NHK杯 放映とテキストなど

今日のNHK杯の放映、ご覧いただいた皆さまにはどうもありがとうございました。
録画の方もおられると思うので、とりあえず内容や結果は、また改めてにします。

この将棋について、NHKテキスト「将棋講座」9月号に自戦記を書きました。
良かったらそちらも、お読みいただけると嬉しく思います。

また同じくNHKテキスト、ちょうど今日あたりが8月号の発売日と思いますが、先月号に続き予選のダイジェスト記事を執筆しています。
(前後編の2部作)
こちらもぜひよろしくお願い致します。

今日は棋士会のオンラインイベントがあるようですね。
豪華メンバーの競演をぜひお楽しみください。

明日・あさっては王位戦第2局、舞台は札幌。

ライバル

昨日は糸谷ー稲葉戦が期待に違わぬ大熱戦でした。
このカードはいつも熱戦になります。というのは以前から知っていましたが、これまで16局も指して平均手数が150手を越えているそうで、驚くべきことです。
昨日も161手、これは調べてみると2人の間では第7位のごく平凡な記録でした。ほへー。

そういえばもう10年以上も前、2人の順位戦初対戦を週刊将棋の記事で取り上げたことがあったと思うのですが、その将棋が114手でいまのところ最短記録のようです。
人間関係、ライバル関係が長く続くこの世界にあっても、同い年で、奨励会でもたくさん指して、プロになってからも各棋戦で当たり、トップまでたどりついてなお対戦が続く、という関係はそこまで多いわけではなく、すごいことだと思います。

清麗戦は里見さんの完勝。上田さんは、珍しく不出来な将棋でした。
このところの里見さんは出場棋戦の限られる西山さんを除くと、ライバル不在の状況が続いています。
わりと同じ形で勝てているために、本人がどう感じているかはともかく、全体としてはちょっと停滞する状況になってしまっているように見えます。

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東京の感染者数の伸びがけっこう深刻な感じになってきました。
重症者が少ないので大丈夫、という説もあるらしく、それは一概に間違いとは言えないと思うのですが、とはいえ罹ればある程度は大変な思いをすることも間違いないので、気をつけるに越したことはありません。


GO TOキャンペーンはけっこうびっくりな悪手に見えますが、どうなんでしょう。
そのお金は医療従事者の方々に回すか、観光業の方々を助けるなら直接給付したほうが良いと思うのですが。(個人の見解です)

明日はNHK杯の放映日です。
来週までは通常通りの放映ですが、それ以降は普段と違う時間帯の放映も多いようで、たぶん日程が詰まった影響なのだと思われます。
録画もうまく活用しつつ、お楽しみください。

熱狂は続く

昨日の棋聖戦第3局、将棋ファンのみならず一般の方々を巻き込んだ注目度から「渡辺棋聖」「藤井七段」「角換わり」などがtwitterのトレンド入りしたそうで。
NHKニュースなども、力の入り具合が伝わってくるようでした。

結果は渡辺さんが王者の意地を見せました。このままタイトルを維持するきっかけとなるか、次局も注目です。
感想戦を生で観ていたのですが「△9九飛あたりまでは考えたことがあった」という渡辺さんの感想はもちろんすごいと思いました。
しかし藤井君の「△9九飛は読んでなかった」という感想も同じくらいすごい。自然な王手にも見えましたが。
自分が言うとただの見落とし、彼が言うと本筋とはそういうものなのか、と思わされます。

これでまた1週間、熱狂が続くことになりました。
将棋界には脚本はないので、どうなるかは、分かりません。
が、たぶん名局になるでしょう。

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その後、夜は順位戦観戦。昨日は本当に忙しい一日でした。
屋敷ー久保戦がすごい、とつぶやいた後、今朝になって、郷田ー深浦戦もすごかったことを知りました。
改めて見返してみると、お二人の玉は不死身なんじゃないかと思いました。

将棋は情念のゲームです。

今日は清麗戦第2局など。

負け

昨日は先手番で四間飛車。
相手の作戦は最近話題のエルモ急戦でした。
これだけ飛車を振っていて、いままで(公式戦で)出会ったことがないのは意外でしたが、ついに指されました。
今後は増えてくるかもしれません。

中盤すぎ、すこし苦しくなってきたかというところで王手で遠見の角を打たれ、ダウン寸前。
ところがその後うまく持ちこたえて、終盤はかなり競っていた気がしました。
チャンスがあったかもしれませんが、つかみきれず、結果としては完敗でした。

来週はいよいよ順位戦があるので、気持ちを切り替えてまた頑張ります。

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昨日の東京は、雨が降りそうなはずが夕方、帰りの時間は快晴。長傘は無用の長物と化しました。
まあそれは良いのですが、あちこちで大雨が大きな災害になっていて、本当に心配です。

このところ災害が多く、それに伴って募金することが多いです。
必要を感じる機会が増えなければ良いのですが、今後も荒天は続き、要警戒とのこと。
皆様くれぐれも、お気をつけください。

今日は大注目の棋聖戦第3局。
その前に、昨夜のB2にじっくり目を通しました。
谷川ー杉本戦、最後に作ったような逆王手の筋がお互いに生じて、ドラマティックな結末でした。
中村ー戸辺戦も、詰めろ逃れの詰めろを含む攻防手が何度も何度も出てきて、見ごたえある終盤でした。
若手の切れ味が鋭いのはもちろんですが、ベテランの先生方の終盤も本当に強いですね。

棋聖戦は朝からすごい勢いで進んでいます。
パッと見には、先手の藤井七段がいけそうに見えるのですが、おそらく形勢はかなり難解なのだと思います。

今夜はNHKのクローズアップ現代、僕もちゃんと予約しました。
放映日が今日なのは、たぶん偶然ではないんでしょうね。
今後とうぶんは更新されないであろう最年少タイトル獲得なるか、注目です。

明日対局

朝日杯で阿部光瑠六段と。
アベマスタジオでの対局で、14時開始で1局だけ指すバージョンになりました。
良い将棋を観ていただけるよう、全力を尽くします。

先月は順位戦が抜け番だったこともあり、対局は次週放映のNHK杯本戦のみ。
これがなければ6月に対局がつかない、というたぶん過去に経験のない事態になるところでした。
偶然ながらその次の対局は大阪遠征のため、次回の東京・将棋会館での対局は月末になる見込みです。(棋聖戦)
約2か月間、将棋会館に行かないという状況はもちろんいままでなかったですし、今後もめったにないのではないかと思います。

あと、これで6局続けて後輩との対戦・上座での対局、5局続けて平成生まれとの対戦になります。(次局は先輩との対戦)
調べてないですがおそらくこれも、初めてだと思います。
今後はすこしずつ増えてくるのでしょうね。

将棋界は伝統文化の世界ではありますが、同時に世の中でも有数の、新陳代謝の活発な業界でもあります。
それ自体はもちろん良いことですが、若い人たちに押し流されてしまわぬよう、そして少しでも息長く戦い続け生き続けられるよう、2020年の後半も頑張っていきたいと思います。