで、大いに飲み明かしましょう。
6ぞろいっぱい振りましょう。

先日出題した次の一手の解答をコメント欄に書いておきましたので、興味のある方はご覧ください。

では、朝が早いので今日はこれだけです。
明日はこないだの旅の出来事を予約投稿してあります。

惨敗

昨日の対局は、めったにないようなひどい内容になってしまいました。
弱すぎる自分に驚きました。

実は今週はネット将棋も含めると日・月・火・水と毎日練習将棋を指していました。
自分にとっては珍しいことなんですが、それが必ずしも結果につながらないのが難しいところです。
コンピュータ将棋で言うところの「過学習」の問題ですね、ってそれは違うか。

ここ数日は体調もとても良くて、気力充実、将棋の調子自体もそんなに悪くはなくて、前夜もよく眠れました。
となると良い将棋が指せそうなものなんですが、案外こういうときは危ないんですよね。
経験で分かっているので気をつけていましたが、悪いほうに出ました。

早々に負けて、お昼すぎには家に帰ってきてしまったので、午後は詰パラのA級順位戦を解いて、棋譜並べしてました。
本当は対戦相手が目の前にいるはずだった、と思いながら盤に向かうのは爽快・・なわけはないですが棋士らしくはありました。
「ヤケ将棋」は昔からよくある手のひとつで、特に可もなく不可もなくといったところです。
気を取り直して次の対局を頑張ります。

新女流棋士がまた一人誕生しました。
藤井奈々女流3級が女流2級に

最近はかなりのペースで女流棋士が増え続けていて、中にいるとそれを心配する声も聞こえてくることがありますが、強い子がプロとして活躍するのは喜ばしいことだし目指してもらえるような世界であることが大切なので、良い傾向と見るべきでしょう。
一昨日のリコー杯は面白い将棋でした。

本題とは何の関係もないですが、ふじいなな、と入れると予測変換で藤井七段が出てくることを発見しました。

このブログでも何度か取り上げた「二千局盤来プロジェクト」ですが早くも目標額を達成したようです。
喜ばしい限りで、秋が楽しみですね。

今日は棋士総会の日です。

ヒューリック杯棋聖戦

昨日から今期5番勝負が開幕しましたが、今日は自分も来期一次予選の対局があります。
(ということでいつものように予約投稿です)

午前から八代六段との対局で、勝つと午後もう1局、そちらの相手も決まっている(高崎六段)というパターン。
どちらも後輩との対戦で、しかも棋風も指す戦法も全然違う2人なのでなかなか対策が難しいですが、自分の将棋を指せるよう頑張ります。

昨日の第1局はまたも角換わり腰掛け銀で、豊島八段の先勝。
公式戦ではおそらく初出と思いますが、水面下では研究が進んでいそうな形。というのも最近のトレンドですね。
最後わりと簡単な詰みをスルーしたのはちょっとびっくりしました。

第2局はお台場での対局ですか。
これは初めてのことのような。少なくとも近年ではなかったはずです。
その後3・4局は恒例の対局場が続くようですね。

先日のイベントの様子が連盟HPにも掲載されていたので貼っておきます。
津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス祭に将棋ブースを出展

終わったあとは各ブースをのぞいて、すこしだけお土産を買って帰りました。
また機会があればと思っています。

では、行ってきます。

戦慄の寄せ

昨日の竜王戦5組決勝、石田ー藤井戦の終盤はすごかった。
藤井君はたびたび信じられないような将棋を見せてくれますが、昨日のはもう、なんと表現して良いのやら。。。
▲7七歩に△同飛成でぴったり寄り、というのはもはや同じルールの将棋とは思えません。

・▲7七同桂には△7六桂、▲7七同金(本譜)には△8五桂で、いずれも詰めろが続く形。
・飛車を渡しても自玉はまだ詰まない。
とまあ、理屈で説明はつきますけど、これを前々から読んでいること、そしてこの手順が実戦で現れるということが驚きです。
もう何が出ても驚かないんじゃなかったっけ。いやはや。

今期竜王戦は4・5・6組の優勝者が全員前期順位戦C2からC1への昇級組ということになりましたが、たぶんこれは史上初でしょう。
(ちゃんと調べてないけど見た目にレアすぎる)
増田六段・藤井七段・都成五段の3人が、それだけよく勝っているということですが、ここまで偏るものなのかと。

この3人は竜王戦でこれから対戦するのはもちろんのこと、今期順位戦でも互いに対戦があるようですね。
特に都成君はリベンジに燃えていると思うので、決勝トーナメント1回戦と、順位戦の最終戦は楽しみです。
何が飛び出すか、戦型から要注目と思いますよ。

ところで昨日の将棋は、誰もが終盤に目を奪われるところですが序盤の感想戦コメントでも気になる記述がありました。(47手目)

「これ実戦例はないんですね。定跡のイメージがありました」(両者)

ようは「定跡」をどうとらえるか、ですがついにそういう時代になりましたかと。
プロの公式戦で実戦例があるかどうかは、あまり意識されなくなったということなのだと思います。
先日書いたこの連載記事の後半部分も、実はこういった背景を強く意識しています。

現在大流行している角換わり腰掛け銀の分野では、特にこのような傾向が顕著です。
藤井将棋を見ていると明らかに角換わりには適正が高い(将棋そのものに・・というツッコミはさておき)と思うので、この分野でいまのような状況になっていることもまた、彼の大活躍の一因になっていると思いますね。

でもそうと分かっていても若手はみんな最新流行形で挑むんですよね。
それが棋士の性というものだから仕方ない。
昨日の石田君も並々ならぬ研究を引っ提げて臨んでいたはずなので、やっぱりそれだけ藤井君がすごいということです。

今日は棋聖戦第1局、舞台は淡路島。
順当に角換わりに進んでいるようです。