6枚落ちの話

将棋ウォーズ指導、その後も楽しく指しています。
今日・明日は予約投稿で、その一場面から。

6枚落ちの定跡の一局面、に見えるが・・・

駒落ちには歴史的名著「将棋大観」に端を発する有名定跡がいくつかありますが、中でも特に有名な一つが、6枚落ちで9筋から攻め込む定跡だと思います。
図のように△8四金~△9五歩でなんとか端を防御しようとする上手に対し、▲8四角と切って△同歩に▲9五飛と突破します。
以下は飛を成ったあと、と金や成香で攻めていくのですが、これはご存じの方も多い通り、良い攻め方ではないと教える指導者もけっこう多い手順です。
理由はもちろん、早い段階で角という強い駒を上手に渡してしまうからです。

それはさておき、実はこの局面は、定跡と一か所違う点があるのですが定跡通の方はお分かりでしょうか。
それは、△6四歩と▲5六歩の交換が入っていないのです。

上手が△6四歩と突いてきたら、▲5六歩と角の逃げ道を作って9三までの利きを確保しましょう、と多くの駒落ち本に書いてあるはずですが、突いて来なかった場合のことは書かれていないことも多いように思います。

実はこの局面では、▲5五角とするのが下手の最善手だと思います。

△6四歩と突いていないスキを突く

8二の銀取りを防ぐには△7一銀しかないですが、そうすることで▲9三香成や▲7三角成といった手を無傷で実現することができるので、下手の攻めは成功です。

言われてみればなるほど、だと思いますが自分の経験上、こう指されることはほとんどありません。
不思議と言えば不思議ですが、それだけ▲8四角という手が有名ということだと思います。

角と金を交換してまでも、飛車を成り込むのが大切、というのは正しい判断ですが、できれば大駒を相手に渡すことなく、2枚とも成り込んで攻めたいところですよね。
この手を僕がブログに書いたことで、今後6枚落ちで指導対局にチャレンジする方が、こう指してくれたらなあと願っています。

怪童戦

今年もこの季節がやってきました。
例年第3日曜が多く、土曜開催はすこし珍しかった気がします。

朝が早いので、家を出るぐらいの時間に合わせて予約投稿を入れておきました。
いつものように府中町にて、たくさんのご参加をお待ちしております。

新四段

昨日の三段リーグラス前で、今期の昇段者が一人決まりました。
新四段誕生のお知らせ
珍しく所用で連盟に行っており、たまたま本人とすれ違ったので直接「おめでとう」と声をかけることができました。
豊川門下は初めてとのこと。当然ながら、師匠も喜んでおられましたね。
おめでとうございます。

関係ない話ですが、昨日は注文していた「将棋の渡辺くん」の新刊がちょうどうちに届きました。面白い偶然もあるものです。


渡辺姓の棋士はこれで4人目ですか。他に女流棋士にも渡辺さんと渡部さんがいますし、中村を追い抜き佐藤を揺るがす一大勢力になってきました。

またこの3日間は奨励会試験も行われています。
台風の影響が心配されながらも東西ともに予定通り行われたようで、いろいろな意味で大変な競争ですが悔いのないよう戦ってくれていることを願います。

今日は夕方、広島に帰省します。

執筆中

今週はこれと言って予定もなかったので、家にいる時間の多くは本の執筆に時間を充ててました。
特にこの2日間はだいぶ進みました。僕の場合、やろうと思っていたことがちゃんとできると、それで気持ちにハリが出てきてさらにできる、ということがあるようです。

体感としては折り返し地点ぐらいまではきたかなという感じです。
頭の中にある構想をアウトプットしていく作業は、なかなか楽しくもあり、このペースで最後まで走り抜けたいと思います。

 

お知らせをひとつ。NHKテキスト「将棋講座」に先日の対局の観戦記を載せていただきました。
音が聞こえてきそうな、そんな内容になっています。
良かったら、ご覧ください。
また出られるように頑張っていきたいと思います。

では、今日は短いですがこのへんで。
東京はなぜか快晴になってますが、西日本の方々は台風にどうかお気をつけください。

定跡通りの力戦

昨日の竜王戦挑決第1局は、早い時間に豊島名人の快勝。
お昼頃、どうなっているかなと思ってモバイル中継を見てみたところ、とんでもない局面になっていて驚きました。

その後、夕方。

26手目△8七歩は、本当に打てないのかなと前の実戦例を見たとき思っていたので、一つの答えが見られて良かったと思います。
案外形勢のバランスは取れていそうなので、また同じ将棋が指される可能性もあり、今後の注目ですね。

表題の言葉は、先日の王位戦第2局のときに、島先生の言葉として棋譜コメントに紹介されていたもの(@34手目)で、なるほど言い得て妙、と思いました。しばらく、お気に入りのフレーズになりそうです。
昨日の将棋にも、よく当てはまりそうです。
ちなみに同じ対戦カードで、相掛かりという戦型も、先後も同じでした。

あと昨日は、他の中継局も軒並み大熱戦で、中でも佐藤ー真田戦の最終盤は、特に見ごたえがありました。
出だしは普通の矢倉だったのが、会長らしくあっという間に不定形の将棋になって、ああいうのが、「定跡通りではない」(真の?)力戦、ということになるのかもしれません。

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いま、ブログを書いていたら「明日の山陽新幹線全線運休」というニュース速報が入ってきました。大型台風、いよいよ心配です。
僕自身は、あさっての飛行機で帰る予定なので、いまのところ直接の影響はない状況なのですが、それよりなにより、どうか大きな被害が出ませんようにと願っています。