近況など

すこし前の話題ですが、対局直前だったためにブログには書いてなかったので、改めて。
先月の連休中に行われた、バックギャモンの王位戦で優勝しました。


今年は二度の海外遠征に出かけて、チーム戦は準優勝だったものの、個人では散々だった(しかもコロナにもかかった)ので、こうしてひとつ結果を残せたことは良かったです。
ちなみに王位戦の連覇と、4回目の優勝は史上初のようで、その点でもとても嬉しいです。
(※調べたところ、他棋戦では景山盤聖の4連覇があるようです)
JBS会報に優勝記を寄稿していて、月が変わって間もなく届く頃と思います。

先日名古屋で解説を務めた、A級順位戦(▲斎藤八段ー△藤井竜王戦)の観戦記が、明日から掲載されます。
ちなみに朝日新聞デジタルの有料会員になると、過去の観戦記もまとめて読むことができます。
将棋 名人戦・順位戦 観戦記一覧

初めて訪れた名古屋の対局場は本当に素晴らしい環境でした。
ちょうど今日の観戦記によれば広瀬八段も「快適すぎました」とのことで、同じ感想だったみたいですね。
自分自身は今期は1局だけで、次は来期以降のお楽しみです。

最後に、連盟HPのまいにち詰将棋に、自作が掲載されました。
2022年10月22日の詰将棋(片上大輔作、11手詰)
自分ではけっこううまくできたかなと思うのですが、どうでしょうか。
イタリアに行く飛行機の中でできた、ちょっとした思い出の作品です。

勝ち

昨日の対局は、先手番で相手は雁木+袖飛車から、不定形の将棋に。
お昼の時間帯、集中力を欠いた状態で指し手を進めてしまい、一手指しては後悔するような感じで、ちょっと恥ずかしい内容でした。

図は夕休直前の場面。
この局面だけを見ても、▲1六歩とこちらだけ突いているのはかなり違和感があります。
代えて▲6八金上と陣形を引き締めていないといけないはずのところです。

普通は▲6六同銀右ですが、それだと△同銀▲同銀△6五歩と押さえられる手が強力で不利と思ったので、仕方なく▲同銀左△同銀▲同金とひねりました。
普通はない手ですが、形勢が苦しいときはこういう手が良い場合もあります。

▲6六同金に対して△6五歩なら、▲5六金とさらに玉から遠ざかって、△8五桂に▲5五歩△同銀▲6五金といった順を考えていました。
実戦は△6五桂だったので、▲5四馬と切って二枚替え狙いで勝負。
依然として自信はないですが、思ったよりは難しかったのは幸いで、夕休以降はうまく指せました。

あまり満足のいく内容とは言えず、もうすこし読みの精度を上げられるようにしたいです。
次の対局は来週の順位戦です。

マスク

先日のA級順位戦のことは本当にびっくりしました。

これまで自分は、現在の臨時対局規定(マスク着用のルール)は感染防止を目的としたもの、すなわち対局者にマスクをつけてもらうためのものであって、勝負の決着をつけるためのものではないと考えていました。
なので、マスクをつけて下さいと相手にお願いするとか、あるいは自分自身がウッカリしていて注意されることはあっても(※もちろんそういうことのないように気をつけています)、
反則負けが現実に適用されることはないと、勝手に思っていました。
しかしそれは単なる自分の思い込みで、今後はマスクを勝負のうちとして考えなければいけないのだと思います。

反則負けが適用される以上、今後は条文の「一時的な場合」について、より厳格な基準が示されるものと推測しています。
そして基準が明確になれば、許されると明確に示された範囲で「一時的」にマスクを外すことを繰り返すような例が増えると思います。
その分、いままでよりも感染防止効果は弱くなりそうです。
それでも、感染防止より勝負の公平性やルールの厳格性を優先するということなのでしょう。
自分としては、そのような方向性は望ましくないと思います。

現行規定の運用として、もし対局者がマスクをつけていなかったらつけてもらって、対局を続ければ良いと思っていたので、今回あのような形で運用されたことは、自分としては非常に残念です。
加えて、天彦さんとはたまたま先月対戦したばかりでしたが、記憶する限りそのときはずっとマスクをつけていたと思うので、その点でもとても驚いています。

(追記)
将棋連盟HPに、今回のことについて公式の説明が出ました。
順位戦における裁定について
内容については議論のあるところと思いますが、迅速にこのような発表がなされたことは、ひとまず良かったです。

またブログへのコメントについて、従前より承認制としており、気づき次第、基本的にはすべて承認しています。
承認しない(表に出さない)設定も可能ですので、希望される方は、その旨書いてください。
お返事は明日の対局が終わってから書きます。

サントリー杯結果、クラウドファンディング

昨日は準公式戦の対局でした。
SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦

東京予選Cに参加し、1回戦は泉八段に勝ち、2回戦で石井六段に負けでした。
準公式戦への出場はこれまですべて1-1で、2回戦の壁が厚いです。
いまだにモバイル中継・アベマ放映されたことがないので、次はそのステージを目標に頑張りたいと思います。

新会館建設のプロジェクト、クラウドファンディングはseason3に入りました。
#将棋を次の100年へ|新・将棋会館建設プロジェクト【第三期】
これまでにも多くのご支援をいただき、感謝しております。
今回は3月のライオンとのコラボなど、また新たなリターンも加わっておりますので、引き続きのご協力をよろしくお願い致します。