指し初め式

今日、1月5日はこれから恒例の指し初め式。

東京の場合、まず鳩森神社で新年の祈りを捧げ(将棋祈願祭)、その後特別対局室に移動して一人一手ずつ。
決着はつけず、指した人から順に宴会へ。
という流れで、ずっと続いている年中行事です。

僕もこれだけは新四段のときから欠かさず出席していると思います。
機会があったら一度は関西でも出席してみたいものですね。

今年は某プロからのお誘いあって、そのあと午後は振り初め(バックギャモン)の予定。
将棋もギャモンも、昨年から勉強を再開したという点では同じなので、今年はより本格的に取り組んで、何らかの結果がほしいですね。

 

昨日から始動、とは書いたものの夜早めに寝て朝ちゃんと起きる、という感じにはまだならなかったですね。
世間の人も今日の出社はちょっと(だいぶ?)憂鬱で、3連休を経てから本格的に日常が始まる。という感じなのではと、勝手に想像しています。

ということで、やや寝坊してしまいちょっと慌ただしい朝です。
これから千駄ヶ谷に向かいます。

始動

世間は今日か明日からお仕事の方が多いのでしょうか。
僕もそろそろお正月気分から抜け出して、日常に戻っていこうと思っています。

将棋界では明日、1月5日が毎年恒例の指し初め式なのですがその前に、昨日後輩と練習将棋を指してきました。
若手棋士の頃はだいたい3日ぐらいに仲間で集まって軽く2~3局、その後新年会というのがちょっとした恒例行事だったのですが、ここ数年はやってなかったので懐かしい気持ちになりました。

ただ、内容はちょっと良くなかったです。
正月ボケではなく、ただの実力でしょうけど。
指した将棋を必ずしっかり反省して、次に活かせる一年にしたいものです。

あと昨日は実戦を指す前にも、とある簡単な詰将棋にドハマりして大変でした。
正月早々、先が思いやられる立ち上がりですが、これから頑張っていきたいです。

 

今日は上州将棋まつりですね。
こちらは高崎のヤマダ電機で行われる新春の恒例行事です。
行かれる方はどうか楽しんできてください。

公式戦のリアルタイム中継はあさってからです。
そろそろ年末年始の復習をしておきましょう。

年賀状は、3が日までにいただいた方にはなるべくお返ししていると思いますが、万一の見落としがありましたら申し訳ありません。
連盟宛にいただいたものはおそらく明日、難しい場合も週明けには目を通させていただきます。

何はともあれ、今年もよろしくお願い致します。
健康第一で、良い2018年にしましょう。

実戦詰将棋とか

お正月にネットを見ていると、年賀詰とか、詰将棋に出会うことが多いです。
ほど良く詰むと良いのですが、意外に苦戦することもあったり。
出会った詰将棋を、他の記事とかを読みつつ頭の片隅で考えるのは、勉強というよりはちょっとした習慣ですね。

ということで(?)今日は僕も1問出してみます。
と言っても先日の対局そのままなんですが。
わりときれいに詰みますので、良かったら考えてみてください。
答えは数日後に書きます。

ちなみに詰まさなくても勝ちなので、アマチュア大会であればここは▲5三とが断然オススメです。
プロの実戦だとやっぱりきれいに決めたほうが良いので、慎重に読んで無事詰ましました。

 

昨年大フィーバーを巻き起こした藤井四段、今年も新春から大活躍のようで。
読売新聞では羽生竜王、朝日新聞では経済学者の安田さん、スポニチではタモリさんとそれぞれ対談。
他にも共同のインタビュー動画など、どれも興味深く観ました。
興味のある方は買ってor探してみてください。

年末年始のテレビ番組は、僕自身は実は将棋関係のはあまり観てないんですが、代わりにごく普通の番組で、ふと見たら将棋が取り上げられてたり。という場面にはすでに何度か遭遇しました。
こういうときのほうが、よりブームを実感しますね。

今年も数多くメディアに取り上げられると思うので、将棋界がますます明るくなりますように。
あと昨日・一昨日も書きましたが自分自身も盤上でも盤外でも注目してもらえるように、頑張っていきたいです。

30代後半の目標

昨日に続いて、新年の計なんですがすこし長いスパンでの話です。

30代も後半に入り、当然ながら後輩は増える一方で、年齢的なことを意識することも増えてきました。
もちろんこの先の人生下降線、という気はさらさらなくて、これからもどう成長していくかが大切です。
若い頃とはまた違った形の成長曲線を意識して、そこに向かって努力していくつもりです。

僕は目標というものはできるだけシンプルで、いつも意識していやすく、でも決して簡単すぎないことが良いと思っています。
30代としての残る数年間をどう生きていくべきか、昨年の春以降ずっと考えていました。
そして昨年末に、今年だけではなく数年の単位での目標を立てました。

将棋盤の前では、菅井王位のように、真摯な気持ちと、新しいものを生み出す意欲を。
メディア出演などの公の場では、中村王座のように、気遣いと品格のある振る舞いを。
家に帰れば、佐藤名人のように、マイペースでゆとりある暮らしを。

それぞれ心がけて、充実した人生にできればと思います。
現タイトルホルダーの3人以外にも、将棋界にはお手本となる後輩がたくさんいるので、彼らから良いところを吸収して、自分の成長につなげていきたいです。

 

振り返ってみて、31歳で理事に立候補したときは、30代は連盟と将棋界のために一生懸命働いて、40代に入る頃に改めて自分の人生を見つめ直そうと思っていました。

それが思わぬ形で、予定より数年早くその時期が来てしまい、いろいろと大変なこともあって、昨年は思いがけない人生のサバティカルでした。
悩んでいるばかりで、行動することのない一年でしたが、そんな時期もときには必要だと、後から思えるようにしたいものです。
今年はしっかりとした指針を持って、今後どういう棋士人生を送るのかを改めて考えながら、行動も伴った一年にしたいと思います。

今年もきっと将棋ブームは続くことでしょう。
皆様もどうか充実した将棋ライフを。

2018年

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

一年の計は元旦にあり。
今年の目標はもちろん、将棋を頑張ること。

まずは七段昇段です。
これはたしかあと十数勝なので高い目標とは言えませんが、普通にやってればそのうちなんとかなる、というものでもないと思うので、まずは今年のできるだけ早い時期にと思っています。
加えて各棋戦での本戦入りや昇級なども狙っていきたいです。

昨日も書きましたがどうも自分は旬を過ぎたと思われているらしい、の自覚があるので、それを取り戻すのが次なる目標ですね。
盤上でも盤外でも、注目される存在でありたいと思います。
加藤先生や羽生先生のような例は特別としても、棋士には何度でも、繰り返し活躍するチャンスが常に与えられています。

思えば理事職にあるうちは、なるべく自分を表に出さずに、仕事することを心がけていた面がありました。
将棋連盟の理事というのは会長をはじめ、トップ棋士が務める場合は将棋界の顔としての役割も求められるわけですが、僕の場合はそうではないので、裏方に徹するのは当然のことでした。
しかしひとたび棋士に戻れば、この人は何者でどういう棋士なのか、はとても大切なので、いい意味での個性も、これからはより心がけていきたいと思っています。

このブログも毎日更新を続けます。
将棋ファンの皆様にとって、2018年が素晴らしい、充実した一年になることを願っています。