動画

昨日書いた話の続きですが、一昨日は新刊「平成新手白書」の見本が届いたとのことで、受け取りに行ってました。
いよいよ間もなく発売です。
非常に良い仕上がりになっていますので、ぜひよろしくお願い致します。

さてこれに関連して、動画を撮影してきました。
本の紹介に加えて、これぞ、という新手の話や、今後注目すべき新戦法についての話をしています。
近日中に公開されるものと思いますので、そのときはまたお知らせします。

動画と言えば、最近ニコニコで「藤井聡太七段に聞いてみた」という短いインタビューが毎日公開されていて、ときどきまとめて見ています。
答えが簡潔、明快でさすがだなあと感心します。
具体的には、直接見ていただいたほうが早いと思いますが第1回、10回、18回あたりは印象に残りました。

先の本や動画でも、藤井七段の将棋は当然ながらいろいろと紹介させてもらっています。
どんなところが新しいのか、ぜひ多くの方に解説を読んで(観て)いただけたらと願っています。

王将戦とか

王将戦第3局、傍目からは競っているように見えましたが、結果としては居飛車快勝で渡辺棋王の3連勝。
トップ棋士同士でも星の偏りはよくあることですが、配球や内容面から、最近の苦しい振り飛車事情を感じました。
もっとも渡辺棋王は最近ほとんど負けていないので、戦型はあまり関係ないということもあるかもしれません。

第4局は沖縄で開催とのこと、おそらく王将戦は初めてで、タイトル戦もかなり久々だったように思います。
公式戦だとタイトル戦になる前の叡王戦三番勝負以来でしょうか。

カロリーナがいわゆる恩返し。
と師匠の自分が言うものかは分かりませんが、盤を挟むのはお互いにさぞ感慨深いものがあったことでしょう。
最近勝ち星に恵まれていないだけでなく、内容も良くないので心配していましたが、昨日は中継を観ていてまずまずの将棋だったように思いました。
調子にムラがあるのは人間であれば仕方ないことですが、将棋に気持ちが入っていることが大事です。
こういう将棋、経験をきっかけにして、飛躍してもらいたいと思います。

昨年の賞金ランキングが公開されていました。
羽生善治九段が2年ぶり1位 2018年獲得賞金・対局料ベスト10

最近は棋士になる大変さがクローズアップされているだけに、トップももちろんのこと、中央値ももうすこし上がるといいなあ、というのが正直な感想です。

ところで九段の1位はかなりレアケースでしょうか。パッと前例が思い出せませんでした。

という話を昨日、マイナビに仕事に行った打ち上げの席で話していました。
この仕事のことはまた明日に。

順位戦

一般にも大きく報じられた通り、一昨日のC1は全勝だった杉本七段・藤井七段の師弟がそろって敗れ、1敗で4人が並ぶ混戦模様に。
杉本七段と、直対を制した近藤五段が自力になりましたがこれはもう、最後まで分かりませんね。
最近の将棋界は何だか出来すぎで、誰が脚本書いてるのかなどと言われる一方で、昔から筋書き通りにはいかない世界でもあります。
最終日も夜遅くまで、注目を集めそうです。

藤井七段は昨年の通算100局時の勝率に続いて、デビュー以来の順位戦18連勝も、中原先生とタイ記録になったようで、これは中原先生の記録のすごさがよく分かりますね。
注目の年間勝率はどうなりますか。

この日は延期されていたC2の阿部ー古森戦が面白い将棋でした。
▲9三銀と王手できるところで、そのマス目を空けておくために▲7一銀と王手するという手筋は実戦ではかなり珍しいと思います。
C1では福崎ー都成戦。中盤の△4五金というのはなんとも鮮烈な一手でした。
自分は着地失敗してしまいましたが、大技の出やすい日だったのかもしれません(?)。
東京では青野ー北島戦の中終盤がすごかったです。

昨日はB2、連日の順位戦で中継も大変です。
やはり大阪の、大石ー阿部戦が面白い将棋でした。
このクラスは永瀬七段の昇級が決まり、残り1枠は2番手に千田君、4番手に大石君と弟弟子2人が昇級争いに加わっています。
もし2人そろっての1期抜けとなると、さすがに久々でしょうか。

王将戦第3局は超速銀対抗の急戦形。
封じ手からしばらく進んで、現局面の形勢はまだまだ難しそうです。
最近の急戦の将棋は「玉が堅いから実戦的に振り飛車ペース」みたいな展開は少なくなりつつあり、本局もいまの時点で美濃囲いはそこまで堅いとは言えません。
ここからはお互いに自玉を気にしながら敵玉を目指す、といった感じになると思うので、ねじり合いを楽しみにしています。

負け

昨日の対局は、先手番で四間飛車に。
今年度は中飛車を中心に指していたので、振り分けてみました。

中盤で大技が決まって、正直なところ、勝ったと思いました。
高橋先生も、感想戦でうっかりしたと言っておられました。

ところが肝心の形勢は意外にも難しく、気持ちを立て直すことができないままにズルズルとミスを重ねてしまいました。
序盤から変わった展開になり、面白い将棋が指せていたのに終盤で人間の甘さがモロに出て、反省の一局でした。

こういう負け方は日々の生活に問題があるような気がするので、次の対局までに見直して、なんとか態勢を立て直したいと思います。
順位戦も最終戦は良い将棋を指して、指し分けでは終えたいです。