名人戦ほか

結果は佐藤名人の勝ちで、これで防衛に王手。
後手番の勝ちが続きましたがここで先手番ブレイク(?)
お互いの土俵の横歩取りで快勝という結果は、言うまでもなく大きそうです。
2日目は優勢になった名人が、終始手堅い、手厚い、盤石の指し回しだったように見えました。

感想戦によれば、初日の△4三金右(48手目)で△5四銀なら難しかった、とのことですがこれはかなり難易度の高い手と思えます。
代えて△4三銀なら自然なのですが、この△5四銀は▲4四角も、▲2一角も受けていない手で、しかも次に△5五銀と取れてもそこで▲8三歩成~▲6五角という筋が残るような状況なので。
そういう結論であればやはり、作戦的にはちょっと後手が大変な将棋だったかという印象を受けました。

最近コンピュータ将棋に関して「バランスを取るのがうまい」という表現を聞くことがあって、こういう局面がそれに該当するかもしれません。
第一感の手、とか指しやすい・指しにくいなどの感覚がないので、膨大な読みの量によっていろんな水面下の変化をケアして、その結果としてうまくバランスを保つ。という技術は、人間には負荷がかかりすぎて大変。
というような意味合いです。

そういえば電王戦第2局の記者会見の様子とか、その前のNHK杯などの録画は先週のうちに見終えて、感想とかも書きたいのですが時間がなく、ほったらかしになっています。
このまま時機を逸してしまいそうです^^;

叡王戦のタイトル戦昇格はビッグニュースで、本当に良かったと思います。

あと今週は囲碁のほうでもトップ棋士とAIの対戦があり、アルファ碁の3連勝に終わったそうで。
将棋と囲碁、似て非なるゲーム、似て非なる業界で、ソフトとの取り組みも全く違った展開になってどちらが良かった、とかは簡単には言えないと思います。
ただ将棋の場合は電王戦というイベントを通じてかなり多くのプロ、かなりの多くの将棋ファンがある程度の期間、ある程度強い関心を持って見守ったと思うので、その点はとても良かったと思います。

先日公開された先崎九段の観戦記も読みました。
棋士らしい、そして先崎さんらしい、深みのある内容だと思いました。

しばらく前に「将棋観戦記コレクション」という本も紹介しました。
将棋はいろんな楽しみ方があり、しかしその中で将棋「文化」と、観戦記とは、切っても切り離せない関係だと思うので、観戦記を読む(それはちょっとコアな、ということになるかもしれない)将棋ファンが、もっと増えてくれたらと願っています。

なんだかとりとめなくなったまま、今日はこのあたりで。

1件のコメント

  1.  将棋ファンと言っても、多く素人だと思うのです(私も含め)。
     ですから、観戦記は非常にありがたい情報です。

     うまく言えないんですが、プロって、現代では将棋をよく知っているという一部の玄人しか分からない世界だけで生きていけないと思うのです。

     棋士が何を食べたかとかはどうでもいいのですが、決戦に望む棋士の立ち居振る舞いとか、そういうものもプロとして重要なポイントだと思います。

     個人的には、名人の和服は紫が印象的だと思いました。
     前の名人戦の対局で朝日新聞で一日目終了時の名人の後ろ姿を掲載していましたが、美しい、と感じました。
     
     正直、昼食や夕食に何食べているかとか、どうでもです。スポンサー向けのアレだと思います。
     だから、棋士ならではの「勝負師」目線の観戦記に期待しています。

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