記録とか

東京は8月に入ってから、21日連続で雨だったそうで。
最後のほうは本当に降ったのかな?という日もありましたが、いずれにせよちょっと考えられないような記録に思えます。
ところが40年前にもっと上があるというのにもびっくり。
やまない雨はない、の名言を思い出し、自分にも言い聞かせてみたり。

夏の高校野球、地元広島・広陵高校惜しかった。
こちらは清原超えの新記録だとか。
中村「奨成」という名前がカッコいいですね。
奨励会員からプロに成る、みたいで。
ぜひ広島カープに入ってほしいです。

 

将棋の話。

王位戦は挑戦者が勝って王位奪取に王手。
あまりにも独創的な序盤、難しいところであまりに決断の良い中盤、攻めたり守ったりしながらしっかりリードを保っていた終盤、と菅井七段の指し回しがすごすぎて、感動を覚えました。
観ていて全然指し手が当たらない将棋でした。
さしもの羽生先生もこれはピンチに見えますが、どうなるでしょうか。

今日はB1順位戦の日ですが、タイトル戦による日程変更があり3局のみ。
モバイル中継はほかに王位戦予選、棋王戦本戦、叡王戦(ニコ生放映あり)。

棋王戦は藤井四段が初めてA級棋士(豊島八段)と対戦するということでも、注目を集めています。
初心者向け中継を同時並行でやっていますので、初めての方でも楽しめるのではないでしょうか。
いま観に行ったら、対局開始から1時間ちょっとで50手近くまで進んでいて、進行の早さに驚きました。

 

話は変わって、昨日は奨励会にいた後輩が店を出したというので、ランチタイムに行ってきました。
本八幡の「gift」というお店です。
駅からわりと近くて、線路の真下をすこし進むと着きます。
良かったら、行ってあげてください。

twitterを見ていると、宣伝している棋士や将棋ファンが何人かいて、彼の人徳を思いました。
頑張ってね。

トン死

昨日の対局は、相手の振り飛車、こちらが居飛車の対抗形。
早指しでかつ積極的に動かれ、序盤から神経を使う展開。
基本的には苦しい感じでしたが、ところどころチャンスボールを投げてもらっているのを、ことごとく逃してしまいました。

一局を通して、とにかくミスが多かった。
序盤、中盤、終盤、スキだらけでした。
最後は芸術的なトン死で、しかも何度か読み直して大丈夫と確認したはずの筋で詰まされました。
いったい何を読んでいたのだろう?

負けてもあまり暗い感じで書かないようにしているつもりなのですが、昨日はいくらなんでもあまりにひどくて、言葉もありません。
自分が将棋が弱いということはよくわかりました。

ただ、この数か月は明らかに将棋に触れる時間を増やしていて、モチベーションも十分あって、体調も良くて、なぜこうなってしまったのかは自分でもよく分かりません。
もしかしたら、努力の方向性が間違っているのかもしれません。
あるいは心のどこかにスキがあって、それが指し手に表れてしまっているのかもしれません。

こういうとき、将棋のプロにもコーチがいたらなあと思います。
実際にはいないので、苦しくても自分で考えるしかない。

来週も再来週も対局があります。
喜ぶべきことだと思うので、そこで巻き返せるようにまた頑張ります。

 

帰りの電車で王位戦第4局初日の進行を確認。
本局もまた、挑戦者の作戦がすごすぎて、びっくりしました。
これで勝ったらすごいですね。と前局もその前も、思ったような。
封じ手の時点ではまずまずの形勢に見えます。

そして藤井四段は昨日も強かった。
2局とも大いに危ないところはあったはずですが、弟弟子2人がそろって討ち取られていました。

そういえば、昨日の負けで来期も竜王戦5組ということになったので、もしかしたら藤井四段と対戦できるかもしれません。
抽選と自分の勝ち上がり次第ですが、もし当たるチャンスがあれば、そのときはもっと良い状態で臨みたいものです。

本日対局

竜王戦で相手は村田顕弘五段。

順位戦以外の棋戦で関西棋士と対戦する機会は珍しく、調べてみたところ前回がたまたま同じ村田五段で銀河戦のテレビ対局、その前が杉本七段との棋王戦予選決勝でした。

本局はまだ裏街道の3回戦で先は長いですが、一局一局一生懸命頑張りたいと思います。

三たび雁木の話

昨日のJT杯、地元の広島で対局があり、結果は豊島八段の勝ち。
先日の怪童戦のとき、地元のメンバーで顔を合わせて、糸谷君が故郷に錦を飾れるか、というような話になったのですが果たせず残念でした。

それにしても雁木の流行はとどまるところを知りませんね。
ちょっと話は変わりますが、先日発売された将棋年鑑のアンケートで「今一番注目している戦型」という項目に僕は「▲4五桂ポン」と答えました。
実際、流行していたわけですがみんな警戒するようになったのか、あるいは自重するようになったのか、一時期ほどは見なくなってきた印象です。

いっぽう雁木(正確を期して「ツノ銀雁木」という呼び方もあるとか?)の流行はとうぶん続きそうな予感です。
昨日の将棋で、注目しておくべきであろう局面をひとつ。

この△8三桂打ちは「控えの桂」で、部分的には昔から習いある筋。
この形の場合、▲7六銀と受けても構わず△7五桂と跳ねて、▲同銀△7四歩で攻めが続くというのがキモになっています。
この攻めを早指しで、しかも初見で受け止めるのはかなり難しいという印象です。
本局は▲7六金と受けましたが、しばらく後の△3九角が厳しい一手になりました。

実は僕も、似た筋をまったく違う将棋で指された経験があり、そのときのことを思い出しました。

図は今年のNHK杯予選で、阿部光瑠六段に同じ△8三桂を打たれた場面。
すこし配置は違えど、雰囲気はよく似ています。
受けにくくて困ったのも同じです。

しかし実はこの将棋、出だしは雁木とはまったく違って、もとは相居飛車ですらなく、中飛車でした。
角交換のあと、すこし古風な組み方をしてくるなと思っていたら、いつの間にか右玉風、そして現代風の局面になっていてびっくり。
これが「古い革袋に新しい酒を入れる」の好例でしょうか。

この将棋は自分としてはそんなに出来の悪い将棋ではなかったものの、うまく指されて完敗。
序盤は特に、局面を広い視点をとらえておくことが大切と思いました。

「この形の必須手筋」のようなものは、どんな戦型にも必ずあって、出始めの戦型だとこうやって未知の手筋や眠っていたはずの手筋が顔を出すことがよくあります。
やがてそれは先駆者たちの英知と努力にとって、セオリーであったり、あるいは定跡に進化していきます。

今日紹介した手筋は、もちろんプロ同士だと簡単には決まらないないと思いますが、アマ強豪の方は、押さえておけば大会でけっこう勝てるのではと思います。

クイズ

クイズ番組が好きで、子どもの頃からよく観ています。
当時は平成教育委員会、マジカル頭脳パワー、ショーバイショーバイとかをよく観ていました。懐かしい。
最近はたまの特集だけとはいえ、当時から続いている平成教育委員会の長寿番組ぶりはすごいですね。

大学に入ってからは家にテレビがなかったりして、すっかりご無沙汰していましたが昨年Qさまに出していただいてから、ブームが再燃しています。
最近はQさまのほかにミラクル9と世界ふしぎ発見は必ず毎回観ていて、他にもよく観ている番組がいくつかあります。

で、前回のミラクル9を観ていたら、次回は「将棋ナイン」だと知ってびっくり。
1年前ぐらいから、いまなら将棋ナイン行けるんじゃん?と思って期待していたら、本当に実現してしまいました。

僕も出たかったなー。
というのはさておき、これも将棋ブームのなせるわざでしょうね。
昨年のQさまは、緊張はしたけどとても楽しかったですし、こういう棋士がいるということで、多少なりとも将棋界のアピールにもなったのではないかと。
普段とまったく違う環境で、違う頭を使うというのは良いものです。

ところで、クイズ番組を観ていると、自分のよく知っていること、得意なこととそうでないことが分かるというのも面白いです。
意外なことを知っていたり、もちろんその逆もあったり。
ただ昔から特に苦手だなあと思っていることは、だいたいこの年になってもやっぱり変わりませんね。
上位常連の方々はなんでもできるのがすごいです。

あと人気番組というのはやっぱり、総じて問題が良いんですよね。
ああいうのもたぶんプロの作家、出題者がいるのだと思うのですが、何の世界でもプロはすごいものだなと感心して観ています。

ということで今日は将棋を離れて趣味の話でした。