ボードゲームとか

昨日は順位戦のことを書いたものの、世間が10連休ということもあり、自分も順調に遊んでいます。
よく考えてみるとその前に同じぐらいの期間海外に出かけてたので、ちょっと遊びすぎですけどね。まあでも、めったいにないことだし、良いでしょう。
我が家はこの連休、前半は東京で過ごし、後半は祝賀会その他で関西方面に出かける予定です。

一昨日はギャモンのリーグ戦(正確にはプレーオフ)で初めて、いっぷくに行ってきました。
ここは古い友人の藤田麻衣子さんがやっていて、以前から気になっていたのですが、わりと普通の(?)ゲームカフェだったんですね。
僕のようなライトなマニアも納得の、けっこうな品ぞろえに感心しました。

試合のあとは連珠、オセロ、ギャモンとすべて店主に負かされました。
連珠もオセロも、手元に参考書はあるのですがさすがにそこまでは、なかなか手が回らないですね。
七盤勝負も一度はやってみたいと思っているのですが、この日は機会がなく、またのお楽しみになりました。

最近は将棋とともに、ボードゲーム全般が流行していてゲームカフェとかも増えている印象があったのですが、昨日たまたま東急ハンズに立ち寄ったら「ゲームはおひとり様3点まで」とあって、いよいよここまで来たかと大ブームを実感しました。
つまり、日本は平和です。素晴らしいことですね。

今日は望月プロの企画したギャモンの「十番勝負」なる企画があり、ちょっと顔を出してきます。なかなか刺激的な対決で、こういうのはギャモンでは珍しいです。
youtubeのmochyチャンネルで放送するらしいので、興味のある方はぜひ。
(たぶん14時頃からです)

順位戦抽選

しばらく(たしか10日ぐらい)前に、新しい順位戦の組み合わせ表が届きました。
その後、なかなか公開されずにいて不思議に思っていたのですが、先日、連盟HPに公開されました。
棋戦一覧>名人戦・順位戦(78期 順位戦組合せ決定)

ちなみに昨年は発表の際にこんな記事が出てたみたいですが、今年は特にお知らせとかはないようです。
理由はよくわかりませんが、何かとニュースやイベントが多いためでしょうか。
名人戦棋譜速報にもまだ出ていないみたいですが、いずれ出るものと思われます。

ところで、昨年の今頃、僕はこんな記事を書きました。
順位戦抽選

ここにある「抽選プログラムによる配慮」は、どうやら今年から正式になくなったようです。
これはかねてから抽選の偏りを生じるために良いルールではないと指摘されていて、実際に内部で議論されていたこと。そして、実際に出来上がった表を見て書いているのですが、こう変わりました、というお知らせはないので「ようです」という表現になっています。

抽選のルールはそれなりに大事なものだと思うので、変えたのであれば当事者に知らせてくれるのが普通ではないのかなと、やや釈然としないところがあります。
偏りを生んでいた仕組みを改善する、ということであって、元が不公平だったというわけではないと思いますし。

あと、今期個人的に特筆すべきことは、どうやら関西遠征がなさそうです。
これは順位戦参加16期目にして、おそらく初めてのことではないかと思います。
関西所属の相手は豊川七段ただ一人で、豊川さんは九州在住なので基本的に相手の本拠地で対局されているからです。
また、表をざっと見てみると佐々木七段は関西所属棋士との対戦がなく、必然的に彼も遠征がないと思われます。
たぶん、これは偶然なのだと思いますが、いままで他の棋士からも、今期は遠征がないんだ、というような話は聞いた記憶がないので、ちょっとびっくりしました。

ともあれ、今期も全局大変な戦いになると思いますが、一局一局を大切に頑張っていきたいと思います。

授業とか

昨日からまた、首都大での授業が始まりました。
今年度は僕が前半で4回講師を務め、中村太地七段が後半を担当します。
昨日行った感触としては、例年よりやや棋力が高い印象で、おそらくは中村七段監修の子ども詰将棋に取り組んでくれていることが大きいのでしょう。
あと、もしかしたら将棋ブームの影響もあるのかも?周囲で話題になれば、それだけ(授業中以外にも)ちょっと勉強してみようかな、という意欲はわきやすいと思うので。

ちなみに首都大学東京は最近、将棋部の活動も盛んになっているようで、現在関東のリーグ戦でB1と聞きました。A級目指して頑張ってほしいです。
そういえばしばらく前にニュースでやっていましたが、来年からはまた都立大になるのでしたか。首都大に授業に行くのは今年が最後ということになりそうです。

そして、ふと気づいたら昨日が平成最後の平日でしたか。
暦は棋士にはそれほど関係ないですが、世間が10連休ということは、妻が10連休ということでもあって、もちろんそんなことはいままでなかったので、何だか年末年始のような気分です。
あんまり意識してなかったですがこないだの兄弟子との将棋は平成最後の対局だったのですね。
もっと良い将棋が指せれば良かったですが、終わったことは仕方ないので、令和最初の対局に向けて頑張っていきたいと思います。

棋聖戦挑決は渡辺二冠が勝って、豊島棋聖との二冠対決は頂上決戦の様相に。
ちょうど1年前は8タイトル8人だったわけですが、勢力図が目まぐるしく動いていますね。時の流れは速いです。

それは将棋界に限ったことではないでしょうが、誰しもがこの10連休はすこしのんびりして、それぞれの世界を見つめ直して、来るべき新しい時代の目標を定める時期になれば良いかなと思います。
では今日はこのへんで。

選挙とか

昨日は中継が珍しく女流棋戦2局のみ、これは連盟内の選挙の影響だったようです。
最近は事前に済ませる人も多く、昔ほどの盛り上がり(?)はないのではと思います。 (自分もそのクチなので分からないですが)
結果も報道で知るようになり、時代の変化を感じます。
合理的になった代わりに、立候補する精神的なハードルはすこし上がったかもしれません。

個人的には、現在の体制に望むことは、このかつてない追い風の中でしっかりと稼ぐ態勢を作ってもらうこと。
あとは、後輩たちに運営にも関心を持ってもらいたいです。
40で若いと言われる世界で成長はなかなか望めないと思うので。
「理事」と「棋士」以外にも、いろんな形で将棋連盟という団体に貢献できる形があれば良いなと、以前から思うところです。

女流王位戦の開幕戦は、里見挑戦者の勝ち。辛勝、という感じに見えました。
渡部さんは地元の次局がかなりの正念場になりそうです。

明けて今日は棋聖戦の挑決でしたか。
連休前に注目の大勝負が続きますね。

負け

昨日の対局は、実戦不足が指し手にモロに表れてしまいました。
夕方以降は苦しい時間が長かったのですが、悲観しすぎたせいで粘りを欠いてしまったことも反省点です。
いろいろと悪いところが出た一局で、今期も先が思いやられますが気を取り直してまた次に向けて頑張ります。
次の対局はまた1か月近く間が空くので、立て直す期間があるのは良かったです。

あと、久々に正座したらかなりキツくて、体重が増えたとかではないのでこれは単なる修行不足、怠け癖だなと大いに反省。
心技体、と言いますが技はともかく心と体は整えてきたつもりだったのが、錯覚だったと朝すぐに気がつきました。
次の対局までにはなんとかしたいと思います。

名人戦は豊島二冠の2連勝になりました。
佐藤名人は突然ギアを踏み込んだのが良くなかった、ということのようですが傍から見ている分にはすこし不思議なタイミングではありました。
対局者と周囲の感覚の違いが表れた場面だったのかなと思います。
佐藤名人は苦しいときの指し手に特徴が出る棋士だと思うので、次の第3局は特に注目です。