負け

一昨日の対局は、先手番で矢倉。
とは名ばかりの、という感じの、矢倉の面影ぐらいしかない中盤の図。これでも、最近の中では囲えてる方かもですが。


実戦は、この駒を使わねば勝機はなし、と比較的少考で▲4六銀。
しかしこれが大悪手で、△6六角▲同金△7七歩成▲同桂△8六飛と攻め込まれて、一気に敗勢になりました。
この筋はすこし前から考えていて、なぜか大丈夫と錯覚していたのですが、ひどい思い込みでした。
代えて△6八歩のような手で攻めてくるものと警戒していて、まったくもって無駄で質の悪い読みでした。
集中して指せていたつもりでしたが、どこか空回りしてしまっていたのかもしれません。

赤ペン先生には図で▲3九角!を示されました。
教えてくれてサンキュー、と言うしかないですが、ちょっとそれは打てません。まあ、言われてみれば良い手だとは分かりますけども。
しかしここで▲4六銀と出れないなら、すこし前の局面で▲3七銀(4八から)と出た手が悪かった、と考えるほうが人間らしい見解という気がします。

今週は順位戦の開幕戦と竜王戦を負けるという、過去の棋士人生を振り返ってみてもそんなにたくさんはないだろうというレベルの最悪な一週間でしたが、イレギュラーな経験をして得るものも多少はあったと思うので、今後に活かしていきたいと思います。

そういえば今月の初めに、例年よりは良いスタートが切れた、みたいなことを書いたら、そこから3連敗で年度成績も負け越しになってしまいました。
やはり余計なことは書くべきではないと大いに反省しています。

次の対局は月末に叡王戦の予定です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です