既報の通り、幼少の頃から通った広島将棋センターが、残念ながら閉店となりました。
最終日は多くの人が集まり、盛大に別れを惜しんだとのこと。
長年お世話になった方々や、スタッフの方々、愛好者の皆様にも心から感謝申し上げます。
僕が初めてセンターに行ったのは昭和62年の1月だったと思います。
本多先生と6枚落ちで対戦して、負けました。
小学校に上がる少し前で、8級からのスタートだったので、いま思うとその時点でけっこう指せていたことになります。
通い始めてからはたしか1年半くらいで初段になり、その後は停滞して、6年生のときにようやく三段だったので、これもいま思うと、奨励会に入る子供の中ではそんなに早いほうではなかったです。
当時の広島は強い人が多く、奨励会に入った後も対戦する相手がたくさんいるような状況でした。
広島はプロ棋士、アマタイトルホルダーともに数多く出ています。それには当然ながら、広島将棋センターがあった、という環境は何よりも大きかったと思います。
あの頃からはもう30年以上の月日が流れたことになり、ずっと通っておられる方はさすがに少なくなっているはず、それでも最後に訪れた日にも当時対戦したことのある方にお会いしたので、そういう方も中にはおられたと思います。
残念ではありますが、本当に長い間ありがとうございます、という気持ちです。
社会情勢の変化で、不特定多数が好き好きに集まるという場所が役割を終え、一方で特定の地域や人々によるコミュニティは便利なツールが出てきて立ち上げやすくなっている面もあります。
多くの人に必要とされる場所というのは、今後も形を変えながら、存続していけるものと思います。
もちろん世話役の方々の熱意や、参加者の協力があってこそのことです。
これからも末長く活動が続いていくこと、将棋を指す子どもが増え続けることを願っています。
また、自分自身も足を運んで彼らと対戦できるようにと思っています。
広島将棋会