青森

この土日はギャモンの青森オープンに行ってきます。

聞くところによると総勢40人以上とか?
こないだのシカゴに日本人が10人以上も集まったのもすごいことでしたが、青森に数十人というのも相当な数字で、故人の人徳とスタッフのおかげですね。感謝です。

みんなでののさんを偲んで、大いに飲み明かしましょう。
6ぞろいっぱい振りましょう。

先日出題した次の一手の解答をコメント欄に書いておきましたので、興味のある方はご覧ください。

では、朝が早いので今日はこれだけです。
明日はこないだの旅の出来事を予約投稿してあります。

惨敗

昨日の対局は、めったにないようなひどい内容になってしまいました。
弱すぎる自分に驚きました。

実は今週はネット将棋も含めると日・月・火・水と毎日練習将棋を指していました。
自分にとっては珍しいことなんですが、それが必ずしも結果につながらないのが難しいところです。
コンピュータ将棋で言うところの「過学習」の問題ですね、ってそれは違うか。

ここ数日は体調もとても良くて、気力充実、将棋の調子自体もそんなに悪くはなくて、前夜もよく眠れました。
となると良い将棋が指せそうなものなんですが、案外こういうときは危ないんですよね。
経験で分かっているので気をつけていましたが、悪いほうに出ました。

早々に負けて、お昼すぎには家に帰ってきてしまったので、午後は詰パラのA級順位戦を解いて、棋譜並べしてました。
本当は対戦相手が目の前にいるはずだった、と思いながら盤に向かうのは爽快・・なわけはないですが棋士らしくはありました。
「ヤケ将棋」は昔からよくある手のひとつで、特に可もなく不可もなくといったところです。
気を取り直して次の対局を頑張ります。

新女流棋士がまた一人誕生しました。
藤井奈々女流3級が女流2級に

最近はかなりのペースで女流棋士が増え続けていて、中にいるとそれを心配する声も聞こえてくることがありますが、強い子がプロとして活躍するのは喜ばしいことだし目指してもらえるような世界であることが大切なので、良い傾向と見るべきでしょう。
一昨日のリコー杯は面白い将棋でした。

本題とは何の関係もないですが、ふじいなな、と入れると予測変換で藤井七段が出てくることを発見しました。

このブログでも何度か取り上げた「二千局盤来プロジェクト」ですが早くも目標額を達成したようです。
喜ばしい限りで、秋が楽しみですね。

今日は棋士総会の日です。

ヒューリック杯棋聖戦

昨日から今期5番勝負が開幕しましたが、今日は自分も来期一次予選の対局があります。
(ということでいつものように予約投稿です)

午前から八代六段との対局で、勝つと午後もう1局、そちらの相手も決まっている(高崎六段)というパターン。
どちらも後輩との対戦で、しかも棋風も指す戦法も全然違う2人なのでなかなか対策が難しいですが、自分の将棋を指せるよう頑張ります。

昨日の第1局はまたも角換わり腰掛け銀で、豊島八段の先勝。
公式戦ではおそらく初出と思いますが、水面下では研究が進んでいそうな形。というのも最近のトレンドですね。
最後わりと簡単な詰みをスルーしたのはちょっとびっくりしました。

第2局はお台場での対局ですか。
これは初めてのことのような。少なくとも近年ではなかったはずです。
その後3・4局は恒例の対局場が続くようですね。

先日のイベントの様子が連盟HPにも掲載されていたので貼っておきます。
津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス祭に将棋ブースを出展

終わったあとは各ブースをのぞいて、すこしだけお土産を買って帰りました。
また機会があればと思っています。

では、行ってきます。

戦慄の寄せ

昨日の竜王戦5組決勝、石田ー藤井戦の終盤はすごかった。
藤井君はたびたび信じられないような将棋を見せてくれますが、昨日のはもう、なんと表現して良いのやら。。。
▲7七歩に△同飛成でぴったり寄り、というのはもはや同じルールの将棋とは思えません。

・▲7七同桂には△7六桂、▲7七同金(本譜)には△8五桂で、いずれも詰めろが続く形。
・飛車を渡しても自玉はまだ詰まない。
とまあ、理屈で説明はつきますけど、これを前々から読んでいること、そしてこの手順が実戦で現れるということが驚きです。
もう何が出ても驚かないんじゃなかったっけ。いやはや。

今期竜王戦は4・5・6組の優勝者が全員前期順位戦C2からC1への昇級組ということになりましたが、たぶんこれは史上初でしょう。
(ちゃんと調べてないけど見た目にレアすぎる)
増田六段・藤井七段・都成五段の3人が、それだけよく勝っているということですが、ここまで偏るものなのかと。

この3人は竜王戦でこれから対戦するのはもちろんのこと、今期順位戦でも互いに対戦があるようですね。
特に都成君はリベンジに燃えていると思うので、決勝トーナメント1回戦と、順位戦の最終戦は楽しみです。
何が飛び出すか、戦型から要注目と思いますよ。

ところで昨日の将棋は、誰もが終盤に目を奪われるところですが序盤の感想戦コメントでも気になる記述がありました。(47手目)

「これ実戦例はないんですね。定跡のイメージがありました」(両者)

ようは「定跡」をどうとらえるか、ですがついにそういう時代になりましたかと。
プロの公式戦で実戦例があるかどうかは、あまり意識されなくなったということなのだと思います。
先日書いたこの連載記事の後半部分も、実はこういった背景を強く意識しています。

現在大流行している角換わり腰掛け銀の分野では、特にこのような傾向が顕著です。
藤井将棋を見ていると明らかに角換わりには適正が高い(将棋そのものに・・というツッコミはさておき)と思うので、この分野でいまのような状況になっていることもまた、彼の大活躍の一因になっていると思いますね。

でもそうと分かっていても若手はみんな最新流行形で挑むんですよね。
それが棋士の性というものだから仕方ない。
昨日の石田君も並々ならぬ研究を引っ提げて臨んでいたはずなので、やっぱりそれだけ藤井君がすごいということです。

今日は棋聖戦第1局、舞台は淡路島。
順当に角換わりに進んでいるようです。

王位戦

昨日は王位戦の挑決があり、豊島八段が羽生竜王に勝って挑戦権獲得。
このカードは明日も棋聖戦第1局で対戦する(つまり今日が前夜祭)とのことで、こういう状況で羽生先生が負けるところはかなり久々に見たような気がします。
そもそも挑決で負けたのはいつ以来だったか。

将棋は例によって角換わり腰掛け銀で、最近トップの将棋はこればかりという印象です。
新しい球を投げてもすぐに解析されてしまう昨今では、こういう深堀りできるところに球種が偏るのも無理はないことなのかもしれません。

端歩の形や玉・金の位置など微妙なマイナーチェンジが続いていて、戦いが始まってからも一筋縄ではいかないのが最近の角換わり将棋の特徴です。
昨日の将棋も中盤以降で何度が微妙に形勢が揺れているように見えましたが、それがいつどこでどう、だったのか判断しかねる難しい将棋でした。

菅井王位と豊島八段、同じ関西所属で深い研究とある程度の早指しが共通点に見えます。
ただ実際は研究の中身もスタイルも、早指しの質もかなり違うという印象で、世代は近いわりには異なる将棋観のぶつかり合いという感じがして楽しみです。
居飛車主体か振り飛車主体かという違いもありますね。
そういえば王将戦で多く登場した相振りが、この王位戦では出るのかどうか。

それにしても豊島八段がタイトルを持たないまま、後輩のタイトルホルダーに挑戦する日が来るとは思いませんでした。
平成生まれ同士のタイトル戦も初めてですかね。

今日は竜王戦5組決勝など。