3/18 八代七段戦

放映のご視聴ありがとうございました。

控えめに言って、良い将棋が指せました。
特に62手目△8七歩はザ・手筋、会心の一撃でした。
ようやく連敗が止まって、ホッとしました。

昨日は相手が決まっておらず、しかもその2人が指す戦型も棋風もまったく違うので、特に作戦とかはなく、久々の相居飛車は完全な出たとこ勝負でした。案外、そういうほうがうまくいくのかもしれません。
序盤から終盤まで、ある程度納得して指し手を選ぶことができて、ミスもそれほどなかったように思います。
ただ最後の詰みは長いとは言えプロなら簡単な部類で、ちゃんと読み切れたのですが、いかんせん最近勝ってないので最後の最後まで不安でした。
無事着地できて良かったです。

これで今期の対局はすべて終了、次は4月の予定です。

広島将棋センター

既報の通り、幼少の頃から通った広島将棋センターが、残念ながら閉店となりました。
最終日は多くの人が集まり、盛大に別れを惜しんだとのこと。
長年お世話になった方々や、スタッフの方々、愛好者の皆様にも心から感謝申し上げます。

僕が初めてセンターに行ったのは昭和62年の1月だったと思います。
本多先生と6枚落ちで対戦して、負けました。
小学校に上がる少し前で、8級からのスタートだったので、いま思うとその時点でけっこう指せていたことになります。

通い始めてからはたしか1年半くらいで初段になり、その後は停滞して、6年生のときにようやく三段だったので、これもいま思うと、奨励会に入る子供の中ではそんなに早いほうではなかったです。
当時の広島は強い人が多く、奨励会に入った後も対戦する相手がたくさんいるような状況でした。
広島はプロ棋士、アマタイトルホルダーともに数多く出ています。それには当然ながら、広島将棋センターがあった、という環境は何よりも大きかったと思います。

あの頃からはもう30年以上の月日が流れたことになり、ずっと通っておられる方はさすがに少なくなっているはず、それでも最後に訪れた日にも当時対戦したことのある方にお会いしたので、そういう方も中にはおられたと思います。
残念ではありますが、本当に長い間ありがとうございます、という気持ちです。

社会情勢の変化で、不特定多数が好き好きに集まるという場所が役割を終え、一方で特定の地域や人々によるコミュニティは便利なツールが出てきて立ち上げやすくなっている面もあります。
多くの人に必要とされる場所というのは、今後も形を変えながら、存続していけるものと思います。
もちろん世話役の方々の熱意や、参加者の協力があってこそのことです。

これからも末長く活動が続いていくこと、将棋を指す子どもが増え続けることを願っています。
また、自分自身も足を運んで彼らと対戦できるようにと思っています。
広島将棋会

近況とか

今週は自分のクラス(C1)のあと、B2、B1と連日で最終日を迎える順位戦ウイークでした。
毎晩遅くまで熱い闘いを楽しく観戦して、将棋の面白さや奥深さ、大変さを再認識していました。
難解な終盤戦を楽しむ気持ちが、いまの自分にもちゃんとあると分かってありがたかったです。

今度、カロリーナが昇段することが決まった(年度指し分け以上)ので、お祝いでやまざきに連れて行きました。
年度内はもう1局予定されているようで、ぜひ頑張って勝ち越しで締めてもらいたいです。
順位戦(白玲戦)はどのクラスも、ここからの成績で順位が変動しそうな状況で、これが今後は毎年あるかと思うと、女流棋界もこれからいっそう競争が厳しくなりそうです。

今日は24でのオンライン指導対局でした。
次回ですが、土日の都合がつかず、初めて平日の夜に3枠設定してみました。
よろしければ、ご参加ください。

また「令和新手白書」の新刊、twitterで見ると3冊並べて写真を上げてくださっている方がチラホラ。
ご愛顧、ご好評をいただき、どうもありがとうございます。
また将棋女子youtuberの藤田葵さんが紹介動画を上げて下さってました。こちらも、ありがとうございます。
振り飛車党必見、です。

あと将棋ではなくギャモンの話なんですが、業界初の出版社が設立され、バックギャモン検定の本が出ました。
検定自体は僕も過去何度も受検しています。
書籍になったので改めてチャレンジしてみる予定でいるのですが、最近ちょっと時間が取れず、今日のところはひとまず紹介のみです。

では、今日はこのへんで。

3/9 日浦八段戦

戦型は先手中飛車vs超速からの穴熊。
序盤はがっぷり四つ、中盤はやや主導権を取られるもなんとかいい勝負。
相手の踏み込みで一気に激しくなった直後にミスが出てしまい、敗戦となりました。

77手目は▲6八角の予定で進めており、対して△3九銀の王手が入るものの形勢難解、という読みでしたが代えて△2九銀の寄せがあるのをうっかりしていました。
その手があるなら直前の▲4六同金では▲5三飛成が有力で、それならむしろ分のある終盤戦だったようです。

勝負所の中終盤で読みを入れて決断したはずの順に穴があり、軽視して切り捨てた中に正解手があるといったことが続いていて、それが結果につながっているようです。
ひとつ一つはやむを得ない敗戦でもこれだけ続くのは過去に経験がなく、何かを変える必要は明らかですが、一方で大きく変わることも難しいと感じています。

ノーチャンスでの敗戦が続いているわけではなく、もっと中終盤を必死に読んで、見た目の形勢にとらわれずに最善手を探す努力が大切です。
腐らずまた次頑張ります。

昇級争いは大きなドラマがありました。
僕も帰ってきてから、観戦していました。同じ舞台に立てなかったことは、無念の一言です。
終わってみれば6-4と今期も平凡な成績だったわけですが、惜しいところも多少はあったわけで、来期はより上位に食い込めるよう、一局一局を大切に指したいと思います。