タイムショックと、趣味の話

昨日に続いて予約投稿です。

こないだのタイムショック、当日は観られなかったので翌日ビデオで観ました。
楽しかったけれど、もうすこしできたな~と残念な気持ちも強いです。
いくらなんでも「2位」と「鴨川」は答えたかったなあ。知ってるし。

半年前の番組を予習して、正直言って2ケタ(12問中10問)は行けそうな気がしていました。
やっぱり観るのと実際にやるのとでは違うんですねえ。
僕も一応プロと呼ばれる身の上ですから、それは重々承知していたつもりだったのですが・・・

それはさておき、話している場面もけっこう使っていただけて、ありがたい限りでした。
将棋界のいいPRにも、なったのではないかと思っています。
もしまた機会をいただけたら嬉しいですし、そのときは必ずリベンジします。

クイズ番組は子供の頃から好きでよく観ていたのですが、昨年Qさまに出させていただいてから、かなり熱が再燃しています。
最近はバックギャモンと並ぶ趣味になりつつあって、けっこうな時間をかけていると思います。
クイズは誰もが見て内容が分かるのと、シンプルにすごさが伝わるのが良いですね。

先日のニコ生のときに、長年の趣味であるバックギャモンに関する質問メールをいただいたのですが、いまはギャモンのほかにクイズと、あと旅行が、3つ同じぐらいの順位の趣味になっています。
これからもなるべく年に1回ぐらいは海外に行きたいのと、あと国内の47都道府県制覇は早めに達成したいと思っています。

今回(小松市)がまさにそうなのですが、棋士は仕事でいろんなところに行く機会がいただけて、時には初めてのところもあって、本当にありがたいことだと思っています。
いろんなところに旅をして、いろんなものを見ることで、人生が豊かになります。
そしてその行く先々で、将棋を通じて人の輪が広がるのは、何よりもうれしいことです。

ついでに言うと、旅をすることはクイズにも役立つんですよね、たぶん。
タイムショックで、熊野と鳥羽が出て来なかったわけですが、三重県は四日市(@学生王座戦)に一度行ったことがあるだけだし、熊野市はそもそも和歌山県だと思ってたからしかたない。
僕の場合、「熊野」といえば世界遺産より先に「筆」と出てきます。(広島県民なもので)
三重県の皆さんごめんなさい!でもこれでちゃんと覚えました。

そういえば、日本にある世界遺産にも、できるだけ行ってみたいですね。
そんなこんなで最近、行きたいところが増える一方です。
良い趣味を見つけたなあと思っています。

予定通りならば今頃僕は空の上。
明日からまた日常に戻ります。

先日の解説補足

予約投稿です。
先日のニコ生解説の3局目、近藤五段ー門倉五段戦の感想戦後の感想を少々。

いま後手が6六にいた金を取った場面ですが、代えていったん△7三同銀がまさったのではないか、というところが感想戦のメインになりました。
近藤五段もそちらを警戒していたとのこと。また、検討ソフトも同意見だったようです。

以下の想定手順は感想戦コメントの通りですが、たとえば途中▲7四歩のところでもいったん△同銀は有力、など感想戦では出なかった変化の余地もあり、つまり相当に難解だったということになります。

↑の続きに書いてある変化を記すと、△5二金以下▲2二歩(これが常に急所の一手)△7七歩成▲2一歩成△7八と(代えて△7八馬は▲同飛△同と▲6四桂で先手勝ち筋)▲5四銀△6八金▲同角△同と▲同飛(下図)。
一直線の変化をまず検討するのは感想戦の常で、それすら難しくて結論が出ない、というのもまたよくあること。

途中の▲5四銀が、後手玉に迫りつつ4五に桂打ちの寄せを見た、一石二鳥の攻めになっています。
ただこの局面、後手のほうにもいかにも良い手がありそう。
ということでだいぶつついたのですが、結局よく分かりませんでした。

(1)△7七角は詰めろにならず、▲6四桂(詰めろ)で先手勝ちそう。
(2)△5四飛▲同金△7七角なら詰めろですが、▲5三金打△3三玉▲4四銀で、馬と角がよく利いているもののどうやら詰み。
(3)△5三香はやはり▲6四桂として、△5四香▲同金△3三玉(▲5二桂成に△5四飛が狙い)に▲7八銀(馬筋を遮断)でどうやら先手勝ちそう。
このあたりが感想戦でやった変化だったと思いますが、(3)は改めて考えてみるとそこで△4五角(敵の打ちたいところへ打て)と切り返して、以下▲8九銀△5七銀で、これはもうひと山ありそうな感じです。

また(4)△5七香▲5八歩△7六桂も有力だった気がします。
△5七香は感想戦中に思いついたのですが、あまりに違和感のある手なので言い出せませんでした。
実際のところどうだったのか、はっきりとは分かりません。

実戦は上の図の数手後、65手目の▲2二歩が絶妙のタイミングで、先手の勝ち筋に。
以下は番組でも話した通りで、本当に見事な寄せ。さすがに勝率の高い若手は違うなと思いました。

面白い終盤戦を堪能できて、楽しい時間でした。
なお全棋譜は日本将棋連盟モバイルのほか、叡王戦のサイトでも見ることができます。

出張

朝早いですが、今日はこれから北陸方面へ。
石川県は小松市にお招きいただいています。

予定は夕方からなのですが、せっかくなのでお仕事の前に、すこしだけ観光してきます。
ということでとても簡単ですが今日はこれだけで。

週末、月末

早いもので今週ももうすぐ終わり、週が明けたら10月ですね。
すっかり涼しくなってきて、気の早いところではそろそろ年の瀬の準備といったところでしょうか。
クリスマス商戦に向けて、といった記事も見かけるようになってきました。
月日が経つのが早く感じる一方ですが、「一日一日を生き生きと生きる」を日々心掛けて、実践したいものです。

1週間の旅行のあともしばらくのんびりしていたせいで、さすがに最近忙しいです。
と言っても、おもな用事は将棋を観ること、なわけですが。
若い頃と比べると、取り残される不安、みたいのはいまはもうないので、これからも自分のペースで、勉強を続けていきたいと思っています。

明日からは出張が入っていて、帰ってきたら来週は対局を含め毎日何がしかの予定があります。
棋士の立場に戻ってから半年が過ぎ、だいぶ棋士らしい生活になってきました。
充実した秋になるように、将棋を頑張りたいと思います。

昨日の中継は、最終盤は差がついた将棋が多い日だったなあ、と見ていたのですが感想戦コメントを読み直すと、そうでもなかったようで。
特に中田ー佐藤戦(王位戦)の99手目▲7二成桂という手はびっくりしました。
つくづく、将棋の終盤は難しいものだと改めて思いました。

そういえば、将棋というゲームは終盤に向かって難しくなっていく度合いが、他のゲームに比べて桁違いなのが大きな特徴だと思っています。
駒が少なくなっていくチェスや、盤面が埋まっていく囲碁(オセロも)、駒がすれ違ってぶつからなくなるバックギャモンなどと比べて、将棋は終盤になっても手の選択肢が減らない(むしろ増える)上に、明らかにこの一手とは決まらない場面が非常に多い。
難しく、スリリングだからこそ面白い。まさに将棋の醍醐味と思います。

今日の中継は、王将リーグの開幕戦などの3局。
今期の王将リーグ、渡辺竜王(僕より3歳下)が上から数えたほうが早いとは、なんとも若いメンバーがそろったものです。
最新の力戦形(?)からの終盤の熱戦が、多く見られるリーグになるのではと予想しています。

視聴御礼

ニコ生初解説、おかげさまで無事務めることができました。
ご覧いただいた皆様、どうもありがとうございました。
朝から夜まででけっこうハードでしたが、話が途切れることもなく、アンケートの結果も悪くなかったようなので、ホッとしています。

聞き手の貞升女流はすっかり慣れたもので、おかげで僕も伸び伸びと話すことができて感謝しています。
質問メールにもありましたがあの大晦日対局、森下vsツツカナ戦で裏方で読み上げを担当してもらったり、彼女とは何度か印象深い場面で一緒に仕事しています。
そんな思い出話もできて良かったです。
(大晦日の話はたしか18時半頃だったと思います)

将棋のほうは、3局とも相居飛車の不定形で、それぞれに個性が出ていて面白い内容になりました。
叡王戦は展開がスピーディーで、しかも昨日の3局はどれも早い段階でつばぜり合いが始まったので、比較的解説もしやすかったです。
2局目・3局目は感想戦にもすこしだけ参加したのですが、両対局者と自分の感覚の違いを聞くことができて参考になりましたし、見ていた方にも面白かったのではないかと思っています。

ということで、とても楽しい一日でした。
また機会がありましたら、よろしくお願い致します。

 

日付戻って、一昨日は銀河戦の決勝が放映されました。
将棋ニュース
まだの方は、来週3日に再放送がありますのでぜひ。

また新人王戦準決勝は、千日手指し直しの末に佐々木四段の勝ち。
この将棋も千日手、指し直し局いずれも相居飛車不定形で、駒組みから終盤まで自力で切り開いて、勝負するのがいまの流行なのでしょうね。

今期若手棋戦では、ヤマダ杯で藤井四段を破った三枚堂五段が優勝。
加古川青流戦で藤井四段を破った井出四段が決勝進出。
そしてこの新人王戦で藤井四段を破った佐々木四段が決勝進出。
秋に行われる2つの三番勝負はどういう結果になるでしょうか。

ところで、昨日今日と中継局数が多いですね。
これから一昨日のC1、昨日のB2、そしてモバイル中継を順次チェックします。
毎日忙しいです。

タイムショックの話は、また後日。