勝ち

昨日の対局は、先手番で中飛車を採用し、流行の左美濃を穴熊で迎え撃つ形に。
序盤はまずまずのワカレだったものの、中盤で自然に指した手がおそらく疑問で、その後は激戦に。
終盤は何度も詰むや詰まざるやの局面になり、非常に難解でしたが指運良く幸いしました。

指しているときは難しくて読み切れない変化が多すぎて頭が痛くなりましたが、振り返ってみればとても面白い終盤戦で、こういう将棋が指せたのは良かったです。
またあとでじっくり検討してみようと思います。

8月は対抗形4局、居飛車と振り飛車を交互に持ってどちらも1勝1敗でした。
まだ前局のトン死の痛みが癒えませんが、それまでの4か月でわずか2勝(5敗)だったことを考えると、上昇傾向でしょう。
来月も一生懸命頑張ります。

FBやtwitter等で誕生日へのメッセージをいただいた方々には、どうもありがとうございました。
個別の返信は失礼させていただきますが、いつも感謝しております。
次の一年も、有意義で充実した日々になるよう、努力したいと思います。

今日明日は王位戦第5局、舞台は徳島。

誕生日

予約投稿です。

今日で36になりました。
つまり今年は人生3度目の年男です。

30になったんだなあ、全然実感がないなあと思っていたらもう36です。
さすがに30代の自覚は出てきました。
1年が過ぎるのも年々早くなってきました。
この調子であっという間に40になるんだろうなあ、でも不惑の域にはほど遠いなあ、そんな心境です。

平均寿命を考えると、いまは人生の折り返し地点に、ほど近いところにいるのでしょう。
良くも悪くも、いままで一生懸命、楽しんでやってきました。
これからもいろいろなことを楽しんで生きていきたいと、平凡ですが思っています。

将棋は勝とうとすると大変だし苦しいですが、本来は楽しいものだし、良い将棋が指せたときの喜びは、やはり何物にも代えがたいものがあります。

棋士になって14年目、これまで誕生日の対局は記憶になく、たぶん初めてではないかと思います。
今日は良い将棋が指せますように。

明日対局

王位戦で相手は飯塚七段。

飯塚さんとは、デビューの年度に棋王戦で当たって以来、王将戦、竜王戦、NHK杯予選、朝日杯と当たっていて、今回で6局目、6棋戦目の対戦。
順位戦で同じクラスになったことがない先輩棋士の中では、たぶん一番たくさん教わっている相手だと思います。
戦型や結果を問わず、いつも手厚く指されている印象です。

こないだの対局で自分がとても弱いということはよくわかりました。
ただ、悪いものはすべて出た、いわゆる「底を打った」状態なのではないかという気もしています。

明日は開き直って、思い切ってぶつかっていきたいと思います。

インフラと女流の話と竜王戦と人間将棋

昨日は午後、どうもモバイル中継が観られないなと思ったら、なんと大規模な通信障害だったそうで。
こういうことは珍しいので、びっくりしました。
通信はいまや水や電気と同じように大切なインフラで、スムーズに使えて当たり前と思って享受しているけれど、決して当たり前ではないんだなということを再認識しました。
何時間かして観られるようになったみたいで、その後は快適に過ごしました。

そういうわけで朝日杯は終局後に目を通しましたが、加藤女王が2連勝ですか。
そこまで驚くことでもないとは言え、奨励会の初段でもあるので、ちょっとした事件なのは間違いないでしょうね。
内容的にも、特に2局目の中終盤は強い勝ち方で、感心しました。
今期まだ3勝の自分は、大いに見習わなくてはいけない。

その前日の伊藤女流や、さらにその前の香川女流も惜しかった。
いずれも級での奨励会退会組です。
女流(女性)のレベルが上がっているというよりも、時々勝つぐらいの実力であればもともと備えていると見るべきでしょうね。
ただ、言うまでもないことですが奨励会を抜けるにはそれだけでは足りないので、そこが大変なところです。

竜王戦の挑決は松尾八段が勝って最終第3局へ。
本局は戦型も展開も、すこし意外な感じの一局でした。

松尾八段は奨励会がほぼ同期で、エリートよりも粘り強い晩学が多い、同期の仲間内での出世頭です。
近くに住んでいた時期が多くあり、若い頃から将棋もたくさん教えてもらいました。
もしこの年でタイトル初挑戦ということになればかなり珍しいことだと思いますし、今回の大活躍には感心と同時に勇気づけられる思いです。
やはり長い期間努力を持続することが大切ですね。

関ケ原で「人間将棋」開催のニュース。
岐阜新聞web

人間将棋といえば天童の春の風物詩で、最近では姫路城でも恒例行事になりつつあります。
その中にあっても、関ケ原はこのイベントに実にふさわしい土地ですね。
知事が「関ケ原の定番行事として毎年実施したい」とおっしゃったとのことで、毎年の盛り上がりに期待したいと思います。

千日手

注目の豊島ー藤井戦は、昨日のブログで「進行の早さに驚きました」と書いたあと1時間も経たないうち、午前中から千日手になっていましたね。
なんでも数か月前に、アマチュアの方(たぶん)が、まったく同じ研究手順をネット上に書いていたそうで。
こういうことが起きうるのは、もちろん頭では理解していたわけですが、そういう時代なのだなあと改めて実感する出来事でした。
たしかに途中からは、千日手を回避するのは難しそうです。

指し直し局もまた角換わりになり、豊島八段がリードを保って押し切り、という内容だったみたいです。
中盤で△3九角成として、銀をタダで取らせた手はびっくりしました。
(あまり良くなかったのではという意味で)
ただその前、▲6三銀と打たれた時点で、すでに苦しかったということなのかもしれません。

ちなみに、棋王戦は共同通信社主催で、観戦記を加盟各社に配信しているという形式なので、どの将棋が、いつから掲載されるかは、地方ごとに異なります。
藤井四段が竜王戦で勝ち上がっていったとき、読売新聞社に観戦記掲載時期の問い合わせがずいぶんあった、という話が将棋世界に書かれていたので、他の棋戦でも同じことが起きる、あるいはすでに起きているかもしれませんね。

こちらは将棋年鑑が売れている、という話題。
藤井効果で「将棋年鑑」異例の売れ行き
しばらく前、テレビでも「フジイノミクス」なる言葉を聞くことがありましたが、それが実際に数字に表れている、ということでしょう。

将棋年鑑は僕も将棋を覚えた昭和の終わり頃から毎年買ってもらっていて、当時はこれを日々並べることが、詰将棋・実戦と並ぶ勉強法の三本柱のひとつだったと思います。
いまはネットメディアの映像や棋譜中継等で観られる将棋が増えたぶん、より資料的な価値を高めて制作していると思われます。
個人的には、名鑑は元来プレイヤーよりも観るファン向けのものではないかと思うので、良い傾向と思います。
たとえば、全棋士アンケートはいつの時代も隠れたキラーコンテンツですし。

今日は竜王戦の挑決第2局。
戦型はまたも横歩取りで、なんとなく波長が合っている感じです。