棋王戦第2局、とちぎ将棋まつり

改めまして、今年もご来場ありがとうございました。
盛況のうちに無事終えることができて、ホッとしました。

新型コロナウイルスの影響も心配で、実際例年よりはやや少なかったと思いますがそれでも800人ほどの来場者数だったとのこと。
せめぎ合いに将棋ファン感嘆 宇都宮で棋王戦、将棋まつりに800人(下野新聞)
夕方になるにつれてどんどん会場が暑くなっていくのはいつも通りでした。

個人的には栃木将棋界の紹介で、支部の方々にいろいろとお話いただけたこと、そして感謝状をお渡しすることができて良かったです。
これからも宇都宮を中心に、県内各地に足を運ぶつもりです。
また実行委員の方々、スタッフの皆様も大変お疲れ様でした。

対局のほうは終始挑戦者が押し気味に進め、しかしまだ先は長いかと思っていたところで突然の終局。
そのときちょうどワンポイントリリーフで解説しているところだったので、大いに狼狽えました。戦場に棒立ちとはこのことです。
そもそも91手目▲7三馬が読めてないのはひどかったですが、大盤で詰む・詰まないの変化を検討するのはけっこう骨が折れるんですよね。いやはや。

94手目△4一玉に代えて△6一同玉なら、本田五段は▲7二銀から並べ詰みと錯覚していた(実際は△5一玉と戻って詰まない)ようなので、実戦で何が起こっていたか。
勢いが勝ち運を呼び込んだ、ということもあるのかもしれません。
直前の▲6一金では▲6二同桂成で負けと思っていた、という感想もありましたがこの変化もそんなに簡単ではないですし、いろいろと不思議な終わり方でした。

その後の感想戦は控室のモニターで見ていましたが、渡辺棋王にしては珍しく同じ局面をしきりに検討していて、ああいうのは今までになかった気がします。
ともあれこの内容と結果で、第3・4局の戦型選択はいっそう注目度が高まりました。
次は3月1日、舞台は新潟です。

今日は王位リーグの羽生ー藤井戦が注目の一戦。

来場御礼

とちぎ将棋まつり、前夜祭も含めご来場の皆様方にはどうもありがとうございました。
おかげさまで大盛況でした。(予定)

何はともあれ、今年も無事開催することができて良かったです。
また来年もよろしくお願い致します。(予定)

棋王戦第2局の内容や、(もしあれば)会場でのよもやま話などは、また帰ってから。
これから東京に戻ります。

とちぎ将棋まつり

棋王戦第2局、開始時間を迎えました。

本局は挑戦者・本田五段の先手と決まっており、戦型はおそらく相掛かりになると思います。
渡辺棋王としてはここにかなり集中して準備してきていると思うので、どんな対策が出るか注目しています。

恒例のとちぎ将棋まつりも今年も同時開催されます。
HPはこちら

宇都宮グランドホテルにて、9時半から開会式です。
盛りだくさんの楽しい一日をお過ごしください。

出張

今日は朝早い時間から出張のため、予約投稿です。
またその後も2泊3日、また来週はNHK予選などある関係で予約投稿が多くなるかもしれません。

このエントリが上がる頃には那須塩原駅に到着している見込みで、今朝は大田原市で毎年恒例の「将棋のつどい」に初めてお招きいただいています。
栃木県大田原市は王将戦の開催が十数年連続を数える他、将棋大会・教室等、市や教育委員会での活動を多く行っていただいています。
いわば「将棋の街」のはしりのようなところで、近年はこうした街を全国に増やしていくことが将棋界にとっての大切な取り組みになっています。

個人的には足を運ぶのは数年ぶりで5~10回目くらいでしょうか。
楽しんでやってきたいと思います。

その後、お昼すぎには宇都宮に移動し、夜は棋王戦第2局の前夜祭です。
いつものとおり宇都宮グランドホテルにて、皆さまのお越しをお待ちしております。

B1とか

健康診断は滞りなく終了しました。たぶん、何事もないと思います。
当日と前日はいろいろと制限があったり大変ではあるのですが、また一年、つつがなき日々を過ごすことが一番です。

昨日は終わって帰宅後、ひとやすみしてから書道部へ。
今年も上野の書展に出品するのでその作品を書いてきました。
3月1日(日)に昨年同様のイベントを行う予定ですので、良かったらお越しください。

夜はB1順位戦の観戦など。
モバイル中継対象の2局が早めに終わるという展開で、その後も競争相手が次々と敗れたために斎藤七段のA級昇級・八段昇段が決まりました。
A級入りでの新八段は比較的多い印象、と前節のときに書きましたが2人同時となるとかなり久々のことかもしれません。
一歩届かなかった永瀬二冠や千田七段も来期は本命視されそうで、分厚い世代がいよいよ大挙して上がってきた、という感じがします。

今期のB1は昇級2枠を関西の若手が占めた一方で、降級の2枠も関西から出ることになり、関西ファンとしては悲喜こもごもかもしれませんがこれもまた、関西の層の厚さゆえのことと思います。
調べたわけではないですがこの現象はもしかしたら順位戦始まって以来ということは、ないですかね。

叡王戦の挑決第2局は意外な大差でした。
渡辺三冠としても次勝てばある意味帳消しになる一局なので、というところはあるかもしれません。
それにしても、今期の豊島ー渡辺戦は後手番側が押しているのは、興味深い現象です。

今日の中継は竜王戦の1回戦最後の2局や王位リーグの開幕局など全6局。
ラインナップを見ると、なんとも重厚感のある顔ぶれですね。