ニコ生

今日は午後からニコ生に出演します。
土曜日のひととき、叡王戦でお楽しみください。

叡王戦の放映は、基本的には同じブロックで組まれることが多いはずですが、最近は同じ日に異なる段位・ブロックの対局も増えている印象です。
今日は八段戦と五段戦です。
【将棋】第4期叡王戦 八段予選 松尾歩八段 vs 稲葉陽八段
【将棋】第4期叡王戦 五段予選 宮本広志五段 vs 青嶋未来五段

4人とも付き合いのある棋士で、比較的世代も近く、公式戦でも全員と対戦があるので、話しやすそうです。
また聞き手の渡辺弥生さんは東大の先輩です。
よく間違われる(自分でも間違えそうになるw)のですが後輩ではありませんので、お見知りおきを。
一緒に仕事するのはもしかしたら初めてかもしれません。楽しみです。

ところで、昨日のニコ生は谷川先生だったのですね。
そう思うとなんだかちょっと緊張しますが、普段通り楽しくやりたいと思います。

それと、昨日・今日は東急将棋まつりもニコ生で放映されているのですね。
2窓組が多いと思うので、その効果で視聴数が普段以上に伸びてくれることを期待します。

なお、自分の対局は8月9日の予定です。
勝つとその次は放映があることが決まっている、という珍しい状況です。
他の棋士の対局を観て、自分の対局にも活かせればと思っています。

王位戦、将棋年鑑

王位戦第3局は初日から最後までずっと、見ごたえある熱戦でした。

まず、あんなに早いタイミングで▲5五銀とぶつけた手(31手目)は、あまり前例のない指し方。
対して後手が一方的に銀を盤上に手放すというのも、部分的に珍しい攻防。
その直後、戦いが始まっているのに先手が穴熊を目指したのもけっこう斬新。
あの一連のやり取りでバランスが取れているというのは興味深いと思いました。

2日目午後は長い長い終盤戦。
勝負どころは100手を過ぎてからだった気がします。
127手目の▲1八金という手は、観ていて意味が分からず、しばらく進んでみると納得の一着でさすがと思いました。

126手目△1九飛のところの感想戦コメントに書かれている変化図。
こう進めていれば▲4一と以下後手玉に詰みあり、しかし超難解で読み切れるものではなく、しかも詰まないと即負け。

この図と本譜との大きな違いは、135手目▲2九桂の受けが利くこと。
つまり1八の歩にはヒモがつけられないけど、1七の歩には(玉に迫られているように見えて)実はまだ受けが利く、ということなのですね。
ギリギリのところで一手残す、振り飛車の奥義を見た気がしました。

非常に面白く、興味深く、また勉強になる一局でした。

 

昨夜は将棋年鑑が届いたので、いつものように棋士名鑑(アンケート)の項目から目を通す。
一応僕も欠かさず回答しています。

面白いなと思ったのは「注目の戦法」(質問④)で「三間飛車」とか「ノーマル振り飛車」が票を集めていたこと。
でもみんなそのわりには指してないと思うんだけどなあ。
トップ棋士は基本的に居飛車党が多いので、もっと振り飛車がプロ間でも活躍できれば、将棋界もよりいっそう盛り上がるのではと思います。

巻頭特集とかも、近年の将棋年鑑は特に充実していますね。
後で読もう。
と思ってるだけだとすぐ忘れてしまうので、ここに書き残しておきます。

師弟

最近は、将棋系の読み物が充実していますが、中でもこれは本当にすごい一冊でした。


圧倒的な取材力。それに応えて、棋士も本音で語る。たとえばp49とか、p70とか、ここまで話すのかと驚いた部分がたくさんあった。

著者の本業はカメラマンとのこと。私はお会いしたこともなく、おそらくこれまでに将棋界の仕事を数多くこなしているというわけでもないのに、これだけの取材をできたことは驚嘆に値すると思う。

当たり前だが師弟の形はさまざまで、その中には余人には知られていない話もたくさんあり、そのひとつひとつをとても興味深く読んだ。
棋士同士、お互いの話は意外なほどしないものなので、実は知らない話はとても多いのである。
自分の師匠や弟弟子の話でさえ、知らないことがあった。

 

誰に特に目を引かれるか、人それぞれと思うが自分の場合、東京に出てきたのち三段リーグで長く苦労したので、都成君のところは特に重ね合わせて読んだ。
そういえば登場人物の中に、東京出身者は少ない。
印象深い師弟関係というのは地方出身者が多いのかもしれない。

自分もちょっと変わった形ではあるけれど弟子を持つことになり、思うことは「師匠として、弟子のためにしてやれることは、限られている」。本書でも何人かの師匠が、違った形でそう述べている。
でも弟子のほうは師匠のことを、それぞれの形で、とてもありがたい存在だと思っている。

そういう絆というものは、人間にとって貴重なものだと思うし、まして他の世界にはそうそうないものだから、将棋界に独特の文化の中でも、特に続いてほしいと思っているもののひとつである。
ただ、してやれることが少ないわりには、責任はあって、師匠は本当に大変なのだけれど。

 

僕自身は一局も将棋を指していただいたことがないのだが、それでいて師匠から得たもの、受けた影響は他の弟子以上ではないかと勝手に思っている。
それは将棋界や棋士に対する考え方であったりとか、仕事への取り組み方とか、いろんなところに表れている。と思う。
本書の表現を借りると、「精神的な信頼」はたしかに大きい。

先日は久々に宝塚に行って、師匠に昇段の報告ができて、本当に良かった。
この本の取材の話も、いろいろと聞くことができた。
いまも一門に関する取材は、ちょくちょくあるそうで、また形になってくれたらいいなと思っている。

 

紹介しようと思っていて、できてなかった本の紹介でした。
他にもいろいろとあるので、また機を見て書きます。

負け

昨日の対局は、新型雁木を初めて採用してみたのですが、ものの見事に大失敗。

男もすなるがんぎといふものを、女もしてみむとするなり

とか思ってる場合じゃなかったです。猛省。あの頃私はアホでした。

ただ、初めて指してみて、それなりに得るものもありました。
完敗という結果は、形勢が傾いた後相手にうまく指されたということもあるので、仕方ないことと割り切ってまた次頑張ります。

7月は順位戦で3連勝、昇段も果たしてとても良い一ヶ月でした。
・・というブログを書きたかったのですが残念。
今期も厳しい戦いになりそうです。

ともあれ遠征続きの1ヶ月が終わりました。これから東京に帰ります。
8月もそれなりに忙しい日々が続きそうなので、体調に気をつけて、前向きな気持ちを失わずに将棋に取り組んでいきたいと思います。

 

七段初対局

昨日も書いた通り、順位戦で大阪に来ています。
昇段後初対局。今日も気合いを入れて臨みたいと思います。

相手の平藤七段とは順位戦ばかりで、はや5回目の対戦。
これはおそらく関西所属棋士の中では、一番多いはずです。

過去の対局は横歩取りやお互いの振り飛車など、いろいろな戦型になっていて、今回もどうなるか分かりません。
序盤から集中して、良い将棋が指せるように頑張ります。

今日も名人戦棋譜速報にて観戦、応援のほどよろしくお願いします。