予約投稿なのであるいは情報が古くなっているかもしれませんが、先日の国民栄誉賞「へ」のニュース、正式にいつ決まるのか、待ち遠しいところですね。
今度こそ、今年最後のビッグニュースでしょう。
水曜日に行われた羽生永世七冠の会見、その時点では翌朝のテレビ出演のことは全く決まっていなかったのですが、たまたま僕も家で観ていました。
いつにもまして当意即妙、立て板に水、の素晴らしい会見で、全部を映像で観ることができて本当によかったです。
日頃からお話されているのを目にする機会はあるわけですが、その中でも集大成というか、粋を集めた回答をされている印象を受けました。
それと対局直後だと、難しい表情をされていることがほとんどなので、あれほど達成感をにじませている様子は、珍しかったのではないかと思います。
翌朝のとくダネ、コメントはそれなりにできていたと思うのですが、ちょっと声が小さくておとなしい人みたいになってたなあと反省。
もちろん自分以外はみんなプロなので仕方ないのですが、やっぱり声が重なったときというのは難しいものですね。
出演後は必ず自分で観て、反省点を次に生かせるようにと思っています。
将棋界への注目はこれからも続いてくれると思うので、また機会があればと期待しています。
この話題は他の局・番組でも多く取り上げられていたようですね。
そのうちの一つ、ワイドスクランブルを見ていて思い出した話をすこし。
お茶の間が大好きな「勝負メシ」の話題です。
羽生先生がかつて頼んだらしい「天ざるそばの天ぷら抜き」ですが実はこれには類型(?)があるのをご存じでしょうか。
宮田六段が頼んだ「玉子雑炊の玉子抜き」(みろく庵)がそれで、その日は僕も同じ大広間で対局していました。
やはり同じ部屋で対局していた千葉六段と、顔を見合わせて絶句したのをいまも鮮明に覚えています。
時は流れて、こないだの宮田君との対局で、夕食休憩前のこと。
彼は当初、玉子雑炊を注文していました。
よく頼んでいるのを見かけるのでたぶん、得意戦法(?)なんでしょう。
ところが係の人が部屋を出ていくとき「やっぱり変更していいですか?」と言って、しばし少考。
そして注目の注文は・・・「カツ丼」
これにはびっくりしました。
まあ、玉子雑炊はやめて納豆雑炊、とかなら分かりますけどね。
百歩譲って、玉子丼ぐらいならともかく。
よもやがっつりカツ丼と来るとは。まさかまさか。
おなかがすいてないと思ったら、実はすいていると急に気づいたのか。
あるいは突然どうしてもカツ丼が食べたくなったのか。
天才の考えは余人にはうかがいしれません。
卵雑炊→カツ丼はなんとなくわかります。
カツ丼も卵でとじてあって味は似てますので、ああいう系が食べたかったと。
あとは吸収の早さで卵雑炊か、長期戦を見込んでカツ丼か。
卵雑炊だと消化も早いけどあとでお腹がすくな……と気がついたのではないでしょうか。
居飛車振飛車ほどの違いでなく、銀上がりから金打ちに変えたくらいかと。
あんまり驚くことではなかったですかね(笑)
僕は相当驚いたし面白いなと思ったんですが。
金打ちだと終盤戦ですね。金寄りに修正します。
歩のえじきさんがおっしゃっているように、私も「同型」だと思うのでそれほど違和感はないです。その後の対局時間の想定やゲン担ぎもあるのかも知れませんし。
それより興味深く読ませて頂いたのは「千葉六段と、顔を見合わせて絶句した」というくだりです。
どちらかの手番ですからどちらかが集中しているはずなのに、秒読み等ではなく全く関係ない他者の会話でもしっかり頭に届いているんだなぁ、と。
公開対局ではよく近くで大盤解説をしている例もありますが、そういうとき、秒読みの段階でも、あとで先生が「○○と言っていたのが聞こえた」とかおっしゃることもあって。
ので本件でも当たり前のように耳に入っていることが書かれていて、(良い意味で)どういう脳の構造なんだろう、やっぱりすごいなぁと思いました。
まあ、夕休前だとまだ局面もそこまで切羽詰まってなくて、時間もありますからね。
それにみんな順番に頼んでいくので、もちろん特に気を配っているわけではないですが、耳に入ってはきますよ。