詰将棋、歩月のこと、など

数日前の話ですが、連盟HPのまいにち詰将棋(6/19分)に自作が掲載されました。
今回は、作意はとても簡単ですが、変化がすこしだけ面白いと思います。
良かったら解いてみてください。

先日の竜王戦のときの話なんですが、久々に「歩月の間」で対局しました。
将棋会館の対局室には序列があって、現在の東京の場合、特別対局室⇒大広間(高雄・雲鶴・棋峰)⇒飛燕・銀沙(ここまで4F)⇒香雲⇒歩月、となっています。

歩月が再び対局室として使われるようになったのは比較的最近のことで、以前はニコ生の解説スタジオ、さらにその前は囲碁将棋チャンネルの対局スタジオでした。
たしか、以前その部屋で銀河戦を指したことはあったと思うのですが、それ以外の対局は、初めてのような気がします。記憶があいまいで、確信はないのですが。

1局だけで広々と使えたのと、模様替えですこしだけ新しくなった感じがして、とても快適でした。
基本的に他の部屋で足りるうちは(つまり同じ日にたくさん対局がついてない限りは)使われることはないので、もしかしたら最後の機会になるかもしれません。
あとこれもはっきり覚えてないんですが、ずーっと昔、小学生名人戦に出たときには泊まったかもしれない部屋でもあります。(香雲だったか歩月だったかは、今となっては不明)
そんなこんなで、ちょっと書き残しておきたくなりました。

今週は対局はなく、中学校や24での指導対局などがすこしある程度。
すこし身の周りの整理などして、次の対局に備えようと思います。

負け

一昨日の対局は、先手番で矢倉。
とは名ばかりの、という感じの、矢倉の面影ぐらいしかない中盤の図。これでも、最近の中では囲えてる方かもですが。


実戦は、この駒を使わねば勝機はなし、と比較的少考で▲4六銀。
しかしこれが大悪手で、△6六角▲同金△7七歩成▲同桂△8六飛と攻め込まれて、一気に敗勢になりました。
この筋はすこし前から考えていて、なぜか大丈夫と錯覚していたのですが、ひどい思い込みでした。
代えて△6八歩のような手で攻めてくるものと警戒していて、まったくもって無駄で質の悪い読みでした。
集中して指せていたつもりでしたが、どこか空回りしてしまっていたのかもしれません。

赤ペン先生には図で▲3九角!を示されました。
教えてくれてサンキュー、と言うしかないですが、ちょっとそれは打てません。まあ、言われてみれば良い手だとは分かりますけども。
しかしここで▲4六銀と出れないなら、すこし前の局面で▲3七銀(4八から)と出た手が悪かった、と考えるほうが人間らしい見解という気がします。

今週は順位戦の開幕戦と竜王戦を負けるという、過去の棋士人生を振り返ってみてもそんなにたくさんはないだろうというレベルの最悪な一週間でしたが、イレギュラーな経験をして得るものも多少はあったと思うので、今後に活かしていきたいと思います。

そういえば今月の初めに、例年よりは良いスタートが切れた、みたいなことを書いたら、そこから3連敗で年度成績も負け越しになってしまいました。
やはり余計なことは書くべきではないと大いに反省しています。

次の対局は月末に叡王戦の予定です。

負け、明日対局

昨日の対局は、後手番で相掛かり。
34手目△6五歩が危険な一手で、本譜のように踏み込まれて形勢を損ねました。
ワカレは銀桂交換ながら、駒の勢いに差があります。

以降は粘りモードで、玉を固めてチャンスをうかがうも、69手目▲6二角が好手で、はっきり苦しくなりました。
最後まで相手の厚みを切り崩すことができず、ノーチャンスの完敗でした。

そして、明日も対局です。竜王戦で本田五段との対戦。
自分にとっては異例の厳しい日程ですが、全力を尽くします。