今日は対局

順位戦で高崎六段と。

偶然にも昨年に続いて誕生日の対局になりました。
それまで一度もなかったのに、続くときは続くものですね。

今日でC1は早くも4回戦です。
ただ来月は抜け番調整が入るので、本局の次は10月になります。
後半戦も上を向いて戦っていけるようにしたいものです。

昨日の竜王戦挑決は素晴らしい大熱戦でした。
ずっとリアルタイムで観戦していて、良い刺激をいただけた気がします。

舞台はまったく違いますが、自分も一生懸命頑張ります。
いつものように名人戦棋譜速報でご覧ください。

修道

数日前のこと、母校・修道の東大見学ツアー(というものが最近はあるらしい)で、講師を務めました。

修道の集まりではおなじみの東京ドームホテルにて、4年生(=高校1年生)50人ぐらいを前に、30分ほどの講演と、その後質疑応答。
写真は載せて良いものか分からないので、後日もし学校から提供いただけたら追加します。

ちなみに講師はもう一人、自分より25年ほど先輩の方でこちらはいわゆるお役人。
年齢も畑も違う2人なので、なかなか面白い組み合わせになったかもしれません。

講演というと、これまでに単発の子供向けもしくは親子向けの将棋教室などで、話をしたことはあります。
たとえばこちらは浜松での大会でした。さなる杯、ほか

子ども向けだとあまり話が難しくなりすぎないように、とか飽きさせないように、ということをまず考えて話しますが、今回は高校生相手だったので、自分のこれまで経験してきたことを思うままに自然に、いろいろと話しました。
自分で言うのも何だけれど、これまでの人生わりといろんなことがあって、普通に話しているだけでなかなか面白いのではないかとひそかに思ってました。
ただ実際に話したのは初めてのことで、とても良い経験になりました。

新しいことを経験するのは、緊張もしますが楽しいものです。
校長や進路部長は自分自身も教わった先生方で、そういう方々を前に話すというのも普通ではなかなか経験できないシチュエーションと言えます。
貴重な機会をどうもありがとうございました。

 

それにしても中高時代のことはいろいろと懐かしい。
振り返ってみると四半世紀以上もの間、自分なりに将棋もそれ以外のことも一生懸命やってきました。
奨励会生活は10年と長かったですが、気がつけば棋士になれてから、さらに15年近くが過ぎました。
そして、棋士生活はおそらくまだこれからのほうが長い。
これからも常に身近な目標を持って、頑張っていきたいと思います。

ところで、最近修道の先輩方と話していると必ず話題にのぼるのが、陸上の山縣亮太さんの話。
まさか母校からオリンピックのメダリストが出るとは、すごいですね。
昨日はあとほんのすこしで9秒台だったそうで。
惜しかった、、、と思いますがトッププロの世界はそのほんのすこし、がとても大変なのだろうということは想像がつきます。
残念ながらまだ面識はないのですが、ニュースに出るたびに、ひっそりと応援しています。

書展など

昨日は六本木の国立新美術館へ。
ここは初めて行きましたが建物自体が面白い形をしているんですね。

読売書法展に行ってきました。
将棋連盟の書道部でお世話になっている佐々木恵陽先生ご本人や奥様の幸葉先生、それに教え子さんたちも出品されているそうです。

中は撮影できませんので、入り口にて。
とても広い空間でものすごくたくさんの作品が飾られていました。

すぐそばではルーブル展やってて、もうすぐ終了ということもあってか大変な混雑でした。

その後、結婚式を挙げた乃木神社まで歩いたんですが、同じ乃木坂駅直結なのにつながってないのでなかなか大変でした。いやー暑かった。。。

 

ちょっと前にtwitterには書きましたが、カロリーナの記事をふたつご紹介。

27歳「外国人女流棋士」の驚くべき意地と根性(東洋経済)
ポーランド在住の方が書かれた記事は珍しいです。

日本語はできるようになりなさいとアドバイス(?)はもちろんしたものの、こんなに短期間で上達するものなのか、たいしたものですね。
山梨学院大学のサポートがあったことは本当に幸運でありがたいことでした。
いくら感謝してもしきれません。

漫画『NARUTO』で将棋を知ったポーランドの少女は、史上初の外国人女流棋士になった。
こちらはハフィントンポスト。

そういえばご両親の話は、あんまり詳しく聞いたことはないんですが多才なのはやっぱり影響あるのかも。
最初の写真は僕も見たことがなかったような。

どちらもよく取材していただいていて、素晴らしい記事になっていると思います。
さらに取り上げてもらうためにも、いまは本人がもう一歩、将棋を頑張るだけですね。

 

連盟HPのお知らせより。
ヨーロッパ将棋連盟会長 フランク・レーヴェカンプ氏に感謝状贈呈

フランクさんには個人的にも、理事時代にも、またカロリーナもお世話になっている方で、この方なくしてヨーロッパでの将棋大会や国際フォーラムなどの大きなイベントは難しい、という方の一人でとても嬉しいニュースでした。

今年は大山賞も海外普及に尽力されてきた方が受賞されましたし、将棋連盟として世界にも目を向けていることの表れとすれば、本当に喜ばしいことと思います。

では今日はこのあたりで。

 

最近の対局 王位戦第4局ほか

この2日ほど、珍しくたくさん写真載せたりしてましたが、長年お世話になっている倉敷の街への応援の意味もあります。
地元の広島と合わせて、ぜひ多くの方々に足を向けていただけたらと願っています。

あと片上の街を歩いたのは、なんだか人生の宿題が一つ片付いたような気がしました。
この調子でこれからも課題に追われながら楽しい日々を過ごしたいと思います。

 

さて今週は王位戦第4局があり、豊島棋聖が勝って2-2のタイに。
「5三のと金に負けなし」はやはり偉大な格言だったようで。
古くからありそうな作りの将棋だけに、いっそう格言が輝いているように感じました。
初日の夕方、と金作りを防ぐ手はなかったのかな。

昨日は注目の藤井ー里見戦がありました。
藤井君の序盤がけっこうまずかったと思うんですが、たまに悪くなるとすぐターボエンジンが投入されるみたいですね。
ずるいな。いやずるくはないか。
中央で決戦に突入した瞬間の△1五歩は、なかなかインパクトの強い一着でした。

同日、渡部愛さんが王座戦で勝利を収めていました。強い将棋で、感心させられました。
持ち時間が長い対局での白星は、大きな自信になったのではないでしょうか。

ところでこの将棋の棋譜コメントで見てびっくりしたのですが、王座戦は今期から1分未満切り捨てではなくチェスクロック方式(微妙な表現だ)に変わったとのこと。
僕はまったく知りませんでした。他の棋士はどうなんだろう。

数年前に順位戦の消費時間計測を変更する際は、話し合いや説明会を開くなど、特に担当部署はずいぶん大変な様子だったことを思い出します。
まあこれは決めの問題ではあるのですが、まさか決まったことを知らされることもなく、中継で知ることになるとはさすがに驚きました。
あまり話題になってない様子なのも(知らないだけかもしれないけど)意外なことでした。
対局者にとっては、けっこう大きな変化だと思うのですが。

変更の理由は今回に関しては分かりませんが、終局時間が早まる&読みやすくなる、ということはあります。
個人的には切り捨てないほうがむしろ自然でいまのルールが例外的な気はするので、全体的な傾向としてルールをこちらに合わせていくのであれば自然な流れかなと思います。

 

また今週はB2とC2(前半)の3回戦もありました。
B2は非常に長い夜、C2はどちらかといえばあっさりした将棋が多かった印象でした。
B2のモバイル中継対象局だった中村ー藤井戦、村山ー澤田戦はいずれも序盤から終盤まで見どころが多くとても面白い将棋でした。まだの方にはオススメしておきます。

振り返ってみると今週は対抗形の将棋が多かった気がしますね。
来週はC1があるので自分も頑張りたいと思います。

旅行記(2) 片上・赤穂

昨日の続きです。

1泊後、朝から赤穂線に乗りました。
岡山にいて、後楽園も岡山城もスルーする観光客はたぶん珍しいでしょうけど、まあこのあたりはまた機会があるかなと。
片上として一度は行っておかないといけない、という場所があったのです。

岡山から電車で40分ほど、西片上駅に到着。

ここ片上の街にはかつて「片上鉄道」というのがあって、その廃線跡が「片鉄ロマン街道」というサイクリングコースになっています。
せっかくの一人旅なのでチャレンジしたかったのですが、自転車を貸してくれる場所はここから2kmほど北に行ったところで、この駅から歩く以外の手段は難しい。
ということで今回は断念しました。
山陽本線の和気駅だとすぐ近くにあるみたいなので、いつかそっちでリトライします。
(調べたら火曜日休みだった)

さて今回は駅を後ろに見ながら東に向かって歩きます。
目印なんにもないので不安になりますが、こういうときスマホの地図は本当に便利ですね。

階段を下り、第一片上架道橋なる陸橋をくぐる。
こんな写真を撮る人はいないんでしょうね。

道案内の地図には「片上湾」「片上商店街」の名前も発見。

「片上自治会」もあるようです。
片上鉄道についての記載があります。

「片上史跡ガイド」の方がいらっしゃるようです。
残念ながら人影は見当たらず。

秀吉さんが片上に来たこともあったらしいです。

朝市があるようですね。
そういえば秋田県には「潟上市」という地名がありますが、片と潟には通ずるものがあるんでしょうか。

片上鉄道始点の、片上駅跡地。

もうすこし残っているのかと思ったのですが、見渡す限りこれだけでした。

片上湾。
写ってないですが、漁船がけっこうたくさんいました。

片上交番。

この日は前日に比べて晴れ間が戻ってきており、ちょっと散策には不向きな暑さでした。
ファミリーマート片上店でポカリを買って、頑張って歩きました。

大通り沿いに電車がポツンと飾られて?いました。
片上鉄道で使われていた車両なのかもしれません。

さて同じ駅に戻るのではつまらないので、ここから隣の備前片上駅を目指します。

宿場町でもあったようです。
片上の隣には藤井君でしたか。

備前市役所と、街の歴史資料館を経て、ぶじ駅に到着。

初めて種明かししますと、実は「かたがみ」ではなく「かたみ」と読むみたいです。
発音しにくくないのかなあ。

赤穂線は単線で、ここ備前片上は列車がすれ違う駅でもあります。

山陽新幹線で関西奨励会に通っていた時分、岡山駅での乗り換え案内でこの駅名にはなじみがあったのですが、ようやく来れました。

播州赤穂で下りて、赤穂浪士ゆかりの場所をめぐって帰りました。

スマホによると2日で4万歩ぐらい歩いたみたいです。
さすがに日焼けしました。

なかなか良い一人旅でした。