良いお年を

前回のエントリのあと、29日は軽い大掃除、30日は年賀状をすこし書いて部屋の片づけをして、どうにか無事に年を越せそうな感じにはなりました。
今年は年末に体調を崩してしまったこともあり、ただでさえ仕事も忙しかったので、いろいろやり残したこともあるのは致し方なしといったところです。

年賀状は今後もいただける方にはできるだけお返ししていくつもりですが、時勢に鑑み、直接お会いしたりメールできる方にはすこしずつそちらで代えさせていただく方向にしようと思っています。
なるべく失礼のないようにとは思うのですが、行き届かないところもあるかもしれず、どうかお許しください。

ブログも役目を終えたかなと感じることが増えてきましたが、来年もいまぐらいのペースでは続けようと思っています。
可処分時間の振り分けと、適切な伝達・発信の方法は現代社会に特有の課題と思うので、これからも考えながらやっていくつもりです。

理事職復帰で日々の生活は大きく変わりましたが、来年は今年変わったと感じた部分がすべて日常になるので、その前提の中で最善を尽くしていきたいと思います。
振り返るのは数年先ということになるかもしれません。

明日からまた新たな気持ちで、元気にやっていきたいと思います。
皆さまもどうか良いお年をお迎えください。

対局勝ち、仕事納め

今週の王座戦は、先手番で四間飛車vs居飛穴。
序盤はすこし主導権を取られている感じの出だしでしたが中盤から巻き返し、夕休前ではむしろ良さそうな感じ・・と思っていたところに、びっくりする手を指されたのが図の場面。

7一にいた玉が突然顔を出してきた場面なんですが、なかなか思い浮かばない一手という気がします。

しかしここで▲5五歩は、我ながら良いところに手が行きました。対して△6五歩と銀を取りたいところですがそれには▲5三角成△同玉▲3三竜△同飛▲4五桂という順で寄せ切れます。
△5五同歩と一本利かしてからの▲1一竜が良いリズムで、対して△3一歩と竜の利きを止めてきたら▲4四歩が厳しい一手になります(△同角は▲6四銀、△同銀は▲5四香)。
実戦はこのタイミングで△6五歩でしたが、今度は▲5三角成△同金▲7三桂が厳しい一手になり、以下は順当に寄せ切ることができました。

この日の朝の時点ではまだ病み上がりというか、完全には回復し切っていなかったので、一日集中して指せたのは本当に良かったですし、今後棋士を続けていく上でも自信になりました。
体調はようやく昨日あたりで完治した感じで、この1週間あまり、健康の大切さありがたみが改めて身に染みる年末になりました。

対局後はいつも通りの出勤が続き、今日が事務局の仕事納めの日で、先ほど締めの挨拶を済ませてきました。
(将棋連盟は例年28日が仕事納めで、1月5日の指し初め式が仕事初めと決まっています)
いろんなことのあった一年でしたが、総じて言えば将棋連盟にとっては良い年になったのではないかと思っています。
来年はいよいよ100周年、節目の年を迎えるので、さらに良い年になるよう引き続き頑張っていきたいと思います。

明日対局

いろいろとお知らせも多い年末ですが、昨夜のうちに、twitterのほうに譲ることにしました。

それと、上皇さまが90歳にして、ときどき将棋を指されることがある、というニュースには驚きましたね。
僕も過去に(たぶん一度だけ)90代の方と対戦したことがあります。手合いはなんと角落ち!でした。
いくつになってもお元気に、指し続けていただきたいなと願っています。

明日は王座戦で窪田七段との対戦です。

前のエントリに書いた通り、体調は回復に向かっています。
年度最後の対局、良い将棋になるよう全力を尽くします。

対局負け、胃腸炎

火曜日の対局は、後手番で相矢倉。
中盤の指し方が軽率で形勢を損ねてしまい、以降はずっと苦しい将棋でしたが自分にしては粘りある指し手を続けることができました。
その甲斐あって最終盤はチャンスが来たような感触もありましたが、結果としては何もなかったようで、つまり相手の指し方が正確でした。

特に95手目の▲2一銀が鮮烈な一手で、直前の▲3三歩~▲2四歩と合わせて気づきづらい、見事な寄せでした。
ただ実際は、その直前の▲2八飛と逃げた手が隠れた妙手だったと思います。


当たりになっている2七の飛車をひとつ引いた局面。
この手を指さずに△2七角成という手で飛車を取られてしまうと
①横から飛車の王手が生じる②後手玉上部への利きが発生する
などの効果があるのでそれを避けた意味なのですが、この最終盤でじっと飛車を逃げるだけの手は、非常に指しにくいと思います。

この局面で△3九角成だと▲4二金△2八馬▲3三銀が一例で負け。
実戦の△2七銀は飛車の利きを止めているので▲4二金に△同金と取れるところに価値があるのですが、▲3三歩以下の寄せがぴったりでした。
代わる手も難しく、この局面はどうやら負け、ということはチャンスは来ていなかったという結論です。

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実はこの対局中、夕方4時ぐらいに急に体調がおかしくなり、夕休は注文したものの手をつけることができず、ずっと控室で休んでいました。
ただ対局自体は集中して指すことができていたのと、食欲がない以外の症状はほとんどなかったので大丈夫だろうと思っていたのですが、帰りの電車で急激に悪寒がしてきて、どうやら何かが起きているらしいと悟りました。

結論としてはどうやら何らかの胃腸炎だったようで、原因ははっきりせず、いっぽうで幸いなことに大事にも至らずでした。
ただこの3日間は入っていた予定をすべてキャンセルせざるを得ず、ご迷惑をおかけしてしまいました。

今日になってようやく少量の食事ができるようになってきており、これはほぼ想定通りの経過なので(対局翌朝に診断を受けました)、どうやら次の対局までには回復できそうで不幸中の幸いでした。
対局は負けてしまい残念でしたが熱戦ではあったと思うので、次も良い内容になるよう頑張りたいと思います。