7/16 宮田七段戦

今期、叡王戦1回戦は宮田七段との対戦でした。
叡王戦は全局公式サイトで棋譜を見ることができますので、画像もこちらから拝借しました。

初手▲7八飛に対して、相手の作戦は1筋の位を確保してからの右四間。
こちらは穴熊を目指していましたが仕掛けのプレッシャーに対してタイミングをつかめず。どうもこういう駆け引きが下手です。
30手目ぐらいからはずっと、端の関係が互角でどうか、という感じの作戦負けでストレスのたまる序盤戦になってしまいました。

それから進むこと30手、「端が互角でどうかという形勢」に変化はなく、苦しい局面が続いています。
ここで△6五歩なら銀を逃げずに▲7五歩が狙いの勝負手で、話がややこしくなるんですが当然ながらそんな甘い手は来ないとしたものです。
実戦は△4五歩が良いタイミングの開門で、▲同金に△6四金で進軍が止まらなくなり、形勢がはっきりしてしまいました。

△4五歩に対して第一感は▲7七桂だったのですが、そこで△4四銀とされて苦しいと読みました。
後で試しにその局面をソフトにかけてみると、▲7二歩とか、▲5九歩?とか、▲5八歩??とか、いろいろと訳の分からない手を示してくれて、これには感心。

つまり形勢が苦しいんですが、苦しいときに自然に指していてもしょうがないので、こういう何かひねり出した感のある手を、指したいところなのです。
この将棋は一局を通じてそういう気持ちのこもった手が一手も指せず、覇気のない将棋になってしまい悔いが残りました。

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