一番長い日

一昨日の大逆転負けで、さすがにしばらく駒は見たくないなと思って、一夜明けてもまだそんな気分だったんですが、結局夕方からは順位戦観てました。
まあ、そんな気はしました。
「将棋界の一番長い日」今期も期待に違わぬ素晴らしい一日でした。

スンナリ挑戦を決めた豊島二冠、中盤の大長考は迫力がありました。
たしかに鋭い仕掛けには見えましたがそれ以降、先手玉にキズ一つつかない、どころか自陣の手が一手もなかったのには驚きました。

佐藤名人とのタイトル戦はまさにライバル対決なのは言うまでもないことですが、このお二人はトップに上ってくるにつれて少しずつ独自の世界観を築き上げ、そして確立してきたという共通点があると感じています。
最高峰かつ最長の戦いの中で、その世界観がぶつかり合うのは非常に楽しみです。

羽生九段は竜王戦の借りを、阿久津八段は今期の借りを、いずれも少しだけ返したという感じで、見ていて迫力を感じました。
また降級絡みの2局は、結果的に稲葉八段を除くと順位に大きな影響はない感じになりましたが、当然ながら必死さが伝わってくる内容でした。

「名人戦第0局」と銘打った静岡対局が来期以降も続くのかは分かりませんが、どのような形であれ将棋界の一大イベントとして、これからも注目を集めるのは間違いないでしょう。
現地だけでなく東西の将棋会館や名古屋・福岡にも大勢のファンが詰めかけて下さったそうで、素晴らしいことだと思います。

金曜日なのも良かったですね。
激闘の余韻が残る、休日の朝です。

1件のコメント

  1. 最近の初手は▲2六歩が多いなあとは思っていましたけど、まさか5局ともそうなるとは!

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