今年度総括

先週で今年度の対局がすべて終わり、あさってから新年度になります。
今期はかなり極端で、前半はほとんど勝てず、後半は調子が上がりました。
これほど星の偏りが生じたのは自分にとって初めてのことだと思います。
順位戦も3連敗スタートからの7連勝フィニッシュでした。

一時は借金完済なるかというところまで来たのですが、結果としては一つ負け越しで終わりました。
残念な成績とはいえ、一時を思えばよく盛り返したというところです。

最近は対局に集中することが、以前に比べるとできるようになってきた気がします。
40も過ぎて、ちょっと普通の人より遅いリスタートかもしれませんが、来年度も一局一局に集中して、全力を尽くせるようにしたいです。

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将棋連盟創立100周年まで1000日を切った、という話題からさらに100日余が過ぎ、900日を切ったようです。
新会館の建設プロジェクトも年度替わると第2期に入ります。

皆様におかれましては引き続きのご支援を、どうぞよろしくお願い致します。

ところでこのアカウント、最近は大喜利が面白いですね。
来年度もいろんな展開があると思いますので、お楽しみに。(僕も楽しみにしています)

勝ち

昨日の対局は、先手番で矢倉、後手急戦。
最近流行の形ではなく、昭和からある伝統的な急戦矢倉の戦型になりました。

ワカレは悪くなかったのですがミスが出てしまい、以降は二転三転。
お互い玉が薄いわりにはしぶとい感じで、形勢判断の難しい将棋でした。
最後は両者1分将棋で指運の勝負になり、結果幸いしました。
褒められる内容ではなかったものの、秒読みの熱戦を競り勝てたことは良かったです。

ALSOK杯王将戦は主催紙・スポニチのサイトで棋譜速報が行われています。
1回戦のときに貼ってなかったことに気づいたので、そちらも合わせてご紹介します。
【棋譜速報】第72期ALSOK杯王将戦一次予選 片上大輔七段VS高野智史六段
【棋譜速報】第72期ALSOK杯王将戦一次予選 片上大輔七段VS真田圭一八段

1局でも多く棋譜を見ていただけるよう、次からも頑張りたいと思います。

勝ち

すこし間が空いてしまいましたが、先週の順位戦最終戦は勝ち。
上のクラスに昇っていく相手に、良い内容の将棋が指せたのは嬉しいことでした。

146手目△8七歩が「一歩千金」の詰めろで、この瞬間に自玉が大丈夫なら、局面としては勝ちになっているような気がしました。
(※王手の連続で▲5七金と竜を取られる筋があり得るので、後手玉は見た目より危ない形ながらセーフ)
馬と角の2枚が攻防に利いていてかなりややこしい局面なんですが、この読みは結果的に正しかったようです。

その後はすべて王手か詰めろの連続で、たとえば156手目△6七金は、次に△9七銀成▲同銀△8六桂▲8八玉△8九金以下の詰めろ。
際どい変化がことごとくこちらに味方した感じで、ツキがありました。
深夜の秒読みで、こういうぴったりした寄せが決まるのは珍しいです。

今期順位戦は7-3で終了、結果的に頭ハネの次々点でした。
3連敗スタートからの追い上げを惜しかったと表現するかは微妙なところですが、過去には頭ハネはおろか昇級にあと1つだったことはなかったはずなので、今期は久々の健闘とは言えそうです。
特に直近2局は好成績の後輩に良い将棋が指せたので、調子が持続できるよう、来期も頑張っていきたいです。