対局負け、胃腸炎

火曜日の対局は、後手番で相矢倉。
中盤の指し方が軽率で形勢を損ねてしまい、以降はずっと苦しい将棋でしたが自分にしては粘りある指し手を続けることができました。
その甲斐あって最終盤はチャンスが来たような感触もありましたが、結果としては何もなかったようで、つまり相手の指し方が正確でした。

特に95手目の▲2一銀が鮮烈な一手で、直前の▲3三歩~▲2四歩と合わせて気づきづらい、見事な寄せでした。
ただ実際は、その直前の▲2八飛と逃げた手が隠れた妙手だったと思います。


当たりになっている2七の飛車をひとつ引いた局面。
この手を指さずに△2七角成という手で飛車を取られてしまうと
①横から飛車の王手が生じる②後手玉上部への利きが発生する
などの効果があるのでそれを避けた意味なのですが、この最終盤でじっと飛車を逃げるだけの手は、非常に指しにくいと思います。

この局面で△3九角成だと▲4二金△2八馬▲3三銀が一例で負け。
実戦の△2七銀は飛車の利きを止めているので▲4二金に△同金と取れるところに価値があるのですが、▲3三歩以下の寄せがぴったりでした。
代わる手も難しく、この局面はどうやら負け、ということはチャンスは来ていなかったという結論です。

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実はこの対局中、夕方4時ぐらいに急に体調がおかしくなり、夕休は注文したものの手をつけることができず、ずっと控室で休んでいました。
ただ対局自体は集中して指すことができていたのと、食欲がない以外の症状はほとんどなかったので大丈夫だろうと思っていたのですが、帰りの電車で急激に悪寒がしてきて、どうやら何かが起きているらしいと悟りました。

結論としてはどうやら何らかの胃腸炎だったようで、原因ははっきりせず、いっぽうで幸いなことに大事にも至らずでした。
ただこの3日間は入っていた予定をすべてキャンセルせざるを得ず、ご迷惑をおかけしてしまいました。

今日になってようやく少量の食事ができるようになってきており、これはほぼ想定通りの経過なので(対局翌朝に診断を受けました)、どうやら次の対局までには回復できそうで不幸中の幸いでした。
対局は負けてしまい残念でしたが熱戦ではあったと思うので、次も良い内容になるよう頑張りたいと思います。

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