将棋まつりとか

今日から3日間は、毎年恒例の東急将棋まつり
いつものように渋谷の東横店で開催されます。
また8月に入ってからはさっぽろ東急と、京急でも将棋まつりがあります。

他にもいろいろとイベント目白押しの夏。
どうぞ、熱中症に気をつけて、お出かけください。

夏休みに合わせたのか、それとも急いで準備したらちょうどこの時期になったのか、藤井四段グッズが最近立て続けに出ていますね。
上記東急でも販売されるようです。
個人的にはTシャツがどのぐらい売れるのかには興味津々です。
関連グッズの幅や売り上げは、ある程度その世界の規模を表してくれるような気がするのと、身につけるものはやはりインパクトがあるので。

twitter上でのなりすましについて
なんでこういう人がいるんですかね?
よくわかりませんが、ともあれ皆さま、お間違いなきよう。

 

昨日の中継の話題。
王座戦挑決は早い決着で驚きました。
実は仕掛けのところは振り飛車ペースなのかと思ったのですが、全然違いましたね。
中村六段の側から見ると堂々と相手の得意戦法を受けて立ち、さらに好きに攻めさせて見切っている、カッコイイ勝ち方でした。

それからリコー杯、カロリーナは惜しかった。
昨日の将棋は、かなり良い内容だったと思います。
大きな結果を残すためには、ここからが大変ですが、実力はだいぶついてきたのではないかと。

日付が変わった深夜、A級順位戦で佐藤会長が1000勝を達成。おめでとうございます。
最後の決め手△9七銀~△9六飛を見届けて寝ました。
佐藤先生らしい、なんとも豪快な寄せで、やっぱり終盤にも棋風が出るのかなあと思いました。

会長には一昨日も連盟ですこしお会いしましたが、相変わらず激務でお忙しそうでした。
トップ棋士との両立は、想像もできないような苦労があることと思います。
いつもありがとうございますと、ささやかながら感謝をお伝えしました。

 

昨日のブログ、某方面から教えていただいたのですが金4枚、タテの延べ棒は公式戦で出ているらしいですね。
それどころかナナメもあるとか。テトリスにナナメの棒はないですけど(笑)
金をコンプリートするとだいたい局面も有利なので、自分でもタテヨコ一度ずつぐらい、実現させてみたいものです。

最近の将棋とか

昨日の竜王戦準決勝、久保ー松尾戦はすごい死闘でした。
お昼頃連盟に寄ったらすでに戦いが始まっていて、すこし居飛車(松尾八段)ペースかな、といった局面。
モバイル中継にもそのように解説してから帰宅。
その後も延々と居飛車良しの局面が続いていたはずですが、決め手を与えない粘り、しかし逆転させない指し回し。
見ごたえのある一局でした。

その前日のリコー杯、西山ー千葉戦もこれと似たような展開でした。
この将棋は最後に一失あって西山さんの逆転勝ち。
これもまた、将棋の醍醐味です。
この将棋は途中で金4枚がテトリスのブロックの形になったり、うち3枚は残ったまま玉が単騎で脱出したりと、なかなかの珍局でした。

金でテトリスのブロックができた例は、どれがあってどれがないんですかね?
延べ棒(横に4枚)は見たことがあったと思うのですが、さすがにタテはないかな。
調べてみたら面白いかもしれません。

 

今日は王座戦の挑戦者決定戦。
9時開始になったのは知りませんでした。
戦型は相穴熊に進んでいます。
この大一番に、先手番での採用には青嶋五段の自信を感じました。

他、中継局はA級順位戦、叡王戦、それにリコー杯。
リコー杯は妹弟子と弟子の初手合なので、注目しています。

 

昨日出演したワイドスクランブルで(他にスポーツ紙などでも)、こないだの対局のとき藤井四段が座る場所を間違えた?と紹介されていましたが、あれは部屋の向きが普通と違ったので、戸惑ったのかなと。
もちろん上座に向かったというわけではなく、単にどっちがどっちか分からなかったのでしょうね。

あの向きならば画面の左側に広いスペース(たしか「御入側」と言ったかと)から撮れば、対局を真横から撮影できるので、報道陣がたくさん入れるという配慮だったのでしょう。
たしか4Fで対局したときも、同様の措置を取っていました。

あと藤井四段が最年少タイトルホルダーになる可能性について聞かれて、チャンスが「30回以上」ある、と言ってしまったのは僕の間違いで、正しくは2020年末までなので(棋戦が増えなければ)7×3=21回ですね。
30回以上というのは10代のうちに、と勘違いでした。
お詫びして訂正します。(論旨は変わりません)

 

最後に新番組のお知らせ。
AbemaTV 魂の七番勝負

9月より放送開始とのこと。
世代対抗戦というのは、他の世界でも盛り上がるコンテンツの一つだと思いますが、将棋においては特に、強調されやすい構図のように思います。
放映をとても楽しみにしています。

ドラマ、映画、報道番組。それと王位戦

昨日の対局についてはまた改めて。

最近、本当にメディアの話題が多いです。
いろんな媒体で、いろんな角度で、将棋が取り上げられるようになりました。

もともと、将棋界の話題や、対局の中継のことだけでも毎日更新するネタには事欠かないなと思っていました。
最近はどれをどう取り上げるか、日々迷うぐらいです。

 

「将棋めし」という漫画が、連ドラになるそうですね。
やはり食事というのは、人気コンテンツで、かつ映像化しやすいということなのだと思います。
実は「孤独のグルメ」もよく見ていたので、とても楽しみにしています。

電王戦の阿久津ーAWAKE戦を題材にした映画の脚本が、賞を取ったというニュースも。
実際に映画化されるのはこれからのようなので、実現が楽しみです。

これは将棋の映画ではないですが、森下九段の息子さんが明日から公開の「君の膵臓を食べたい」で映画デビューされるとか。
ひと月ほど前に、親子そろって色紙の飾ってあるお店で食事して、その際にお聞きしました。
近々観に行こうと思っています。

 

今日は久々に(という表現は自分でもおかしいと思うのですが、何だかそんな気がしてしまいます)、テレビ朝日「ワイドスクランブル」に出演します。
藤井四段の銀河戦予選(将棋プレミアムで生放送されます)を横目に、将棋界のさまざまな記録について取り上げる予定とのことです。
良かったら、ご覧ください。

ところで、テレビ棋戦で予選の生放送は、たぶん初めてのはず。
以前から、棋譜・映像が出ないのはもったいないと思っていたので、これを機に、藤井四段以外の対局も、取り上げていただけるようになったらなと思いました。

 

王位戦第2局は、挑戦者の完勝。
誰もが強い、とうなる内容だったように思います。

ソフトの評価値、というものが出てきていよいよ振り飛車が押されているこの時代に、こういう指し方でタイトルを取ろうかという棋士が現れるのは、漫画のような展開という気がしてしまいます。
実話も実話なんですけどね。
いっぽうで羽生先生の信じられないような逆転劇も何度も見ているので、第3局以降、どう戦うのか本当に注目です。

王位戦

昨日・今日で第2局、舞台は福岡。

開始早々、また菅井七段が魅せてくれましたね。
この数か月だけで、ずいぶんと新構想を見せてくれている気がします。

まずはゴキゲン中飛車の立ち上がりからの△3二飛。
こないだの順位戦では、その出だしからの△2二同飛。
そして本局は、この戦法の先手番バージョン。

並べてみると似ている感じもありますが、どれもオリジナルですよね。
いまの時代にこの構想力はすごいの一言です。

そしてそのしばらく後の▲7七角(打ち)も、見たことのない一着でした。
なんだか序盤は升田先生、中盤は大山先生をほうふつとさせます。
現局面は形勢はいい勝負に見えますが、振り飛車ペースと言っても良さそうな気はします。

こういう振り飛車を、指せるようになりたいなと素直に思いました。
そういったモチベーションは、強くなる上で大切だと思うので、これからも、いくつになっても持ち続けたいです。

では、行ってきます。

最近の好局など

すこし前の話題になるのですが、今月のA級順位戦、久保ー行方戦の最後の詰みは本当にすごかったですね。
これが実戦で現れ、そして実際に詰まし上げるとは。さすがトッププロです。
まだの方は絶対見たほうが良いです。強くオススメしておきます。

最近出たこんな記事でも、取り上げられていました。
秒読み、極限の一手 過酷すぎる棋士のラスト60秒

僕もかつて、ごく短い間だけですが村山先生に何度か10秒将棋を教われた時期がありました。
奨励会の二段ぐらいだったはずです。
それはそれは強く、ほとんど勝てなかったことを思い出します。

他、最近の両者1分将棋の好局として、C1の阿部ー宮田戦をオススメしておきます。
相横歩取りと似たような出だしから、手将棋になり、難解な終盤戦で、何度も大技が飛び出しました。
最後の最後は、▲7四銀と王手で6五に利かしておけば、先手が勝ちだったですかね。
名人戦棋譜速報のキャプションに「両者、興奮している様子」とあって、無理からぬことと思いました。

↑でご紹介した記事に、「30秒将棋」はさらに過酷だ、ともあって、まったくその通りですね。
すこし前の記事で取り上げた三枚堂ー藤井戦も、後から見ればミスはいくつかあったみたいです。
ただし、だからと言って名局としての価値が下がることはないと思います。
過酷な条件の中で、観る人たちを熱狂させる将棋というのは、そうあるものではないですので。

日曜日の加古川青流戦の2局も、どちらも好局でした。
稲葉さんはちょっとアマチュア離れしていますね。
特に秒読みに入ってからが安定して強い印象です。

かつての瀬川さんや今泉さんに匹敵する勝ちっぷり、実力だと思いますが、プロを目指してはいないとのこと。
女流棋戦で活躍している小野さん(土曜日もマイナビの一斉予選を抜けていました)も、同様のようですね。
それがマジョリティになってしまうと困る、とも思いますが、いろんな考えのプレイヤーがいることは、将棋界にとっては良いことでしょう。
しかし、プロも負けずに技術を磨いて、頑張らなくてはいけません。

実は明日、僕も銀河戦予選の対局があります。
棋譜が出ることは基本的にないのですが、結果や対戦相手も含め、表は後日公表されることになっていますので、それまでは書きません。

良い結果になるよう、頑張りたいと思います。