7/26 渡辺(正)五段戦 千日手

銀河戦予選は例年7月下旬頃に行われています。
25分を使い切ると30秒将棋という形式で、理由は知らないのですがNHK杯予選より5分長い仕様になっています。

この将棋は後手番でゴキゲン中飛車を採用。
ただでさえ前例の少ない定跡形から、相手に前例のない手を指されて、あまり見ない形に。

図の右上は▲2一角と打ち込んで△4二金▲2三飛成と突破した形です。
中飛車の将棋では部分的によく出てくる形で、引き付けて切り返すのが振り飛車の腕の見せ所と言えます。

ここで△1五角と打ったのが狙いの一着。
こういう手は失敗すると終わりなので、ちょっとためらいや不安がありましたが自分の読みを信じて打ちました。

以下は▲2五歩△同桂▲同竜△2四飛▲同竜△同角▲2二飛△3三角▲2六飛成△2四飛・・と進んで千日手に。
あまり変化の余地のない、一本道の手順です。
途中には多少の選択肢もあるとは思いますが、本局の手順がそのまま定跡になってもおかしくはないように思いました。

とりあえず、後手番としては満足です。

今回のことで初めてルールを知ったのですが、銀河戦予選の場合、持時間を15分まで戻すルールなのですね。
相手は30秒将棋、自分は残り3分だったので、15分ー18分での指し直しになりました。
ちなみに通常の(早指しでない)対局の場合は、少ないほうを1時間まで戻す決まりになっています。

細かいことでも知っておくのが当然なのかもしれませんが、それほど勝負に影響のない部分ですし、事前には知りませんでした。
そんなわけで、終局時に記録の子に再度規定を確認してもらってから、指し直し局に移りました。

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