詰将棋

昨日の小学生名人戦東京大会、ご来場の方々にはどうもありがとうございました。
指導対局のほうは6~4枚落ち中心。このあたりが勝てるようになってくると、いよいよ将棋も本格的になってきます。

子供はだいたい最初のうちはグンと棋力が伸びたあと、どこかで急に壁にぶつかります。
どこでぶつかるかは人それぞれで、そこからさらに強くなるのは簡単ではないですが、まずは続けること、そして自分の力で考えて、負けたら次は工夫してみること、が大事かなと思います。

帰宅後は、届いた将棋世界最新号をパラパラと。
最近気がついたら時間が経っていて月の後半になることも多かったのですが、久々に月の頭にサロンをクリアできました。

付録の「詰将棋創作キッズチャレンジ」はすごかったですね。
正直言ってもっと子供っぽい作品が集まるのだろうと想像していたら、本格的でびっくりしました。
初回からこれだけの作品が集まるとなると、第2回(以降)もかなり楽しみです。

あと、あるページに「詰まないなあ、とつぶやいたら、詰まない問題が載ってるはずがないでしょ、とカツを入れられた」というエピソードが書かれていたのは面白かったです。
たぶん彼はもう妻ない日々には戻れないですね。

将棋世界は今月もボリューム満点、見どころ多数でした。
特に「師弟」は前後編でひときわ気合の入った構成、それでいて内容は「優しい2人」という感じです。
知られざる、あるいは意外なエピソードも多く、一読をオススメします。

明日は順位戦なので、今日はそこに思いを向けながら棋譜並べと、あとはできるだけ詰パラを解いて過ごそうと思います。

銀矢倉

昨日、土曜日は金沢で棋王戦5番勝負が開幕。
結果としては渡辺棋王の貫禄勝ちという感じの内容でした。
初陣の本田五段がどんな戦いをするか、注目していましたが銀矢倉とは意表を突かれました。
この指し方は僕の修行時代にはすでに古い指し方だったわけで、それが令和のいまになってタイトル戦で指されることには驚きを感じます。

ただ従来の銀矢倉は△6四歩~△6三銀~△5四銀~△4三銀と組むので、角の使い方が難しい面があります。
一方昨日の将棋は△5三銀~△4二銀右~△4三銀という手順なので角の活用はスムーズなんですね。
半面、実戦でも現れた通り「角交換に5筋を突くな」で▲7一角の筋が生じており、一長一短ではあるのですが面白い指し方と感じました。

結果的に、中盤以降は差がついた内容になってしまいましたがワカレ自体はむしろ挑戦者のペースで戦えているように感じていました。
第2局は2週間後宇都宮にて、好局を期待しています。
本田五段の先手番なので相掛かりが濃厚でしょうか。

恒例のとちぎ将棋まつりも行われます。
前夜祭も含め、ご来場をお待ちしています。

同じく棋王戦、一昨日は来期予選の藤井ー今泉戦が大熱戦で、結果としては藤井七段の勝ちでしたが早々に一方的に秒読みに追い込まれ、苦しそうな内容でした。
それでも勝ち上がるところはさすが、ですが予選の1回戦からいきなりのピンチで、(期待されているように)タイトル戦に出るのはやはり大変な道のりだなと改めて思いました。

お知らせ1点。
昨日のまいにち詰将棋に自作が採用されましたので、良かったらどうぞ。
難易度は初級と思います。

わりとうまくできたと思うのですが、本当はもう2手伸ばしたかったという気持ちも。
作家の方ならこういう素材をどう仕上げるのか、興味深いです。

今日は指導対局のお仕事で新宿に行ってきます。

駒落ち

昨日は囲碁将棋chの「お好み将棋道場」に知人が出演されるということで、アテンドと応援に。
自分が指すわけではないのですが、ご紹介した手前、いささか緊張しました。
3日続けて連盟に行ったのはいつ以来か、かなり久々のことだと思います。

将棋はすごい熱戦になりました。
特に最終盤の詰むや詰まざるやはプロの目からも非常に見どころがあり、ご紹介したいぐらいなのですが放映(だいぶ先です)を待たないといけません。
お好み対局としては屈指の名局で、良いものを見せていただきました。

このところまた駒落ち将棋に接する機会が多く、いろいろと自分の中で考察を深めています。
いつかは何かの形でまとめて、ご紹介することができたら良いなと思っています。

早いもので今日から2月。
対局も少なく、お正月休みがゆるやかに続いていたような感じなのですがさすがに今月は本腰を入れていかないといけません。
良い将棋を指して、結果も出せるように頑張っていきたいと思います。

C2ラス前

A級に続き、昨日と来週でC2ラス前。
2月分のところ、曜日の関係なのか?微妙に前倒しされています。

上位は6-2同士のつぶし合いが2局。どちらも意外なほど差のついた内容でした。
1敗の2人はいずれも長い勝負の末に星を伸ばしました。特に三枚堂君はすごい逆転勝ちでこれは見ていてびっくりしました。


昨日の結果では、昇級者は決まらず。
最終日まで、争っている当人たちにとっては重い1か月になります。

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新型肺炎のニュース、毎日いろいろと見たり調べたりしていますが、現時点での自分なりの結論としては、インフルエンザがものすごく流行している、というようなイメージで日々を過ごそうかなと。
ウイルスは当然ながら目に見えない。そして、目に見えないものは怖いです。
恐怖心があるから人間なので、それはやむを得ない。ただ、だからと言って過度に怖がることも良いことではないかと。

流行はしばらく続く可能性が高いので、その間ずっと外出を控えるとか、そういうことは現実的でないように思います。
できるだけ普通に過ごして、出先とかでもできる範囲でこまめに手洗いうがい、あとはスマホを頻繁に拭く、などの対策を取ろうと思います。

あとはやはり、もうすこし体力をつけないといけないですね。
これは時期や状況を問わず、常に自分の課題でもあるので、体力が落ちてきやすい年齢にあっていかに維持するか、は今後心がけていきたいと思います。

ラス前結果

昨日は予定通り夕方から連盟でA級順位戦の観戦。

自分の解説担当だった渡辺ー糸谷戦は、糸谷君がうまく指しているというのが大方の見方でしたがいざ切り結んでみると渡辺良し、それもかなりはっきりしているという意外な流れでした。
勝ちまくっている棋士らしい勝ち方、のように思いました。
糸谷八段は最終戦で勝てば自力残留ですが負けると1/2で降級となり、かなり重い形勢判断だったと言えます。

注目の羽生ー木村戦、飛車を見捨ててと金を作り、以下▲5二歩までの寄せは鮮やかでした。
一連の指し手がきれいにつながって羽生九段の会心譜になったと思います。
羽生九段は残留が決まり、木村王位は残留他力になりました。

最後は羽生九段の▲4九歩(これもぴったりした手でした)を見届けて0時前頃に連盟を出たのですが、その後降級の決まった久保九段が最後にすごい詰みを披露していました。
こういう手が出るから実戦の終盤はすごいし、トップ棋士はすごいです。
久保九段は前局の羽生戦がおそらく逆転負けだったと思うので惜しまれます。

最終日の降級2枠は危ない順に木村王位、糸谷八段、前名人の佐藤天九段で5/8、2/8、1/8となりました。
それと渡辺三冠の全勝なるかが注目ポイントです。
順位戦で2期連続の全勝となれば過去に例がないそうですが、どうなるか。

長い一日、とても楽しめました。
最終局は2/27恒例となった静岡対局です。