明日対局

朝日杯の二次予選で羽生九段との対戦、勝つと午後からもう1局あります。
モバイルだけでなくPCの中継もあり、朝日新聞社のyoutubeも入ると聞いています。

羽生会長とは日頃から、かなり控え目に言っても毎週お会いしていますが、公式戦で対局できる機会が来るとは思いませんでした。
実は初手合ではなくて、若手の頃に竜王戦の決勝トーナメントに出場したとき以来の対戦となりますが、あの頃とは自分の心持ちも、立ち位置も、良くも悪くもずいぶんと変わりました。

向かいの山は前会長と、いつ見ても対局していつ見ても勝っている若手の対戦で、なんだか場違いなところに来たかのような。
頑張って仕事をしてきたご褒美がもらえたような。そんな気持ちです。

将棋の日

先日渋谷にて「将棋の日」のイベントが行われたのは前のエントリでも書いた通りですが、今日は式典のほうの話題です。
11月17日に近い日取りで、毎年ファン向けのイベントとは別に、将棋連盟が日頃お世話になっている方々に感謝する式典が執り行われています。
合わせて指導員さんへの委嘱状の授与や棋士への免状授与などもこの日に行われるのが通例となっています。

通常、関西での式典に出席することはないのですが、今年は新・関西将棋会館のお披露目でもともと出張予定だったので、合わせて予定を組んで出席してきました。
現在の関西将棋会館で行われる式典に出席するのは、最初で最後です。
そう考えると、指し初め式なんかもあえて関西で出席する機会を一度くらい作ってみても良かったかなとちょっと後悔するなど。
10代前半の時期に寝泊りした場所でもあるので、あとすこしで閉館かと思うと感慨深いものがあります。

高槻に新たに完成した関西将棋会館は、東京とはまた違った趣がありました。
新しい対局室で指す機会は、いまのところまだ未定ですが、遅くとも来年度の順位戦では指せるはずなので、東京ともども楽しみにしています。

その後東京に戻ってきて、こちらでも式典に出席してきました。
第50回「将棋の日」表彰・感謝の式典の模様
15・17・19と一間トビでの式典続きで、なかなかに忙しい日々です。
将棋界は数年前から多くの棋戦で協賛社が増えてきていることもあって、盛大な一日となりました。
棋の音がやや手狭に感じられたのはまあ、良いことでもあるということで。
東西それぞれ、お越しいただいた皆様に感謝申し上げます。

今日はこれから出社後、この時期恒例の宇都宮出張です。
戻ってきたらJT杯の決勝戦と女流アマ名人戦が同じ日にあって、移動が続きます。
今月は特に忙しく、またけっこう大変な仕事も多いのですがなんとかいまのところ体調を崩さずに来れているので、引き続き元気にやっていきたいです。

勝ち

先週の順位戦は、後手番で相掛かり。
終盤が難しく、面白い変化の多い内容でした。

発端は92手目の局面で、先手玉への詰めろが続けば勝ち、続かなければ負けというのが普通ですがそう簡単な話でもなく。
93手目は▲6六角の詰めろ逃れの詰めろが誰しも第一感ですが、そこで△5五角!と打つ妙手があって勝ち、というのが従前からの読み筋でした。


▲同角は△5六桂で詰みとして、この手自体が詰めろになっているかが見た目より難しいんですが、(たとえば▲4三銀とかやったとして)△7七桂成から追いかけ回して詰みます。
こんな手が落ちていたら普通は勝ちとしたものですが、実戦の▲6六銀がしぶとい受けでした。今度は△5五角だと▲6五銀と桂のほうを取られてしまいます。

ただ、▲6六銀に対しては△4八金!と捨てる妙手があり、それなら勝ち筋だったようです。
僕はその手自体は見えたものの、▲同金△5九角▲5八玉で詰まないので断念しました。以下△7九飛成と攻めて、先手玉は受けなしですが・・

自玉が▲4一飛成△同玉▲5二角△3一玉▲4二銀△同玉▲4三金△3一玉▲4一角成で詰みと錯覚してしまいました。実際は2度目の△3一玉に代えて△5一玉で詰みません。これを読み切れたら美しい着地でした。

実戦で選んだ△8八飛成(94手目)は負けに転落する悪手でしたが、対局中はそうとは気づいておらず、本譜は直後の▲5二成桂(97手目)が結果的に敗着となり、以下は長手数ながら詰み筋に入りました。
97手目は▲4三角!なら本譜の詰み筋を防ぎつつの詰めろで、こちらの負けだったようです。これも、気づいていませんでした。
(※↑の変化と同様に▲6五銀を警戒していました)

本譜の詰み筋は長いですが、△5九金(104手目)がポイントとなる一手でこれさえ見えればあとは難しくない・・はずでしたが、

その後の▲4八桂(119手目)が実戦ではなかなかお目にかかれなそうな捨合でした。遠い7七への利きをなくすために一枚捨てて馬を近づけるとかレアケースすぎます。
本譜が詰んだのは完全な偶然で、運が良かったです。
もし気づいていればすこし前の△4六桂(114手目)では、△4七銀成▲同玉△4六銀▲同玉△3四桂▲3五玉△2四金という筋のほうがマギレがなく、明快な詰みでした。


もっともこの順も最後の△2四金で△4四金だと▲2五玉、△4四銀だと▲3四玉で詰まないので際どいことには変わりなく、読み切れませんでした。
本譜もそうですが、こんな感じで先手玉が右上のほうに来るので、4三に角がいると最後詰まなくなる、というのが97手目の変化の意味です。
いろいろと作ったような変化が多い終盤戦でした。

戻って中盤は基本的にすこし苦しい将棋だったようでしたが、あまりそうとは感じておらず、ずっと難しいと思っていたのが結果的に幸いしたかもしれません。
いろいろと幸運が重なったおかげで、ずっと勝てなかった千葉さんに15年ぶりぐらいに勝てました。人間関係が長く続いていく将棋界ならではの出来事だと思います。
ミスもたくさんありましたが終盤の熱戦を競り勝てたのは嬉しいことなので、すこし詳しく書き残しておくことにしました。

明日対局

順位戦で千葉七段との対戦。
名人戦棋譜速報だけでなく、モバイル中継もあるようです。

各所に書いていますがここ数日は国際将棋フォーラム、将棋の日in渋谷と大きなイベントが続き、普及部は大忙しでした。
すべてのプログラムが盛況のうちに無事終わって、何はともあれホッとしています。
ご来場の皆様に御礼申し上げます。

国際トーナメントは45か国51名の参加でいずれも過去最高を更新しました。
優勝者と藤井聡太さんの記念対局はこちらで後からでも視聴可能です。

また昨日の次の一手名人戦の公開収録も、将棋連盟・NHKの所在地でもある渋谷での開催とあって、かなりの大入りだったように見えました。
こちらの模様は12/29にNHKのEテレで放映予定です。

時期をほぼ同じくして棋の音からもお知らせがたくさん出ています。
コマタロウくんグッズの新発売や来年のカレンダー・手帳の完成、古くなった将棋盤のリメイク製品など。
たくさんあるので下までスクロールお願いします。
なお将棋の日フェアも開催中です。

上記のように大きなイベントが一段落してホッとしていますが、今月はこの後も東西での将棋の日の式典など、大事な行事が続きます。
急に寒くなってきたので、体調にも特に要注意、とりあえず今日は一日休養に充てたいと思います。

 

 

11月

棋の音グランドオープン、と思っていたらもう1か月(以上)経ちました。
予想通りとはいえ、一日一週間一か月が本当に早いです。
この1か月は本当に多くの方々に足を運んでいただけたと思います。
今後もいまの状態が続くように努力していきたいです。

個人的にもなんとか10月最後の日に羽生会長のカプチーノを飲むことができました。
今後も月変わりのトップ棋士たちをコンプリートできるようにしたいです。
道場でも一度指してみました。綺麗で快適です。

以上は内部の組織図で言うと店舗事業部の話題なのですが、ここからは普及推進部のほうで大きなイベントが目白押しです。
まず明日が職団戦、今回はコロナ前以来となる参加チーム数400を回復しました。
その後、国際フォーラム、将棋の日と続いていきます。
挨拶の機会も多くなるため、普段以上に体調管理に気をつけていかないといけません。

大きな施設ができたり、イベントを開催したりするにあたっては、その場所や機会をきっかけにして人の流れができることが大切かなと思います。
良い流れが続くよう、101年目も頑張っていきたいです。