好局振り返り

昨日は公式戦中継のない一日でしたが、阿部健治郎君の「好局振り返り」が面白い内容でした。
このコーナーは自戦解説+その他のことも含めたインタビュー、という感じの構成で、みどころは随所にちりばめられています。

ふたつだけ引用します。

つまり、伝統文化、長年続いてきたものにはそれだけの理由があるんです。(中略)伝統には様式的な理由と実際的な理由の両方があるということを忘れてはいけないんです。それを忘れると、精神論が勝手に暴走するので。(5手目)

時間があったら永田町の国会図書館にいって、半日とか籠って勉強していた時期もありました。国会図書館にはいろんな資料があるし、「将棋世界」のバックナンバーもマイクロフィルムで全部そろってるんですよ。それらは一通り目を通しましたし、将棋の歴史について書かれた文献は、目につくものは全部読みました。(8手目)

いつでも読めますので、時間のあるときにぜひ。
棋士はみんな個性豊かですが、彼もまたなかなかに面白い男です。

実は近々、僕もこのコーナーの取材を受けます。
彼のように、かは分かりませんがいろいろと話してきたいと思います。

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近況、先日ちょっと箱根に行ってきました。
女流名人戦の冠・対局場で知られる岡田美術館が一番のお目当てだったのですが、ここ、マジですごいです。(語彙)
箱根は美術館の宝庫で、ここが多くの有名どころに比べてさほど知られていないのはあまりにもったいない。
興味のある方はぜひ、足を運んでみてほしいです。もちろんウイルス対策は怠りなく。

もちろんこのご時世ですから、かなり空いてました。
そもそも東京だと臨時休業のところが大半のようです。
ただ美術館や博物館というところは、基本的には一か所にずーっといることはないし、もともと静かにすべき場所なので飛沫は少ないし、接触感染の可能性もかなり低いでしょう。
できれば心のオアシスのためにも、あまり混まないように気をつけつつ、開放しておいてくれたらなあと思いますね。

当面は自粛ムードが続くと思いますし、またそうであるべきと思うので、自分自身は節度を守って、人混みは避けつつ、できる範囲でお金を余分に使う生活を続けるつもりです。

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