名人戦第6局は大熱戦の末、佐藤名人が勝って防衛。
この将棋はまさに神経戦で、なかなか本格的な戦いにならない展開でプロ的には見ていて非常に興味深い内容でした。
名人戦は対局開始から36時間、110手目にして初めて成駒ができましたね。なんという将棋だ。
— Daisuke Katagami (@shogidaichan) 2018年6月20日
この時点でお互いに持時間9時間のうち8時間50分以上を消費し、秒読みに入っていました。
名人戦史上に残る、語り継がれるほどのスローペースの一局が誕生したのではないかと思います。
過去の公式戦ではこんなこともあったようですが。
3年くらい前に行われたC級2組順位戦の田中悠一五段ー門倉啓太五段戦で、130手近く指して、歩以外の駒交換がなく終局とメモ。
— 銀杏 (@ginnan81) 2018年6月20日
他にも一度も駒が成らないまま終局、とかいろんな珍局がありますが、本局も記録的な一局だったことは間違いないでしょう。
同じく銀杏記者のツイートで知りましたが前期と今期、佐藤名人はまったく同じ星取りで防衛を果たしたのですね。
黒星先行の展開、かつ開幕前の成績がやや落ちているのも共通で、逆境に強いのが強者の証明ということなのかも。
今期の名人戦はとりわけ内容が濃かった印象で、面白いシリーズでした。
本局と似たジリジリした展開になった第3局は特に印象に残っています。
羽生竜王としては第5局の完敗が悔やまれるところだったのではないかと思いました。
現代将棋の要素もふんだんに詰まった将棋が続いたので、名人戦で現れた将棋は今後プロ棋界で流行すると予想しています。
地震の日のことなので3日前になりますが、里見さんが棋聖戦で白星を挙げ、次は藤井七段と対戦なんですね。
予選の一局でここまで満天下の注目を集める対局は珍しいでしょう。
藤井君が女流棋士と当たるのは初めてだそうで、今後いつまで予選を指すか分からない(上位に行けば免除になる)ので、かなり貴重な一局になりそうです。
今日の中継はヤマダ杯がズラリ、これはたぶん女流棋士総会との兼ね合いでしょうね。
カロリーナも登場します。
今年の村山杯の案内が出ました。
第17期村山聖杯将棋怪童戦のお知らせ
梅雨真っ盛りという感じの天気が続いていますがそろそろ夏の遠征予定を立てる季節でもあります。
今年も広島で多数のご参加をお待ちしています。