予約投稿です。
今日は王将戦で相手は千葉七段。
先月に昇段の星を献上したばかりで、自分にとってはリベンジマッチの一戦です。
年度最終戦、良い形で締めくくれるよう頑張ります。
将棋棋士・片上大輔の対局と日常など。
昨日は急に寒くなり、雨も降るしで門出にはなかなか大変な一日でしたが、ともあれ作業は無事に終わりました。
弟子にはこれからも将棋を生活の中心に据えて、頑張ってもらいたいと願っています。
今日は春分の祝日ですが関東は雪になるようなところもあるとか。
こういうのを寒の戻りと言うんでしょうけど、さすがに戻りすぎですよね。
ただ三寒四温という言葉もありますし、まあこれも日本の良さと思うことにしましょう。
僕がいま住んでいるところには昨年の5月末に引っ越してきたのですが、たまたま目の前に桜が3本あって、以来ずっと楽しみにしていました。
数日前に咲き始めて、いま、2~3分といったところ。
今年はすこし早そうな感じですね。
週末から週明けにかけて天気が回復すれば、例年よりすこし早めの花見ができそうです。
棋王戦は永瀬七段が勝ってフルセット、最終局へ。
信じられないような大逆転が見られそうなところを踏みとどまったのは第1局と同じ展開で、2・3局はお互いの完勝だったことを考えるとここまでまったくの五分、という感じがします。
棋王戦は今期に限らず、タイトル戦の中でも先手勝率が高いイメージがあり、最終局は振り駒も大事かもしれません。
今年度最後の大一番はどんな結末になるでしょうか。
それにしても挑戦者の昼食の注文には驚きました。
あれ本当に全部食べたんですかねえ。
今日はA級プレーオフの最終局(?)、名人挑戦者がついに決まるという一日です。
朝早いですが、今日はこれから一日がかりでカロリーナの引っ越しの手伝いです。
学生寮を出て、東京で新たな生活が始まります。
彼女は数日前に、山梨学院大学の大学院を卒業しました。
(地元のNHKニュースにも出てました)
大学でお世話になった4年半の間に、無事女流棋士としてデビューすることができて、日本語もずいぶん上達しました。
これからも山梨学院の方々への感謝の気持ちを忘れずに、強くなってもっと活躍することで、恩返ししてもらえたらと願っています。
異国の地で、女流棋士として一人で生きていくことは、さぞ大変なことだろうと思います。
プロとして生きていくためには、何よりも自律した日々を過ごすことが大切で、もちろん僕もこれからもサポートしていくつもりです。
将棋世界にも書いた通りで、僕自身は将棋の指導者として有能とは言えませんが必要なアドバイスをすることはあります。
目標や生きる指針を見失わないようにして、一人の女流棋士として、同時に日本とポーランドの宝として、大いに羽ばたいてもらいたいと願っています。
これは自分にも言えることですがプロになることはそれ自体とても大きな目標で、しかし何かを為すという意味ではプロになることはスタートで、すべてはこれからです。
そういう意味では、彼女の挑戦もまだ始まったばかりと言えます。
皆様にはどうか、これからもカロリーナへの応援をよろしくお願い致します。
昨日のNHK杯、将棋はまだ見れていないのですが、兄弟子の山崎八段が優勝とのこと。おめでとうございます。
あと司会の伊藤かりんさんが昨日の放映で初段に昇段されたのですね。こちらもおめでとうございます。
中村王座、山崎八段、そして伊藤初段とおめでた続きで、将棋フォーカスは幸運を呼ぶ番組になってますね。
それにしても、山崎八段は今年度、JT杯と合わせて棋戦優勝2つですか。
群雄割拠でタイトル戦のたびに挑戦者が違う時代に、2つトーナメントを勝ったのはすごいの一言です。
30代半ばで難しい年齢のはずですが、そんなことは何の関係もないということがよくわかりました。
5月の森一門祝賀会、今年は
山崎八段(NHK杯・JT杯優勝)
糸谷八段(A級昇級)
大石七段(昇段)
千田六段(B2昇級)
西田四段(加古川青流戦優勝)
石本女流初段(ヤマダ杯優勝)
のお祝いということになりました。
さすがにこんな年はいままでなかったような。
他に、たぶん主役にはならないのだと思いますが竹内君と谷口(室谷)さんの慶事もありました。
こうなるともはやお祝いされない弟子のほうが少数派です。そして僕はその一人です。
少数派でいることはおしゃれの要諦、というある先輩の名言を思い出しながら、会場の片隅でひっそりと息を潜めることにします。
とまあ冗談はさておき、一門にお祝い事がたくさんあるのは良いことです。
これからも頑張っていきましょう。
A級プレーオフは羽生竜王が勝ち、名人挑戦者決定戦は羽生ー稲葉戦、順位1位と2位の対戦に。
豊島八段はこれだけ勝って来期6位ですからさぞ無念でしょう。厳しい世界ですね。
△4八と、の踏み込みはたしかにすごい手でした。
名人戦に登場すれば、100期目のタイトルを懸けた戦いということになります。
そんな出来すぎた話はないとも言えるし、そんな出来すぎたことばかり起きているとも言える最近の将棋界なので、どういう結末になるのか楽しみです。
昨日も書きましたが神谷ー増田戦は劇的な幕切れでした。
最後の詰みの場面、部分的にはこんな形に似ているのですが
これはプロなら文字通り見た瞬間に詰まします。
なぜなら詰むということを「知っている」し、しかも相手の応手に変化の余地がないからです。
※▲1三香△同桂▲2二金△同銀▲同角成△同玉▲3三銀△1二玉▲2一銀△同玉▲3二金△1二玉▲2二金まで13手詰。
13手というのは慣れていない人にとってはかなり長く感じると思いますが「筋」さえ知っていれば難しくありません。
そして、こういう「詰む形」をたくさん知識として持つことは上達につながります。
ところがこれがほんのすこしだけ変わって、この図になるともう簡単にはいきません。
なぜなら詰むこともあれば詰まないこともあるので、きちんと読まないといけからです。
あとこれが詰むのは実戦ならではで、(合駒に制限のない)詰将棋の収束だとこういう図にはならないという事情もあります。
※▲1四香に桂か香の合駒がある、もしくは1五歩がいなくて歩合が利くと詰まない。
実戦のように飛・角・金・銀の高い駒にしか持ち合わせがない場合は↑の図に合流して詰む。
プロの対局でも秒読みにまつわるドラマは数多くあり、そういうときに限らず棋譜を並べたら自分ならどうしただろうかと考えるわけですが、当然ながら本局でも間違いなく詰ましたと言い切る自信はありません。
それぐらい実戦の終盤は難しいもので、こうやって切り取って一部分にフォーカスすれば簡単そうに見えても、時間や労力の制約の中で正しく指すのは大変なことです。
そういうわけで、日頃から「この形は詰むか詰まないか」「この形がどう変化したら(配置や持駒など)詰むようになるか」と考えて訓練しておくことも、上達につながると思います。
ということで(?)この筋で1問作ってみました。19手詰です。
これが詰将棋と呼べる代物なのかどうかは僕には判断がつきませんが、そんなに長い詰将棋は解いたことがない、という人には自信をつけてもらえるのではないかと思います。
同一作があったらすみません。
詰む、と言われれば詰ますけれど、言われないと気づかない、ということはプロでもよくあります。
(ちなみに、コンピュータもそういうことはある)
逆説的に、トップ棋士は勝ちだと解説されている場面からいつもちゃんと勝つけれどそれは決して簡単なことではない、ということも言えるのではないかと思います。