順位戦

対局翌日の昨日は、例によって他の対局に目を通していたら一日が終わりました。

藤井七段は見事な全勝フィニッシュでした。
この将棋はかなり古いタイプの矢倉戦で、懐かしさを感じる序盤だった(と思う)のですが、最終手のコメント欄に本人の談話として「序盤から力戦模様になり」云々、とあって衝撃を受けました。
若い藤井七段にとっては、「▲6七金左」とかのほうが定跡形で、一昨日の4六銀・3七桂型のほうがむしろ定跡化されていない分野、ということなんでしょうね。
たしかに、過去に定跡とされた形もいまの目で見ると評価が異なるので、アテにならないという側面はあります。それにしても。

この日は振り飛車が比較的多く、全18対局のちょうど半数が対抗形でした。


他の振り飛車を含めても、居飛穴は1局だけでした。時代は変わりました。

また相居飛車では矢倉が多く、角換わり腰掛け銀が1局しかなかったのも目を引きました。
こちらも流行が徐々に移り変わりつつあるのが実感できます。

今日はC2の一斉対局、全26局で昇級がどうなるかの他に、どんなラインナップになるかも楽しみにしています。

数年前からC2は原則として半分ずつに日程を分けて設定するようになりましたが、最終戦だけは以前からの慣例に則り一斉対局です。
東京14局、大阪12局は部屋割りを見てもらえば分かる通りどちらもこれ以上は普通にはできないという数字で、大変な一日と言えます。

では今日はこのへんで。

辛勝、反省、総括

昨日は先手番で向飛車を採用。からの、中飛車への転身。
仕掛け付近でうまく指せて、早々に大優勢を築く。
からの、見落とし連発。暗転。
それでも貯金が大きく、開き直って指したらなんとか残していました。

終盤▲2九金(83手目)と投入して一手余すのは振り飛車らしい手筋で、途中からはこういうイメージで指してはいたものの、実現したのはまったくの偶然です。
読みが入っていたわけではなく、その手前の指し方にはかなり問題がありました。
一言でいうと、幸運、いわゆる僥倖でした。
反省しきりですが、最終盤は間違えずに指すことができて、なんとか逃げ切れてホッとしました。

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昇級2枠目は佐々木勇気君が自力で決める結果に。
帰りの電車で棋譜を見たのですが中盤の△6一香は良い手でした。

そして今期も9-1頭ハネが2人出てしまいました。
過去を振り返ってみると9-1で次点(3位)になったのはこれで実に5年連続、なんと4位も3年連続です。
来期からは昇級枠が1つ増えるので状況が改善される見込みですが、この不作為はもうすこし早く解消できなかったのかとは思います。
一方で自分自身も今期9-1の3人のうち2人に敗れており、少なからず責任も感じているところです。

ただ自分自身の成績でいうと6-4の勝ち越しで終えることができたので、近年の中ではまずまずの年になりました。
あとは上記のように昇級候補に勝つことができれば、自分自身も昇級争いに食い込むことができる、の気概を持って来期も頑張ります。

棋王戦、女流王位戦

昨日の棋王戦第3局は、渡辺棋王の快勝。途中からはずいぶん差がついて早い終局でした。
本局は戦型としては矢倉でしたがどちらかといえば不定形の将棋で、陣形のまとまりや主導権で形勢に差がつく現代将棋らしい内容だったと思います。

今日は女流王位戦の挑決が大きな一番。
伊藤さん・加藤さんとは今年はとちぎ将棋まつりでご一緒したんですがこの2人、本当に仲の良い関係のようで、これからも切磋琢磨していくことになるんでしょう。
いまの女流棋界は里見さんと西山さんが2トップで、そこにこの2人が割って入れるか、という状況です。

ちなみに今期女流王位リーグ、上位は紅白いずれも4-1並びで、直対の結果で優勝が決まりました。
王位戦・女流王位戦のリーグは数年前にプレーオフを生じさせない方式への制度改変が行われたため、最終日は他局の結果によって当人の状況が左右されることが増えています。
一長一短とは思いますが順位戦ともまた違う、リーグ戦の妙味が出ていると思います。
当日のモバイル中継のコメント欄に詳しく書いてありましたので、興味がある方はそちらをご覧いただき、結果と照らし合わせてみると面白いと思います。

では今日はこのへんで。

勝ち

昨日の対局は、後手四間飛車で対居飛穴。
昨年末の島先生との順位戦で指したのと同じ出だしになりました。
そのときは居飛車側が7筋を交換してくる作戦だったのですが(12/3 島九段戦)、本局は3筋からの仕掛けを見せられ、まったく違う展開に。

中盤はずっと苦しい展開でしたが、終盤で往年の切れ味を発揮して、逆転勝ち。
一局を通して見ると、相手にいいように指させて最後に抜き去ることができたので、まあまあプロらしいところは見せられたかなと思います。

同い年で学生時代から親交があり、相手の中川アマの先輩にも当たる加藤幸男君が褒めてくれていて、嬉しかったです。


あと、中川アマも僕の将棋をずいぶん研究してきてくれたようで、それも嬉しいことでした。
これからも、アマチュアの方に参考にしてもらえるような振り飛車を指していきたいと思います。

次は中2日で順位戦最終局、また頑張ります。

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今日は棋王戦第3局が新潟で。
こないだの編入試験の結果を受けて、これで本田五段がタイトルを取ってしまうようだと・・・と僕なら考えてしまいますが、そういった空気感や、両者へのプレッシャーはあるのかどうか。
まあもし本当にそうなったらなったで、それも一つの結果、というだけのことなのかもしれませんが。

午後は書道部の作品展示を見に上野に行く予定です。
東京都美術館の2階、第2展示室です。
実は今日、ちょっとしたイベントの予定だったのですが告知する前に中止になりました。

ただ、博物館とか美術館といった空間自体は、密室とはいっても接触感染の恐れはほぼないし、長時間同じ場所に滞在するということも考えにくいので、閉館までは必要ない気もするんですけど、どうなんでしょう。
東京都美術館は、調べた範囲では一部の展示を除いては開いているようです。

昨日も終局後に食事をしたら他にお客さんは誰もいなくて、街全体・国全体・世界全体が一変したような感じですが、自分自身は必要な備えはもちろんするとして、あとは淡々と、普段通り過ごします。