やっと勝局が書けます。
勝っても負けても必ず反省はするわけですが、負けてばかりで振り返るのはつらいものです。
良いことがあるから次また頑張れる。
ひとつでも多く勝ちたい気持ちは、若い頃と同じかそれ以上です。
この将棋は終盤に入ってから、相手玉が詰みそうできわどく詰まない、という場面が2回ありました。
それはそれは必死に読みましたが、どうしても詰みません。
こういう場合、どこまで詰みを追いかけるか、それ以外の手をどういう割合や優先順位で読んでいくか、という難問があります。
持時間という制約がある中で、これは本当に究極の選択で、当然ながらその将棋においては勝敗を分ける場面にもなります。
ちなみに、後日柿木将棋にかけてみたところ、2回の「詰みなし」と読んだ場面のうち、最初のは実際には詰んでいたことが判明しました。
詰みを逃したということなので、判断ミスと言えなくもないのですが、見切り発車して失敗するよりは良いですし、本譜が正しく勝ちだったとすれば、どちらが正解だったかというのはかなり微妙な問題です。
「長い詰みより短い必至」という有名な格言がありますが、「超難解な詰みか、難しい勝ち筋か」のどちらを選ぶか、セオリーはないのでその時々で一生懸命読むしかないのでしょうね。
逃した詰み筋は、柿木が30秒近くかけて教えてくれたほどなので、実戦で読み切れなかったことは残念とは言え、仕方なかった気がします。
(下に載せた図は、3秒と1秒)
さてその場面はスルーして、最後の最後、本当に詰まさないといけない場面。
これを無事読み切って、勝つことができました。
せっかくなので、昨日に続いて、実力者の方は後手玉を詰ましてみてください。
ただ昨日よりはだいぶ難しいと思います。
答えは帰ってきたらコメント欄に書きます。
ちなみに直前の手は△1四馬(歩を払った)でしたが、代えて△3一桂と打つ手もけっこう強敵で、これに対しても詰みを読み切らないと勝てません。
さらにこちらも、良かったらどうぞ。
毎回こういう面白い終盤に出会えるわけではないのが難しいところですが、やはり終盤のどちらが勝つか分からない場面が将棋の醍醐味なので、自分の実戦でもこういう場面に出会いたいですし、そこでミスなく指せるようにしたいものだと思います。
本局は↑の2つの詰みをきちんと読むことができたので、それなりに満足のいく一局になりました。